クライミング日記

クライミング初体験3日前から今日までのごくごく私的なクライミング日記。と、番外編で山行日記。

小川山 2005/07/23 Sat

2005-07-23 23:59:59 | ChapⅢBigRock2005
予定外の小川山へGo!なのだが、道中、天気が微妙、大丈夫か?予報は、午前は曇り、お昼頃から晴れ。到着した小川山は、時折、パラパラ?岩は湿っと。寝床を確保し、さて、どこに行きましょうか?行き先は、私が、行きたぁい!と、言っていた、屋根岩2峰になった。目的は、ジェットストリーム(2P)(5.10b、5.10a)ダーク・クリスタル(5.9)である。

アップを兼ねてダーク・クリスタル(5.9)。「リードしたい!」と、元気よく。「TRで登ってからにする?」「大丈夫!」、このルートは長い。5.9だし、2回登るの大変だし、ジェットストリーム(2P)(5.10b、5.10a)に早く行きたいし。。。と、取り付いた。
このルートは、去年、ウッチーさんと、ママの間で登った事がある。ママに「ロープが屈曲しそうな所だけ掛け替えて、後は回収しちゃっていいからね!」と言われ登った私は、ラインを大きく外し、1箇所、自分のロープを外しただけで、回収が出来なかった。
さて、ここだ!問題の箇所にたどり着いた。分かっているのに、やっぱり、左に向かって一歩を踏み出せない。去年は登る技術の問題で、一歩が踏み出せなかった。今年は、ちょっと違う。ボルトが足下なのだ。悪い一歩を踏み出す踏ん切りが付かず、やはり、私は右にそれた。一歩あがってから戻ろう!戻れない。もう一歩。戻れない・・・。安定したのは、ボルトが膝の高さで、左に2mって箇所だ。参ったな、クリップ出来ない。クライムダウン?もう、すごいランナウトだ。なんとかトラバースしてルートに戻る方法を考えるが。。。ふと、顔をあげると、すぐそこに、セレクション(6P)(5.8)のボルトがあった。RPかぁ。ランナウトの怖さが勝った。「ママァ、ルート外した!戻れない!セレクション(6P)(5.8)のボルトにクリップする。」、ビレイヤーから私の姿はもう見えない。「大丈夫なの?」「大丈夫!ルートに戻ったら外しにくるから!」。RPは無くなった。とにかく、ルートに戻ろう。左上する。次のボルトには、近づききれない。どうしよう?上下左右を見回す。落ちないとすれば。。。上だ!クリップを飛ばそう!もう一つ上のボルトを目指す。ん~・・・。いくらなんでもクリップしないと。ボルトはまっすぐ左。ここなら、トラバース出来る・・・、しなきゃ!落ち着いて壁を眺める。一歩づつ、確実に、やっと、ルートに戻れた。クリップを外しに行こうとすると、「ロープが重くないならそのまま行っちゃいなさい!」と、ママ。はぁい。ここから先は、テクテク登って終了点。結局、足下のボルトで悪い一歩を踏み出せなかった私は、ボルト1個飛ばし、しかも、落ちたら最後のボルト(は隣のルート)に向かって大きく振られるというランナウトの中、ちょっと無理目のトラバースをする羽目になったのだ!何やってんだか!当然、ママから小言である。

念願のジェットストリーム(2P)(5.10b、5.10a)!トポに書かれたコメント「高度感あふれるトラヴァースルート。2P目はいつもリードしようとしないパートナーをいじめるのに最適(?)。」の文字が、ずっと、わたしの好奇心を刺激し続けてきたルートだ。どんなルートなのか?登ってみたい!トポのダイクマーク『コココココ』って記号が私のイメージを膨らませる。「テケテケテケテケテケってトラバースして、(1P目の)終了点で、テケテケテケテケテケってトラバースして、蜘蛛の糸(5.11c)の上に出る!」と、話す私に、ママも「テケテケテケテケテケ!」と、答えるから、きっと、テケテケテケテケって感じのはず。取り付いて見ると・・・。いきなり、固まる。ギョェェェェェ!「テッ、テンション!」、えっと、次に起こすべきMOVEが、まったくわからない。参った。「怖いよぉ!」「クライミングをはじめて、初めて後悔した!」「テンション!」「落ちる!」大騒ぎしながら進んでいく。1P目の終了点にやっとたどり着いた私の左手はパンプして2回りくらい大きくなっている。あと、1ピッチあるんだよなぁ。。。回収して私たちに追いついたママが、「この上に5.8と5.9のルートあるわよ、登る?」「・・・」、そんな気力もパワーも残ってません。あと、1ピッチ残ってるんだよ!取り合えず、こいつを終わらせないと。
決死の覚悟で登りだした2P目は、意外とGood。1ピッチ目は足はスラブでと言うか、上半身勝負!で、ムーブのイメージが全然湧かず、何がなんだかわからなかったのだが、2P目は足中心である。すっごく気持ちも楽になってきて、ラクラクトラバースだ!ルートの最後は上に向かって登る。やっぱり、クライミングは上に登らないと。
にしても、衝撃のルートだった。その内、RPしてやるからな!待ってろぉぉぉぉぉ!ママ、フォローしてね。

ところで、今夜の晩御飯はビーフシチュー。あれこれ準備を始めていると、「いくっ!やられた!」と、ママ。どうしたの?とママに近づくと、スーパーの袋にお水を入れて、木に引っ掛けてあったお肉と、魚が綺麗さっぱり、何者かによって食べられていた。下にはただ、空になったパックが転がっている!誰だぁ!犯人、出てこぉい!お陰で、晩御飯は肉なしビーフシチューになった。
コメント
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