朝、林ダ君の足は痛みが増してきたようだ。念の為に、病院に連れて行く事になった。きくが林ダ君のお世話係、阿部ちゃんと私は二子山へ。林ダ君は、帰る時間まで読書でもして待っていてもらい、きくとは祠エリアで待ち合わせる事にして解散。
「中央稜(6P)(Ⅲ、5.8、5.8、Ⅲ~Ⅳ+)でも、登ろうか?」、と提案。中央稜(6P)(Ⅲ、5.8、5.8、Ⅲ~Ⅳ+)は、私の一番のお気に入りルートだ(*^o^*) 終了点の手前のテラスから眺める景色は、私のクライミングの原点と言うか・・・。あのテラスに座らなければ、きっとこんな風にクライミングを続けたりはしなかったと思う。誰もがテクテクと歩いて登ってこれる山頂から見る風景ではなく、壁を登らないとたどり着けないあのテラスから眺める景色は、私にとってとても特別なのだ。世界の前半分は空間、後ろ半分は壁、足の下にも空間が広がっていて壁の中にポツンと私がいて、パートナー以外の人はいなくて、そこから見える景色を独り占めって気分になる。上手く言葉にならないけど、とにかくとても素敵な場所だ(*^▽^*) もっと、こんな景色を眺めてみたい、もっと、いろんな場所に登ってみたい、こんな素敵な場所がもっとたくさんあるに違いない、もっと、登れるようにならなくちゃ、そんな気持ちが私のクライミングの原動力だ。
1P目は、私のリード、テクテク登ってお終い。ロープをあげるが、これがダルイ(´o`;) 60mロープを持ってきたせいだ。でも、ちょっと、思惑がある。きくをあまり待たせては可哀想なので、早く中央稜(6P)(Ⅲ、5.8、5.8、Ⅲ~Ⅳ+)を抜けたい。阿部ちゃんと私なら・・・。1P目と2P目の間はラインが大きく屈曲するからピッチを切らなくてはいけない。でも、2P目と3P目は1枚の壁、ピッチを切らずに一気に抜けられる。その先、4P目以降も1枚の壁、ロープが続く限り繋げる事が出来る。隣のスーパータジヤン(3P)(5.10d、5.10c、5.10a)の2P目と3P目を繋げて登った事がある。あの時のロープは50mだったか?平行しているラインだから、60mロープがあれば、中央稜(6P)(Ⅲ、5.8、5.8、Ⅲ~Ⅳ+)の2P目と3P目も繋げる事ができるはず。ガチャも、ヌンチャクを12本、カムを1セット、スリングを4本、空きビナが4枚、合計22枚持ってきた。ヌンチャクを分解すれば、ビナの枚数は更に増える。阿部ちゃんと私の腰に、ヌンチャクを1本づつ掛けたけど、20箇所、3mに1回はプロテクションが取れる。更に阿部ちゃんがスリングと空きビナをいくつか持ってきている。
2P目、「行けそうだったら、上のテラスまで繋げちゃってよ。」と、阿部ちゃんを送り出す。ビレイ点に到着したようだ。「上まで行って来るよ。」との声を聞きながら、ビレイを続ける。と、阿部ちゃんの動きが止まった。ラインが分からないとか、ビナが足りないとか言っている。なんですと(・_・;) だって、登った事、あるでしょ?ビナが足りないって??? 「クライムダウンするから。」、ホイホイ(・_・;) 阿部ちゃんがビレイ点に到着。「セルフ取りましたぁ~。」、なんだか私にはよくわからない。だって・・・、阿部ちゃんに抜けられない所が私に抜けられるはずが無い。敗退するなら中央稜(6P)(Ⅲ、5.8、5.8、Ⅲ~Ⅳ+)の敗退ポイントは、私のいるテラスか、3P目が終わった所のテラスだ。そんな所でピッチを切ってどうすんのよ?
