クライミング日記

クライミング初体験3日前から今日までのごくごく私的なクライミング日記。と、番外編で山行日記。

青葉 2004/12/31 Fri

2004-12-31 23:59:59 | ChapⅡBigRock2004
寒い。天気もイマイチ。でも、今日は今年最後の日である。50本まで、あと2本。がんばって登るぞぉ!
岩場へのアプローチの途中、山を歩くおじいさんに出会う。ちょっとおしゃべり。おじいさんに連れられ岩場に向かうが。。。どうも、トポのアプローチマップからはずれてきているような気がする。が、おじいさんは「この上に岩があって。。。」と、自信ありげである。地元の人とは仲良くせねば!と思い大人しくおじいさんについていく。「この竹やぶの上に岩があるから!」。って、えっ?この竹やぶを越えろってか!確かに岩は見える。けど、一昨日、この辺りにも降ったらしい雪が積もるこの斜面、登れっていうの?おじいさんは笑顔である。わかりました。参りましょう。スッコロンだってこの竹に引っかかって、滑落って事にはならないし。岩を目指してまっしぐらである。おじいさん、(複雑な気分だけど)ありがとうございました。
やっと、岩の下にたどり着く。よし、ボルトが打たれてる!ここは、どこ?岩の形と、トポの絵を見比べる。一番、端のルートのボルトの本数を数え、トポと付き合わせる。ん~、北のエリアかな?踏み跡に沿って、日だまりエリアを目指す。と。。。クライマー発見!ホッとした。現在地を確認。どうやら、広場エリアに辿り着けたらしい。さて、どうしよう?あと2本登らなくっちゃいけないし、でも、初めての岩場でよくわからないし。取りあえず、ママのお薦めルート、春らんまん(5.9)に行こう。

バタバタ準備をする。寒いし、天気も、もって午前中って感じだ。とっとと2本登って、本日は撤収しよう!
春らんまん(5.9)。きくが登る。が、雪だ。ダメかぁ。降りてきた、きくとチェンジ。私が登ろうとすると。。。嘘だって言って!降る雪の量が3倍増。2クリップ目まで、我慢して登るが、無理だよ。手はかじかんで、ホールドを掴んでる気がしない。足は、まったく信用できない。ダメか。ヌンチャクを掴む。が、掴むヌンチャクも既に濡れており、手がすべる。ヌンチャクを掴みながら登ってなんとか回収。今年のクライミングは終わった。50本に2本届かず。残念。
荷物に戻り、ママに報告メールを打つ。隣には、もう1パーティがやはり空を見上げている。少しおしゃべり。新潟からのパーティとの事。撤収準備を始めていると、向こうのほうから人がやって来た。朝、広場エリアであった人だ。
「登れるよ!これくらい。ラーメンでも食べて、カイロを持って登れば大丈夫!カイロ、余分にありますよ!」
マジ?話をしてみると、北海道からのパーティらしい。この人達、絶対に寒さに対する耐性が私達よりも優れているに違いない!が、やたらと、「登れるよ!」を連発されて、ちょっと、その気になってきた。下に降りてもやる事もないし、お昼のラーメンでも食べて様子を見ようと、話がまとまる。ラーメンを食べて、コーヒーを飲んで。。。雪はやんだ。壁は?チェックしてみると、濡れてはいるが、先ほどよりはマシ。行ってみる?
春らんまん(5.9)。ん~、やっぱり怖い。おりゃおりゃおりゃ、って気合だけで登ってる気がしてきた。そう言えば、このルート、ママのお薦めルートなんだよなぁ。全然、面白さも、気分よさも感じられない。お天気がよくなったら、もう一度、登りなおそう。終了点に到着。49本。
さて、次。隣の隣くらいに、もう一本5.9のルートがある。ハマチ(5.9)。きくが登る。棚に立てば終了点が目の前にあるのだが、棚にあがる所で動きが止まった。しばらくウダウダしていたが、おりゃと棚の上に到着。さて、チェンジ。これを登れば、目標達成である。私の動きが止まるのは、もっと下。横に走る岩の隙間に。。。手が引っかかるところがない。確かきくは両手をパーミングのアンダーで立ち上がった。真似をしようとするが、この濡れてる岩に私の力では止まる気がしない。えぇぇい!とフィストジャム。立ち上がって、引き抜いた手の甲から、流血である。砂岩。。。嫌い(T_T)、痛いし。きくの動きが止まった棚にあがる所。棚の上、左の方に横引きのフレークがある他はなにもない。岩の結晶に爪を立てようとするが、ぽろぽろ結晶が取れてくる。砂岩だ。きくから声がかかる。「俺は、右足をポケットに。。。」、あと一本。なりふり構ってる場合ではない。きくの声にあわせ、がんばってはみるが、きくちゃん、間違いない!君は私より、手も足も長いよ!それでもなんとか、フレークに手を届かせ体を引き上げようとしたのだが、あと一歩って所で足が外れた。棚の上を引き摺られた手は。。。今度は手首から肘まで擦り傷だらけである。洋服はドロドロ。5.9恐るべし!とにかく、休憩休憩、やり直すぞ!
って、所に先ほどの北海道のパーティの人。ハマチ(5.9)を登りたいらしい。どうぞ、どうぞ、私、休憩中ですので。と、ホケッとしていたら、小雨。空を見上げる。時計をチェック。終わりだな。回収をお願いし、今度こそ、今年のクライミングは終了である。結局、あと一本、及ばず。だけど、なんだかいい気分だ。出来る事は、一通りやったよね。それでダメだったんだから、潔くあきらめよう。
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有笠山 2004/12/30 Thu

