令和2年2月7日,2020農山漁村パートナーシップ推進宮城県大会において宮城県農業・農村活性化女性グループ等表彰式が執り行われ,大崎市古川農産加工クラブ連絡協議会が地域社会参画部門最優秀賞を受賞されました。
同クラブは現在13グループ47名で活動されており,昭和57年の設立以来農産加工に関する技術の習得・研鑽だけではなく地域女性農業者の交流の場として,共同販売体制の確立や福利増進に寄与してこられた功績が認められました。
同会が平成6年より仙台市で開催している「古川まごころ市」では,伝統的農産加工技術を反映した商品による世界農業遺産のPRも担われており,農村女性の活躍による地域農業文化の伝承に今後益々の御活躍が期待されます。
気仙沼市で栽培されている「大唐桑」は,養蚕に使われていた桑ではなく,葉や果実(マルベリー)を利用するために品種改良されたもので,平成15年から旧唐桑町で栽培が始まりました。また,2年後には大唐桑栽培愛好会が設立し,栽培技術の向上や「大唐桑」を使った特産品づくりなどに取り組んでおり,今年は設立から15年目を迎えたことから,2月3日に記念イベントが開催されました。
イベントでは,日本中医薬研究会の川那邊氏より,桑の歴史と薬効についての講話があったほか,「大唐桑」を使った料理の調理試食がありました。この日のメニューは大唐桑パスタのミートソース,コールスロー,大唐桑の実・パウダー入り団子,桑茶入りしょうが湯,大唐桑のカップケーキの5品で,参加者は料理を試食しながら,大唐桑茶やパウダーの利用拡大に向けて意見交換を行いました。
<連絡先>
宮城県気仙沼農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0226-25-8068 FAX:0226-22-1606
大谷地区を含む気仙沼・本吉地域は,かつて馬鈴薯の全国的な産地として知られていました。旧大谷農協では,大谷の頭文字をとった「丸大(まるだい)印の馬鈴薯」として東京市場等に出荷し,昭和25年には香港に輸出したこともありました。
道の駅「大谷海岸」と本吉農林水産物直売組合では,このブランド馬鈴薯を復活させようと「まるだいいもプロジェクト」として動き出し,直売組合の20人ほどが栽培に取り組むこととしています。1月28日には普及センターが講師となり,栽培講習会を行いました。
道の駅「大谷海岸」は,東日本大震災による防潮堤工事に伴う移転により,来年3月にリニューアルオープンします。馬鈴薯の加工品を含めて,新しい道の駅の看板商品に育てたいと構想を膨らませているところです。
<連絡先>
宮城県気仙沼農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0226-25-8068 FAX:0226-22-1606
去る1日24日,今年度2回目の栗原地域普及活動検討会を開催しました。
この検討会は効率的で効果的な普及指導活動を推進するため,農業者や教育機関,流通事業者,関係機関・団体等の外部有識者から普及活動の内容や手法,今後の普及事業のあり方等について検討いただくため毎年開催しております。
今回は,今年度計画した5つのプロジェクト課題の活動結果と次年度新規に計画する1つのプロジェクト課題について検討を行いました。
今年度の活動結果については,「収量水準」など技術面の達成状況や課題対象者の「新技術」導入意向の確認等に加え,「商品の取扱店舗等のパンフレットがあると良い」,「利益の視点を加えた活動が必要」,「農泊や観光との連携も検討」,「収量だけでなく,収穫・調製もネックとなる」といった,意見・助言をいただきました。
また,次年度の新規計画については,活動地域の現在の状況や普及活動の出口の確認に加え,対象者の抱える課題に対する優先順位のつけ方や現地活動の際の留意点などの助言をいただきました。
今回の普及活動検討会でいただいた助言・意見等については,今後,所内でとりまとめを行い,これからの普及活動に活用していくこととしています。
<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0228-22-9437 FAX:0228-22-6144
令和2年1月19日に「農事組合法人やつきファーム」(栗原市若柳)の創立総会が行われました。
同法人は,平成19年3月設立の集落営農組織「八木営農組合」を母体とし,若柳八木地区の農業者32人が法人に参加しました。
八木営農組合では,平成30年2月の総会で法人設立準備委員会を設置して法人化に向けた具体的な話合いを進め,令和元年9月からは法人設立発起人会に移行して法人設立の準備を進めてきました。
総会開催までには,関係機関を含めた月例での話合いのほか,営農組合の実績評価や地区の経営資源調査,将来ビジョン検討会等の現況把握,農業経営相談所の専門家派遣や先進事例調査等による課題解決,定款や事業目論見書等の作成,法人設立説明会の開催等の法人設立事務を順次行ってきました。
総会では,発起人代表の伊藤秀雄さんから「後継者が夢を持って農業を継承できるような八木集落としたい」との法人設立の目的が説明され,集まった組合員も今後の法人経営に期待が高まる様子でした。
代表理事には伊藤秀雄さんが就任し,今回法人に集まった60haの農地については,農地中間管理事業を活用した利用権設定により,法人が主体となった効果的な農地活用を目指すこととしています。