とにかく、時間が掛かりそうだ。きくに電話する。なんと(゜◇゜;)~、林ダ君骨折判明(×_×;)。きくは「林ダ君に付き添って一緒に待ってるから、登っておいで。」と言う。ん~/(-_-)\ まずは、阿部ちゃんと私の現状を解決しなければ。阿部ちゃんのいる場所まで登る事にする。
まず、どうしてラインが分からないの?阿部ちゃんと会話をする。なんと(゜◇゜;)~、阿部ちゃんは中央稜(6P)(Ⅲ、5.8、5.8、Ⅲ~Ⅳ+)の下部はエスケープルートからしか登っておらず、初見だと言う。私は、阿部ちゃんは再登だと思い込んでいた。しっかり会話をしなかったミスだ。更に、ハーケンが途中から見えなくなり進むべき方向がわからなくなったと言う(・_・;) なんだか、言葉を失う。そんな・・・、ラインは自分で見つけてくださいm(_ _)m、としか言いようが無い。更に、ヌンチャクが無くなったとも言う。その余りまくっているカムとスリングは飾りなのか?重りを持って登ってるんじゃないのよ(`e´) と、だんだん腹が立ってくる。阿部ちゃんに?いや、自分にである。私は大好きな中央稜(6P)(Ⅲ、5.8、5.8、Ⅲ~Ⅳ+)を登る事に舞い上がっていたようだ。阿部ちゃんは、ママでもきくでもない。「クラック登りなよ!」と言う私に、阿部ちゃんはいつも、「カムのセットに自信が無い。」と、答えるではないか。阿部ちゃんにとってカムはプロテクションではない。いつも阿部ちゃんは登る前に「あそこガバだよね。」「あそこのMOVEは、こうかなぁ?」と、周りに聞きまくるではないか。阿部ちゃんは初見でよくわからない場所に突っ込める人ではない。失敗だ/(-_-)\ 今、私が回収しながら2P目を登ってきたから、ガチャは足りている。でも、阿部ちゃんは登るにしろ、敗退するにしろ、自分で決断するつもりはなさそうだ。私は、反省したらなんだか落ち着いてきた。私も2P目&3P目は初見だが、私達が中央稜(6P)(Ⅲ、5.8、5.8、Ⅲ~Ⅳ+)を登れないはずが無い。空は晴天、ルートは貸切だ。行こう(^O^)/
3P目、私がリード。核心にはお助けスリング、迷わず掴む。絶対に敗退なんかしない。 使えるものはなんでも使う。核心を抜けた所、阿部ちゃんが下から、そこでハーケンがなくなるとかなんとか言ってる。ウルサァイ!ハーケンはボルトじゃないんだから、見えやすい場所じゃなく、打ちやすい場所に打ってあるの。ダブルクラックだけど、どうみたってコーナークラックの方が簡単だ。見上げるとテラスまでは10mも無い。もし、プロテクションが取れなくても、落ちるようなラインじゃない。落ちたとしても、ぶつかるような場所も無い。Go!Go!カムを一つ突っ込んで、一段上がると、ホラッ、残置ハーケン。でも、階段状の所にハーケンがあるから、ビナは入らない。スリングを出すのが手間なので、隣のクラックにカムを突っ込んで、あっと言う間にテラスに到着(^O^) 阿部ちゃんを引っ張りあげて、お終い。
4P目、5P目は阿部ちゃんがリード。彼曰く、私が「行け!行け!」って、言うから繋げて登ったらしい。私が早く抜けたかった理由は、林ダ君ときくちゃんが気になるから。阿部ちゃんはスピードって気にならないのかなぁ?無謀なルートに突っ込んでいる訳ではない。ロープいっぱい伸ばしたって、阿部ちゃんならお釣が来る様なルートだ。私が何を言ったと言う話ではなく、自分から行っちゃおうかなぁとは、思わないのかなぁ?ふざけているだけ?まっ、私も登る。たどり着いた私のお気に入りのテラスは、色々あってもいつも通り気持ちのいい場所だ(^O^)
6P目は私がリードしてトップアウト。阿部ちゃんが登ってきてお終い。