2004-12-30 23:59:59 | ChapⅡBigRock2004
本日から、年末年始クライミングツアー開始である。
29日夜、東京を出発。第一目的地の有笠山(本当なら11月までの岩場のようだが12月の中頃は、まだ、登れたらしい、暖冬だし大丈夫だろ!と、決行)で登るはずだったのだが。。。現地に到着する頃には、雪がちらついていた。近くで仮眠を取り、朝をむかえてみると、銀世界、だけど、快晴である。純一氏の教えを守り、岩場に着いてみるまでわからない!と、有笠山に向かう。が、林道入り口で唖然。降り積もった雪には、車の跡も、足跡もなぁんにも無い。どうしよう?とりあえず、岩を見るだけでもいいか!と、林道を歩き始めてみる(あわよくば岩場を貸切だと思い、道具一式は背負っていったのだが。)。しばらく行くと。。。「スキー、持ってくれば良かったのにね。」って感じである。東口登山道入り口はどこ?黙々と歩き続ける。気が付くと、道が無くなった。岩は、見えている。道を間違ってはいないはず、と、地図の川、岩の方向等々を良く考えてみるが、やはり、道はない。ん~、ケルンを見落としたのか?って、ケルンがあっても、雪の下だ。しばらく、あたりをウロウロする。「降りよう!」、他に人が入っていない山で、この軽装で何かあったら洒落にならない。潔く、アプローチ(林道からでられてないけど)敗退!明日は天気が崩れるようだし、どの道、登れそうな状況ではないと、第二目的地の青葉に移動。
青葉に到着したのは日没直前。岩場チェックは明日にして、お買い物、食事、お酒。後は、寝るだけである。車中泊の推薦駐車場には、他に車がいない。不安だ。ツアー一日目、岩を触らずに終了。
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城ガ崎 2004/12/26 Sun

2004-12-26 23:59:59 | ChapⅡBigRock2004
今日はファミリークラック・エリアって言うくらいだから、クラックである。

まずはビギナーズ・クラック(5.6)をTR。何だこれは?って感じである。クラックなのか?ホールドもスタンスもいっぱいあって、思いっきりフェイス登りである。
サム・クラック(5.8)をフォローで回収。クラックかぁ。なんだか、今日はしっくりこないなぁ。サイズが合わない?ん~、壁の角度?
アンクル・クラック(5.9)をTR。行こうと思ったんだけど。。。ハングしているクラックに下からジャムを決めたいのだが、手が届かない。懐には大きな出っ張り。ん~困った。TRなのに敗退である。ママが登ってくれる。「ここは順手のジャムは効かないから、逆手のジャムにしなさい。」、私のジャムがすっぽ抜ける所である。はぁい。
お昼御飯の後、ファザー・クラック(5.10b)を登るママを見学。なんだか、あっという間過ぎて本当に、どこが難しいのか解らない。まぁ、簡単に言えば、ママにとってはどれも難しく無いってことか。

