大崎市鹿島台で活動するJAみどりのトマト部会鹿島台支部は、トマト品種「玉光デリシャス」の生産者部会です。この玉光デリシャスは糖度が高く酸味もあって味が良い反面、光や温度に敏感であり規格外品の割合が多いなど、安定した栽培が難しいという特徴をもっているため、他産地では栽培されていません。部会員は例年、毎月一回開催される現地検討会を通じて互いの知識と技術を研鑽し、より食味の良いトマトの安定生産を追及してきました。
今年も8月中旬から栽培がスタートし、9月9日には、今年度最初となる育苗現地検討会が開催されました。6名の生産者が互いの圃場を巡回して8月中頃に播種した苗の生育状態を確認すると共に、コート種子の発芽率や今年多発しているハモグリバエの対策について情報交換が行われました。8月に高温が続いたことから着花の遅れが予想されるものの、苗の状態はまずまずで、10月中ごろから定植される予定です。美里農業改良普及センターでは今後、生育調査や食味試験の実施と月々の現地検討会におけるデータ提供を行い、より美味しいトマトの安定生産を支援していきます。
<問い合わせ先> 美里農業改良普及センター 先進技術班