昨日、二子山は山開きでたくさんの人が登っていたらしい。そして、鎖場で死亡事故があったと聞いた。その鎖場を使って下山。看板が目に入る。「引き返す勇気を!」、なんだか可笑しい(^O^) 阿部ちゃんは正しかったのだ。阿部ちゃんは無謀な事はしない、引き返す勇気があるんだ(^O^) 阿部ちゃん、なんだか、反省点がいっぱいの登攀だったね。登る前によく話し合ったり、得意不得意を補い合ったり、これからもよろしくね(^O^)/
ところで、林ダ君。なんだか踝だか内踝だかの先端がとにかく骨折らしいのだ。足にはギプス、手には松葉杖姿である。全くぅ(`e´)、牛乳飲んで、小魚食べなさぁい。
「中央稜(6P)(Ⅲ、5.8、5.8、Ⅲ~Ⅳ+)でも、登ろうか?」、と提案。中央稜(6P)(Ⅲ、5.8、5.8、Ⅲ~Ⅳ+)は、私の一番のお気に入りルートだ(*^o^*) 終了点の手前のテラスから眺める景色は、私のクライミングの原点と言うか・・・。あのテラスに座らなければ、きっとこんな風にクライミングを続けたりはしなかったと思う。誰もがテクテクと歩いて登ってこれる山頂から見る風景ではなく、壁を登らないとたどり着けないあのテラスから眺める景色は、私にとってとても特別なのだ。世界の前半分は空間、後ろ半分は壁、足の下にも空間が広がっていて壁の中にポツンと私がいて、パートナー以外の人はいなくて、そこから見える景色を独り占めって気分になる。上手く言葉にならないけど、とにかくとても素敵な場所だ(*^▽^*) もっと、こんな景色を眺めてみたい、もっと、いろんな場所に登ってみたい、こんな素敵な場所がもっとたくさんあるに違いない、もっと、登れるようにならなくちゃ、そんな気持ちが私のクライミングの原動力だ。
1P目は、私のリード、テクテク登ってお終い。ロープをあげるが、これがダルイ(´o`;) 60mロープを持ってきたせいだ。でも、ちょっと、思惑がある。きくをあまり待たせては可哀想なので、早く中央稜(6P)(Ⅲ、5.8、5.8、Ⅲ~Ⅳ+)を抜けたい。阿部ちゃんと私なら・・・。1P目と2P目の間はラインが大きく屈曲するからピッチを切らなくてはいけない。でも、2P目と3P目は1枚の壁、ピッチを切らずに一気に抜けられる。その先、4P目以降も1枚の壁、ロープが続く限り繋げる事が出来る。隣のスーパータジヤン(3P)(5.10d、5.10c、5.10a)の2P目と3P目を繋げて登った事がある。あの時のロープは50mだったか?平行しているラインだから、60mロープがあれば、中央稜(6P)(Ⅲ、5.8、5.8、Ⅲ~Ⅳ+)の2P目と3P目も繋げる事ができるはず。ガチャも、ヌンチャクを12本、カムを1セット、スリングを4本、空きビナが4枚、合計22枚持ってきた。ヌンチャクを分解すれば、ビナの枚数は更に増える。阿部ちゃんと私の腰に、ヌンチャクを1本づつ掛けたけど、20箇所、3mに1回はプロテクションが取れる。更に阿部ちゃんがスリングと空きビナをいくつか持ってきている。
2P目、「行けそうだったら、上のテラスまで繋げちゃってよ。」と、阿部ちゃんを送り出す。ビレイ点に到着したようだ。「上まで行って来るよ。」との声を聞きながら、ビレイを続ける。と、阿部ちゃんの動きが止まった。ラインが分からないとか、ビナが足りないとか言っている。なんですと(・_・;) だって、登った事、あるでしょ?ビナが足りないって??? 「クライムダウンするから。」、ホイホイ(・_・;) 阿部ちゃんがビレイ点に到着。「セルフ取りましたぁ~。」、なんだか私にはよくわからない。だって・・・、阿部ちゃんに抜けられない所が私に抜けられるはずが無い。敗退するなら中央稜(6P)(Ⅲ、5.8、5.8、Ⅲ~Ⅳ+)の敗退ポイントは、私のいるテラスか、3P目が終わった所のテラスだ。そんな所でピッチを切ってどうすんのよ?