ハッと気づくと寝てた(-_-)zzz。城ガ崎って、私をすぐに眠りに誘う。波の音のせいかなぁ?コロンと寝ている私に、ママが洋服をかけてくれる。ありがと。そのうち、もう一枚。さらに、もう一枚。純一さんの声がする。「中で蒸し焼きになるんじゃないのか?」。えっ?どういう状況になってるんだ?でも、起き上がる気にはなれない。そのまま、スヤスヤ。目覚めてみると、ここって、服置き場?って事になってた。

「いく、登る?」、オネボケ娘にママが指差したのはファザー・クラック(5.10b)。「うん。さっき、ママが登ってた所だよね。」「いけるところまででいいから。」、はぁい。と、登り出したら、いけるじゃん。なんだか、今日のクラックの中で、一番、サイズがしっくり来る。一気に終了点付近まで。「そこで右手をガストンにして、レイバックの体勢になって上のガバを取る!」、うん。テンションである。やり直して、終了点に到着、ロワーダウン。「行けちゃったねぇ。」「うん。」「たっぷり、お昼寝して元気いっぱいだもんね。」「うん。」。って、幼稚園児みたい。
次は、ベビー・クラック(5.7)。クラック?フェイス?なんだか、やっぱり、フェイス?ん~。目の前にはこんなに立派なガバがいっぱい。ん~。掴んじゃえ!

終わりかなぁ、と思っていたら、ママが手招き。チーちゃんがんばれ(5.10c)、下部は順調。動きが止まる。「そこが核心だから!」と、下からママの声。右手をあげて足を。。。「そこは懸垂、右上のガバ!」って、ママ、今、両手が揃ってるとこ、指が第二関節まで掛かってなくって、で、外傾してて、で、で、仮に懸垂したとして、右上のガバってデッド?無理!テンションである。無茶な事、言うなぁ。本気なのかなぁ。本気なんだろうなぁ。。。もう一回、やってみますか。と、思ったらあっさり。って、さっきと、足の位置が違うじゃん。一段、上に置いてリスタートしちゃった。まっ、さっきのとこで足をここまであげればいいんだよね。出来た事にしっちゃお!と、思ってたら、「届いたじゃん、足をそこまで上げればいいのよ!」、バレてる。降ろされるかなぁ?ママは見逃してくれた。

「いくが、チーちゃんがんばれ(5.10c)を登ってる時、あっ子さんが、いくの登りはきれいだって言ってたよ!」と、ウッチーさん。ホント?ホント?夢心地\(^o^)/である。でも、ママが直接、私にきれいだ!って言ってくれた事はない。「上手になったね!」とか、「強くなったね!」とか、「がんばったね!」とか。私は、あっ子ママの力強くて、綺麗な登りに、少しでも近づけているだろうか?赤ちゃんあっ子マンになれているだろうか?

ママがデルトイド(5.11a)を登る。つり橋の上から子供の声が聞こえる。「どうやって登るんだろう?」、うちのママを見てなさい。スゴク足を開いてトゥーフックをするママ。ん、今はまだよくわからない世界だけど、グレードが上がるって事は、こんな風にルートの途中で、何度か特別な何かをしなくてはいけないってことなのかも知れない。(トゥーフックは特別な事か?少なくとも、私にとっては特別な事。ママにとっては正対で登っているのと同じくらい自然な事かもなぁ。。。)終了点から、降りてくるママ。先ほどの子供の声。「スパイダーマンみたい!」、カッコいいでしょ、うちのママ。って、最近、本当にママ、よく登ってるなぁ。

帰りの車中、「いく、本当に上手くなったね。」「先生がいいからね。」( ̄ー ̄)ニヤリッ。以前、同じ会話の時、ママがふざけて言ったのだ。「まぁ、先生がいいからね!」って。だから、今日は私が言ってみた。ら、照れるママがとってもかわいい。
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城ガ崎 2004/12/25 Sat

2004-12-25 23:59:59 | ChapⅡBigRock2004
城ガ崎シーサイド・ロックに到着すると、「あっこさん、・・・」、「大岩さん、・・・」と、あっ子ママはとっても人気者。「お久しぶり・・・」とか、「○○さんが・・・」とか、色々な人とお話が続く。純一さんは待ちきれずに、男性陣を引きつれ、人生楽ありゃ苦もあるさ(5.8)に行ってしまった。ノンビリ娘は、ママ待ちである。遠くで純一さんがTRを張るために登る姿を眺める。ん~、もうちょっと絞れば、絶対、カッコイイのになぁ。

