石巻地域における「農福連携」の取組促進と拡大を図るため,石巻地域農福連携推進研修会を開催し,農業者や市,農協等関係機関を含め33人が参加しました。
「農福連携」とは,農業と福祉が連携して,農業経営の発展とともに,障がい者の自信や生きがいを創出し,社会参画を実現する取組です。東部地振管内では7つの農業経営体が農福連携に取組んでいます。
本研修会では,宮城大学食産業学群フードマネージメント学類の作田竜一教授に講演していただきました。農福連携の課題と取組の拡大として,Ⅰ認知度の向上,Ⅱ取組の促進,Ⅲ取組の輪の拡大への取組,また,さらなる広がりある取組として重度障害者等在宅者による農福連携を可能とするICT化について,名取市や登米市の取組事例を紹介いただきました。
次に,管内の農福連携の取組事例として,株式会社デ・リーフデ北上の阿部淳一氏からは,農作業の切り出しと見える化により環境を整備して障害者実雇用率11%を達成したこと,また,就労継続B型事業所YUTTARIの伊藤茶寿氏からは,障がい者が農作業を通して役割を自覚し,「働く」とはどういうことか発表していただきました。
今後も継続した支援を行い,農福連携の取組促進・拡大を推進していきます。