とにかく、時間が掛かりそうだ。きくに電話する。なんと(゜◇゜;)~、林ダ君骨折判明(×_×;)。きくは「林ダ君に付き添って一緒に待ってるから、登っておいで。」と言う。ん~/(-_-)\ まずは、阿部ちゃんと私の現状を解決しなければ。阿部ちゃんのいる場所まで登る事にする。
まず、どうしてラインが分からないの?阿部ちゃんと会話をする。なんと(゜◇゜;)~、阿部ちゃんは中央稜(6P)(Ⅲ、5.8、5.8、Ⅲ~Ⅳ+)の下部はエスケープルートからしか登っておらず、初見だと言う。私は、阿部ちゃんは再登だと思い込んでいた。しっかり会話をしなかったミスだ。更に、ハーケンが途中から見えなくなり進むべき方向がわからなくなったと言う(・_・;) なんだか、言葉を失う。そんな・・・、ラインは自分で見つけてくださいm(_ _)m、としか言いようが無い。更に、ヌンチャクが無くなったとも言う。その余りまくっているカムとスリングは飾りなのか?重りを持って登ってるんじゃないのよ(`e´) と、だんだん腹が立ってくる。阿部ちゃんに?いや、自分にである。私は大好きな中央稜(6P)(Ⅲ、5.8、5.8、Ⅲ~Ⅳ+)を登る事に舞い上がっていたようだ。阿部ちゃんは、ママでもきくでもない。「クラック登りなよ!」と言う私に、阿部ちゃんはいつも、「カムのセットに自信が無い。」と、答えるではないか。阿部ちゃんにとってカムはプロテクションではない。いつも阿部ちゃんは登る前に「あそこガバだよね。」「あそこのMOVEは、こうかなぁ?」と、周りに聞きまくるではないか。阿部ちゃんは初見でよくわからない場所に突っ込める人ではない。失敗だ/(-_-)\ 今、私が回収しながら2P目を登ってきたから、ガチャは足りている。でも、阿部ちゃんは登るにしろ、敗退するにしろ、自分で決断するつもりはなさそうだ。私は、反省したらなんだか落ち着いてきた。私も2P目&3P目は初見だが、私達が中央稜(6P)(Ⅲ、5.8、5.8、Ⅲ~Ⅳ+)を登れないはずが無い。空は晴天、ルートは貸切だ。行こう(^O^)/
3P目、私がリード。核心にはお助けスリング、迷わず掴む。絶対に敗退なんかしない。 使えるものはなんでも使う。核心を抜けた所、阿部ちゃんが下から、そこでハーケンがなくなるとかなんとか言ってる。ウルサァイ!ハーケンはボルトじゃないんだから、見えやすい場所じゃなく、打ちやすい場所に打ってあるの。ダブルクラックだけど、どうみたってコーナークラックの方が簡単だ。見上げるとテラスまでは10mも無い。もし、プロテクションが取れなくても、落ちるようなラインじゃない。落ちたとしても、ぶつかるような場所も無い。Go!Go!カムを一つ突っ込んで、一段上がると、ホラッ、残置ハーケン。でも、階段状の所にハーケンがあるから、ビナは入らない。スリングを出すのが手間なので、隣のクラックにカムを突っ込んで、あっと言う間にテラスに到着(^O^) 阿部ちゃんを引っ張りあげて、お終い。
4P目、5P目は阿部ちゃんがリード。彼曰く、私が「行け!行け!」って、言うから繋げて登ったらしい。私が早く抜けたかった理由は、林ダ君ときくちゃんが気になるから。阿部ちゃんはスピードって気にならないのかなぁ?無謀なルートに突っ込んでいる訳ではない。ロープいっぱい伸ばしたって、阿部ちゃんならお釣が来る様なルートだ。私が何を言ったと言う話ではなく、自分から行っちゃおうかなぁとは、思わないのかなぁ?ふざけているだけ?まっ、私も登る。たどり着いた私のお気に入りのテラスは、色々あってもいつも通り気持ちのいい場所だ(^O^)
6P目は私がリードしてトップアウト。阿部ちゃんが登ってきてお終い。
昨日、二子山は山開きでたくさんの人が登っていたらしい。そして、鎖場で死亡事故があったと聞いた。その鎖場を使って下山。看板が目に入る。「引き返す勇気を!」、なんだか可笑しい(^O^) 阿部ちゃんは正しかったのだ。阿部ちゃんは無謀な事はしない、引き返す勇気があるんだ(^O^) 阿部ちゃん、なんだか、反省点がいっぱいの登攀だったね。登る前によく話し合ったり、得意不得意を補い合ったり、これからもよろしくね(^O^)/
ところで、林ダ君。なんだか踝だか内踝だかの先端がとにかく骨折らしいのだ。足にはギプス、手には松葉杖姿である。全くぅ(`e´)、牛乳飲んで、小魚食べなさぁい。