ゆっくりスタートの女性陣チームは、アップの名探偵登場(5.8)へ。いつも通り、ビレイをしながらママを見る。最近、ママを眺めている時、自分の中で何かが違うような気がする。何だろう?名探偵登場(5.8)を登る。ママはここに足を置いたな、そんな風に考えながら登る。
今日の私は、海賊フック(5.10b)のRP狙いである。予定では、前回登った時、ロープの都合で最後を直上せずに気分は最高(5.10b)のクラックを登った為、まずは、海賊フック(5.10b)のラインでTR。その後、リードをする予定なのだが。。。海賊フック(5.10b)には、取り付いているパーティあり。「ピーターパン(5.10b)、もうやったっけ?」「やってない。」。
ピーターパン(5.10b)にママがTRを張ってくれる。「このシャツ、派手じゃない?」「うん、そんなに派手なシャツ着てると、『大岩あき子も年を取ったって』言われちゃうよ。」「えっ!そうかなぁ?」、と、登り始めるママ。ビレイしながら眺める。いつも通り、カッコイイ?ママ、派手はともかく。。。いつもよりデカクなってるよ!それって、膨張色の膨張柄だよ!あっ子ママ巨大化する!って感じである。ただでさえたくましい後姿なんだから。。。
ピーターパン(5.10b)を登る。ここはママは手を揃えて、足はここにレイバックっぽくなって手をまわすように伸ばして上のホールドを取った。と、真似っこをする。
「いく、すごいねぇ、一回で登れちゃったじゃん。」「うん、ママを見てたから。ママが登った後に登ると、登れる事が多いんだよ!ママの真似をするから。」「今はそうやって、どんどん真似しなさい!」。そう言えば、そうだ。以前は、ママを見ても、『オォォォォ、カッコイイ!』だけだったのだが、最近、『あそこはあんな風に登るんだなぁ。』と、見ている事が多い。そして、真似する。なんて言うんだろう。以前は、ただ、見ていた。自分が、先に登っていて落ちた場所なんかは、意識してママを見る事が出来たのだが、自分が登ったことのないルートをママが登ってくれても、見惚れるだけだった。最近は、ママが正対で普通に登っている時はボーっと見惚れているのだが、ちょっと変わった動きをすると、手はどこ?足は?次はどうするの?と、ママの動きをチェックしている自分がいる。ママ以外の人が登るのを眺めながら、ママと同じとか、ママと違うとか、チェックしている自分がいる。私の中で、何が変わったんだろう?そして、不思議な事に自分が登る時、ホールドの位置や、ママの動きを覚えているのだ!
海賊フック(5.10b)。登っている人を見ながら、ママの解説。「あそこがちょっと悪いんだけど、あそこに足を上げて乗り込んでガバを掴めばお終いだから。」、はぁい。さて、TRで登る。最後の直上。意外としっかり、手も足もある。さっき、ママが言ってた場所だ。よし、行こう!足をあげて、両手で押さえ込んで乗り込んでガバ!は掴めない。テンションしてホールドを見ると、ガバが違うじゃん!私が狙ったガバは、もう一つとなり。気分は最高(5.10b)の終了点のガバだ。海賊フック(5.10b)の終了点のガバは、私の目線だと終了点と一直線上に並んでしまい見えない。終了点の、すぐ上ね。もう一度、おりゃ!ホラ!取れた。ロワーダウンの途中で、ママに止められる。「そこから上だけ、もう一回、確認してらっしゃい!」、はぁい。
さて、RPトライで海賊フック(5.10b)。さっき下から何気なくルートを見ていて気が付いた。3ピン目と、4ピン目の間が遠い。3mくらいランナウトしてるんじゃないだろうか?ママに訴えたら、「あれっ?間にもう一個ピンがあったと思うんだけど抜いちゃったのかなぁ?」。3ピン目に辿り着く。登り始めるのはちょっと怖いが、この高さなら大丈夫、グランドはない。何より、落ちなきゃよいのである。4ピン目にクリップ。安心したせいか、ラインが乱れる。あれ?こんなじゃなかったよなぁ。どうするんだっけ?落ち着け!クリアして、次はトラバース。んと、クロスでおいた左足がなんだか乗れていないような気がする。大丈夫。気のせい気のせい。絶対乗れてる。と、トラバースもクリア。後はカチカチ登るだけである。さて、最後。足を高く上げて、両手で甘い外傾したホールドを押さえ込んで、左足に乗り込んでガバ。OKである。終了点でヌンチャクにクリップして、残置のカラビナにクリップしようとするがマゴマゴ。「セルフを取って落ち着いてクリップしなさい!」、ママから指令である。はぁい。私は、終了点のカラビナへのクリップにいつもマゴつく。カラビナが、開けられないのだ。気合が抜けるのか、力尽きているのか?ロワーダウンした私に、「落ち着いたいい登りだったわよ!」と、ママ。ふっふっ。ママのホッペにありがとうのKissをする。純一さんに「連敗、止まった!」報告をすると、「1勝何敗だ?」と、イジメ。ウッチーさんにVサイン!講習生仲間に、「カッコよかった?」と、「カッコイイ!」を、強要してお終い。

