宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

デリシャストマト育苗検討会を開催

2011年09月27日 13時15分49秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 大崎市鹿島台で活動するJAみどりのトマト部会鹿島台支部は、トマト品種「玉光デリシャス」の生産者部会です。この玉光デリシャスは糖度が高く酸味もあって味が良い反面、光や温度に敏感であり規格外品の割合が多いなど、安定した栽培が難しいという特徴をもっているため、他産地では栽培されていません。部会員は例年、毎月一回開催される現地検討会を通じて互いの知識と技術を研鑽し、より食味の良いトマトの安定生産を追及してきました。

 今年も8月中旬から栽培がスタートし、99日には、今年度最初となる育苗現地検討会が開催されました。6名の生産者が互いの圃場を巡回して8月中頃に播種した苗の生育状態を確認すると共に、コート種子の発芽率や今年多発しているハモグリバエの対策について情報交換が行われました。8月に高温が続いたことから着花の遅れが予想されるものの、苗の状態はまずまずで、10月中ごろから定植される予定です。美里農業改良普及センターでは今後、生育調査や食味試験の実施と月々の現地検討会におけるデータ提供を行い、より美味しいトマトの安定生産を支援していきます。

<問い合わせ先>

 美里農業改良普及センター 先進技術班 

 

 TEL 0229-32-3115 FAX 0229-32-2225


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

期待の小麦「あおばの恋」の品質向上を目指して

2011年09月27日 12時46分37秒 | 競争力のあるアグリビジネス経営体の育成

 平成23年9月7日,JAみやぎ登米豊里支店を会場に「小麦新品種あおばの恋に関する意見交換会」を,当普及センターと古川農業試験場の共催で開催し,「あおばの恋」を生産する市内農業者や,卸業者,製粉業者,製麺業者,産業技術総合センター,宮城大学などの関係者32人が参加し,産学官・農商工連携の検討が行われました。
 普及センター,白石興産,宮城大学及び古川農試から調査結果や研究成果等を発表し,現在の課題やその対策について,それぞれの立場から意見を出し合いました。
 小麦粉を使う立場からは22年産麦のタンパク質の低さが指摘されましたが,生産者からは追肥回数を増やすと二等や等外に品質が低下し,コストをかけるほど収入が減るという課題があげられました。古川農業試験場からは,やみくもに追肥するのではなく,タンパク質10~11%をねらった栽培管理を行う事で品質向上も期待できるとの助言がありました。
 「あおばの恋」は,そのネーミングや地場産の強みから,周囲の期待も大きく,実需者と生産者のミスマッチ解消に向けて,関係機関一体となった取り組みを今後とも進めていくこととなりました。 ◆宮城県登米農業改良普及センター◆ 電話:0220-22-8603 FAX:0220-22-7522 Eメール:tmnokai@pref.miyagi.jp


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする