平成24年6月8日,南三陸町入谷地区でいちごを生産している西城善昭さんのパイプハウスで,地元の幼稚園児を対象としたいちご狩りがおこなわれました。
西城さんは,東日本大震災による津波で住居といちご生産施設をすべて失いましたが,昨年東日本大震災農業生産対策交付金を活用したパイプハウスのリースを受け,志津川地区から入谷地区に生産拠点を移していちごの生産を開始しました。
今回のような地元の幼稚園児を対象としたいちご狩りは,震災前も実施していましたが,昨年は実施できませんでした。西城さんは,「いちご生産を再開して,シーズンの最後にいちご狩りを子供達にさせることができて本当に良かった。」と話していました。
当日は,南三陸町志津川と入谷の2つの幼稚園児約90名を受け入れました。
園児達は,ハウス内で思い思いにいちごを摘み取っては食べ「おいしい」と歓声を上げていました。
西城さんのハウスでは,いちごの出荷はほぼ終了し,今後はハウスの片付けと9月定植用苗の管理作業に入ります。
現在,南三陸町では震災で被災した生産施設の復旧が進んでいますが,普及センターでは引き続き被災農家の経営再開と再開後の技術と経営に対するアドバイスをしていきます。
<連絡先>
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先進技術班
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