ホケッと、海賊フック(5.10b)を登り始めた講習生を眺める。ん?同時に、ビレイをしていた講習生が振り返った。二人で、ん?ラインが違う。「右の壁はナシです。フェイスを行ってください!」、登っている講習生も、ん?
夜、ママとお風呂で話をした。ルートのライン取りって難しい。そう言えば、昼間、他の講習生も同じようなことを口にしていた。「幕岩とか、城山とか、あっ子さん達と一緒じゃないと、どこを登ればいいのか。。。」。そうなのだ。私の先日の河又で登った10bも同じ。あれは、本当に10bのラインを登ったのだろうか?
ともあれ、その分、ママと一緒の時のRPは嬉しい(当然、OSもFLも嬉しい)。正しくそのルートのラインでRPできるから。RPしては見たものの、ホント?って自分の中でモヤモヤしないから。

純一さんが、ホワイトシャーク(5.11c)を登ってる。「あれって、初登時の登り方?」「う~ん、他に登り方がないからね。」と、ママ。そうなのかぁ。純一さんは、とにかく力強くて、早い。終了点まで、あっと言う間である。純一さん、お願い、体重ちょっと落とそうよ。その方が、絶対、かっこいい!純一さんに交渉である。「いくが、純一ルートを一本落とすたびに1kgでどう?」「・・・。」。そんな日は、当分、来そうにないのに交渉に応じない純一さんである。
ママもホワイトシャーク(5.11c)。純一さんの登りのスローモーションを見ているようだ。純一さんのようなスピード感はないが(純一さんが力持ちで、早すぎるだけで、他の人と比べると充分スピーディなのだが)、カッコイイ!なんだか、11cを登ってるって気がしない。私のために、10bを登ってくれるママと同じだ。途中、「MOVE、忘れちゃったぁ。」と、すごい体勢で、ホールドを探している。んと言うか。。。いくも、強くならなくっちゃ!
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河又 2004/12/23 Thu

2004-12-23 23:59:59 | ChapⅡBigRock2004
河又である。誰よりも早く駐車場に到着し(前日夜着)、朝は誰よりも遅く駐車場を出る。正しいあっ子ママの子供達の姿である。
さて、岩場、トポと見比べながら、これがきっとタコみたいな所。忍吉98(5.9)付近にいらした人に、教えてもらう。「ここは、コウモリ岩Aブロックであってますか?」。現在地から始まり、色々、教えていただく。忍吉98(5.9)も、ミヤザキミドリ(5.9)も、ムーン・ビーム(5.9)も、全部、グレード以上に難しく、10bとか、10b/cとか、色々いわれているらしい。えっ?いきのいい奴(5.10a)が、10aらしい10a。お薦めだそうだ。・・・。困った。 登れるルートない?んじゃあ、いきのいい奴(5.10a)行ってみる?
いきのいい奴(5.10a)は、取り付いている人あり。ん~、9よ!9。ミヤザキミドリ(5.9)は?も、取り付いている。んじゃあ、奥だ!ムーン・ビーム(5.9)に向かう。

