平成29年6月2日,角田地区でつるむらさきの現地検討会が開催されました。
角田地区では,今年度から露地トンネル栽培による品質向上に取り組んでいます。ビニール被覆による露地トンネル栽培で,ハウス栽培と同等の品質を確保することを目標としています。
今回の現地検討会では,トンネル栽培に取り組む生産者のほ場を中心に,生産者12名が生育状況を確認しました。定植直後でもあり,トンネル栽培,ハウス栽培ともに生育は良好で,病害虫の発生もほとんど見られませんでした。生産者からは,トンネルの幅を狭くした方が良いのではないかとの声もありました。
近年仙南地域のつるむらさきでは,センチュウ被害が増加していましたが,登録拡大で新たに使える薬剤が増え,今後の安定的な生産が期待できます。
現地検討会の様子
〈連絡先〉宮城県大河原農業改良普及センター 先進技術第二班
TEL:0224-53-3431 FAX:0224-53-3138
平成29年4月、名取市に新しい農業生産法人、株式会社「北釜耕人会」(代表取締役 高梨仁 氏)が設立されました。
名取市北釜で小松菜、チンゲンサイ等をパイプハウスで栽培していたメンバー5名が、震災後に生産組織「北釜耕人会」を結成、震災関連の補助事業を活用し内陸部の名取市下余田地区を中心に生産活動を行ってきました。
生産施設や出荷施設の整備が進み、生産も軌道に乗りつつあることから、農業の担い手として、今後も永続的に地域農業に貢献していくことを目指し法人化に踏み切りました。パイプハウス38棟(約1.2ha)や露地畑を活用して、葉物野菜をJAを通じて年間100tを出荷する予定です。
<連絡先>
宮城県亘理農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0223-34-1141 FAX:0223-34-1143
平成29年5月18日、(農)玉浦南部生産組合(代表:大村 昇氏)において、GPSを搭載した直進時自動操舵機能付田植機(以下GPS田植機)による田植作業が2haほ場で行われました。
GPS田植機は、直進時のハンドル操作が不要であるため精神的負担が軽減されることや田植作業中の苗補給補助者を必要としない(運転者自ら補給)ことから、省力的で効率的な技術として注目されています。
当日、田植作業を行った組合員は、「作業精度も良いし、労力的にもとても楽です」と感想を述べていました。
当組合の主要作目である土地利用型作物(水稲、大豆)+施設野菜(きゅうり等)の経営確立のためには、稲作部門の省力・軽労化、コスト低減に結びつく技術の導入・定着が不可欠になっています。このため、当組合では湛水直播栽培(8ha)や水位センサーを活用した水管理に取り組むほか、今回のGPS田植機や密苗移植栽培、可変施肥田植技術など、新しい技術の積極的な試験導入に取り組んでいます。
普及センターでは、大規模土地利用型経営体における稲作の収益性向上に向けて、省力・低コスト技術に関する情報提供や技術支援に努めています。
〈連絡先〉
宮城県亘理農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0223-34-1141 FAX:0223-34-1143
平成29年6月1日,ベジ☆Hope(石巻地域若手女性農業者組織)と共催し管内親子6組(13名)を対象としたスキルアップ講座~体験農業ジャガイモ編②~を開催しました。今回の体験農業は,昨年度よりベジ☆Hopeが進めている「食育・食農活動」の第2弾。3月に行った定植作業に続き,除草作業およびほ場観察を計画しました。
当日はあいにくの雨となり除草作業には取り組めませんでしたが,春に植えたじゃがいもを見た子ども達から「大きくなったね~」「すご~い」との声があがりました。じゃがいもは全部で5品種。品種ごとに花の色や葉の形,茎の色などを観察してもらいました。
ふれあいセンターでは,ベジ☆Hope会員で食農体験ソムリエでもある内海氏より,これからの管理方法や収穫時期の目安などを説明していただきました。参加者からはじゃがいもの他にトマトやキュウリのプランター栽培についての質問など今回の体験農業を機に家庭での野菜栽培に興味を持っていただけたようでした。
休憩時間には,会員が読み手となり食育紙芝居を披露しました。炊飯器とお鍋の掛け合いを真剣に聞いていた子ども達のお腹も減ってきたところでお昼は米粉を使用したクレープ作りを行いました。火傷に注意しながらお子さんもお母さんと一緒に生地を焼き会員の育てた野菜をたっぷりと巻いて美味しく楽しい体験となりました。参加者から「いろいろな体験ができる。次回の収穫体験も非常に楽しみ」との声が聞かれました。次回体験農業③は8月上旬を予定しています。
栽培管理を説明する内海講師 食育紙芝居に夢中
<連絡先>
宮城県石巻農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0225-95-7612 FAX:0225-95-2999