<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0228-22-9437 FAX:0228-22-6144
美里地区生活研究クラブ連絡協議会(会員42名)は,地域の女性農業者同士のつながりを大切にしながら知識習得や資質向上に向けた活動を続けています。
令和2年1月15日(水)に,第2回技術向上講座として,雪印メグミルク東北コミュニケーションセンター食育,普及担当を講師に牛乳・乳製品料理講習会を開催しました。
16名が参加し,4グループに分かれてチーズを使ったメニュー3品の調理実習を行いました。参加したクラブ達員は,和気あいあいとした雰囲気の中で協力して手際よく調理を進めていました。フライパンの火加減や生クリームの泡立てなど気を遣う作業もありましたが,短時間で納得のいく料理ができあがりました。
クラブ員からは,「フライパンで栄養たっぷりのおいしいパンが簡単に焼けるなんて,すごい!」「調理が簡単なのにお店で買うようなティラミスができてうれしい。孫に食べさせたい。」などと感激した声が聞かれました。
試食の後,普段の食事に上手に乳製品を取り入れて栄養バランスを整えるポイントについて講義をいただき,クラブ員達は熱心にメモをとりながら話を聴いていました。
美里地区生活研究クラブ連絡協議会では,来年度も様々な研修会を開催する予定です。
<問い合わせ先>
美里農業改良普及センター 先進技術班 TEL 0229-32-3115,FAX 0229-32-2225
台風19号で甚大な被害を受けた丸森町では,農業者の早期営農再開に向けてJA,金融機関,行政機関が支援を実施しているところです。
大河原普及センターでは,JAみやぎ仙南や丸森町と協力して12月11日(水)から12月13日(金)までの3日間,営農相談会を実施し,約40名の相談を受けました。
内容は被災農業者支援の補助事業申請や農地復旧,被災した水田における代替作物栽培など多岐にわたり,支援機関が連携しながら相談に応えていきました。
また,今回相談会に参加できなかった農業者の方々には,改めて個別で相談会を実施するなど,農業者の支えとなるよう活動を実施しています。
引き続き,大河原普及センターでは,被災農業者の早期営農再建に向け支援を行っていきます。
<連絡先>大河原農業改良普及センター 地域農業第二班 TEL:0224-53-3519 FAX:0224-53-3138
「麦芽飴」は,作り手の高齢化などにより,食することは少なくなりましたが,気仙沼市で郷土料理の伝承を目的とした講習会を開催しました。
講師の農家レストラン「はまなす工房」代表の三浦氏は,以前,餅を中心としたメニューの中に,麦芽飴もメニューの一つとしてお客さんに提供してきました。 作業の工程に時間と手間がかかることから,作業工程で大事なところや,その他の細かい作業についても教えていただきました。
麦芽飴は⒈日でできあがらないため,できあがりの状態も作成していただき,試食しました。数十年ぶりに食べる人がほとんどで,当時を懐かしんでいました。 地域の伝統食が,これからも受け継がれることが期待されました。
<連絡先> 宮城県気仙沼農業改良普及センター 地域農業班 TEL:0226-25-8068 FAX:0226-22-1606
牛乳を食材として利用することで料理の幅を広げるようと,気仙沼地区生活研究グループでは株式会社森永から講師を招き,牛乳料理講習会を開催しました。
メニューは「ヨーグルトサラダうどん」「まぜまぜコーンスープ」「きなこヨーグルトのバナナパフェ」の3種類で,レシピに基づき調理しました。
実食したあとは,カルシウムをとる重要性などについて講話をいただきました。 参加者からは,「チーズとごぼうの相性が良かった」,「ヨーグルトごまだれは意外とおいしかった」「夏メニューとして良かった」「メニューを地域の料理講習会など取り入れてみたい」等の意見があり,好評でした。
<連絡先> 宮城県気仙沼農業改良普及センター 地域農業班 TEL:0226-25-8068 FAX:0226-22-1606
12月9日(月)に「栗原ふぁーみんぐ女子会2019」を開催しました。この会は,栗原市内の女性農業者の地域・世代を超えた交流を促し,同業の顔なじみを増やすことで営農や地域活動に対する意欲の増進を図ることを目的としています。今回はその一環として,この花さくや姫プラザ(栗原市志波姫)で料理講習会を実施しました。当日は20代から60代まで12人が参加しました。
講師には,インド出身で宮城県農業大学校を卒業後,遠田郡美里町で2013年に就農した「あーりあわらと農園」のブシャン アケボノ氏をお呼びしました。ブシャン氏は,自身が栽培した野菜類を直接販売またはレトルトカレーへ加工している他,父と兄がそれぞれ経営するインドカレー店へも出荷しており,出張料理講習等の講師としても活躍されています。
今回のメニューは「ヒヨコ豆と野菜のインドカレー」,「クミンライス」,「ドレッシングから作るサラダ」で,参加者は講師の説明に熱心に聞き入り,知識を吸収していました。中には初対面同士の方もおりましたが,共同作業や試食を通じて地域・世代を越えた交流が行われていました。参加者からは,「また参加したい」,「似た立場の女性と交流できて嬉しい」といった感想が聞かれました。
<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0228-22-9437 FAX:0228-22-5795・6144