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宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

栗原の米づくりを担う稲作実践盟友会が稲作総合検討会を開催

2012年12月18日 16時06分14秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

栗原市の稲作実践盟友会(会長:伊藤基夫氏,会員24名)は平成5年に市内の大規模稲作農家が技術の研さんと稲作経営の発展について相互に検討し合うことを目的に設立した組織であり,会員による生育調査や収量調査,稲作経営に関する研修会等を実施しています。
 平成24年12月10日に大崎市鳴子温泉「幸雲閣」において平成24年稲作総合検討会が開催されました。当日は,会員14名の他,資材を提供するメーカーの技術担当者等7名の21名が出席しました。
 恒例の「ひとめぼれ低コスト多収穫コンクール」において,収量・食味・記帳の3点で優れた経営者に贈られる総合1位に栗原市一迫の(有)ライスサービス高橋の高橋文彦氏が輝き,表彰されるとともに収量と食味を両立させるコツについて事例発表を行いました。雑草防除に多くの農家が苦労する中,高橋氏の水田では雑草がほとんどなく,カメムシによる被害も見られませんでした。その他の会員においても収量は10a当たり600kgを超えたにもかかわらず,品質は平年並を維持するなど高い技術力が立証されました。
 その後,普及センターが講師となり,「平成24年産水稲の作柄概況と次年度への課題」と題して,収量や品質に関わる要因解析の他,次年度へ向けてばか苗病,水田雑草,斑点米カメムシ類の防除対策について説明,会員もお互いの成功事例や失敗事例について意見を出し合いました。さらに農業資材メーカーの技術担当者が,それぞれの資材の特徴をアドバイスし,次年度の病害虫と雑草対策について内容を深めることができました。    地域の米づくりのリーダーである稲作実践盟友会の会員とともに,次年度の米づくりへ向けて,技術の普及を図っていきたいと思います。

総合部門1位に輝き,伊藤会長より表彰される高橋文彦氏

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0228-22-9404    FAX:0228-22-6144


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被災地に元気を届けたい!「げんきまる」をパッケージ化,売上金を寄付しました!

2012年12月18日 12時56分38秒 | 安全安心な農畜産物の生産に取り組む経営

 普及センターで支援している水稲採種組合の1つ,加美町の小野田種子生産組合は今年で50周年になります。管内の水稲採種面積は314.8haですが,当組合は,その24%にあたる76.8haを担っています。うち,1haに「げんきまる」を作付けしました。「げんきまる」は,古川農業試験場(宮城県)で育成された品種で21年に奨励品種となった倒れにくく,大粒の良質多収品種です。
 工藤組合長はこの力強いイメージのある新品種「げんきまる」を昨年は,精米510kgを被災地の石巻市と女川町の仮設住宅に暮らす人々に贈り,今年は,720kgの売り上げ金を南三陸町社会福祉協議会に寄付しました。
 今回の「げんきまる」の販売を通じて,工藤組合長は,多くの人が育成や試験に関わっていることを知り,感動されたようです。また,少しでも被災地に役立ててもらえれば,と話していました。
 普及センターでは,今後も小野田種子生産組合の支援と「げんきまる」の生産拡大を支援していきます。


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