さて、ムーン・ビーム(5.9)。きくが登る。と、「ん?悪い!」とワンクリップだけして降りてきた。なにやってんの!軟弱者!しばらく下からルートを眺めて、もう一度。そうそう、いけるじゃん。落ち着いて考えたら大丈夫よ!
次は、私。クリップして、Nooooooooo!えっ?落ち着くのよ。9なんだから、手も足も出ないって事はないはず。えっ?次あれよね。デッド?んなことないでしょ。9なんだし。体の向きが悪い?「俺、そこで体を右に出して、左手、クロスで上をとったけど。」と、きく。クロスだとぉぉぉ!デッドでクロスで。。。「降ろして!」。きく様、申し訳ございませんでした。軟弱者は私でございます。
「9で登れないの久しぶりでしょ!」「アップだよねぇ!?」「9じゃないよぉ!」・・・・。
く・や・し・い(ー_ー)!!もう一回、ダメ。もう一回、ぜんぜんダメ。もう一回。。。「きくちゃ~ん、お願いがあるの。TR張って。」。持つべき者は自分より登れるパートナーである。登るきくを眺める。ん~。やっぱりクロスだよね。しかもとても安定していてデッドには見えない。右足が、遠くのフットホールドに届いている。筋力の差なのか?身長差なのか?
TRで、MOVEを考えてみる。クロスかぁ。ダメだ!やっぱり手を出せない。けど、9で敗退なんて。。。有り得ない。ママにおウチに入れてもらえなくなっちゃうよ!なんとかしないと。結局、レイバック気味で手を送っていく形でなんとか繋がった。手は右手、左手と2回連続でデッドである。そこでやっと体が右に出せて体勢が安定する。後は、ずっとガバで楽々である。ん~。同じMOVEをもう一回。腕が保たないな。それに、デッドで掴み損ねたら終わりだ。でも、これしか出来ないんだから仕方がない。
後ろで待っていた3人組のパーティにルートを譲って、お昼休憩。壁を眺める。考えながら、3人パーティをみていた。ら、えっ(゜O゜;)、クロス?女の子が、私が出来ないクロスをあっさり目の前でやっちゃってくれた。きくと同じMOVEだ。しかも、彼女は、その後のMOVEが起こせずに落ちた。どう見ても、筋肉モリモリではない。身長だって私より低いくらいだ。んな所で落ちているんだから、上級者って訳でもなさそうだ。どうしてクロスが出せるの?結局、彼女は敗退。次は男の子が登場。彼は、私と同じMOVEで完登。やっぱり、その動きだよね。と、思いながらも、彼女のクロスがやっぱり気になる。彼女は、あそこで敗退したけど、きくが登る時、彼は全然クロスのMOVEに力を使ってない。が、このパーティの男の子は私と同じMOVEで登って、ガバを掴む頃には、腕がヘロヘロである。クロスの方が効率がよさそうである。
もう一度、きくにトップロープを張ってもらう。クロスを試す。ダメだ。自分のMOVEに戻る。ダメなとこだけ。1回目。OK。もう一度。2回目OK。もう一度、ダメだ。腕に力が入らない。ここを切り抜け、安定した体勢になった後、こんな腕でいくらガバガバとはいえ、終了点まで登れるのか?一度降りて、レストして、「クロスをもう一回だけ研究していい?これでダメなら自分のMOVEで行くから。」。クロスを出すとしたら、やっぱり、足である。きくの右足と同じ場所には、私の足は届かない。ここ?それともここ?足の位置を決めてGO!足を決めた位置に置き、体を右に。。。あっさり出せた。これなら立派な3点支持。左手はあっさりクロスで次のホールド。出来たぁ!なんだ、出来るじゃん!もう一回、足を決めて、体は。。。出せない???おかしい。さっき、あんなにあっさりだったじゃん。どこ???なに???わかった、右手だ!右手は今、ポケットのガバである。ポケットに入れている指を変えてみる。あっさり体は右に出た。うそぉぉぉ。午前の部、午後の部で苦節数時間。指だったの?指さえ変えればこんなにあっさり体勢が変えられるものなんだ。。。2本指ポケットである。なぁんにも考えず、ある時は、人差し指・中指ペア、また、ある時は中指・薬指ペアで適当に登っていた。もし、朝一番で登った時、ポケットに入れている指が違えば。。。あっさり体を右に出せたのかもと思うと。。。一度降りてレスト。
もう一度、TRで試してから。。。いや、行こう!潔く、ロープを抜く。準備をしていると、「まだ、しばらくかかりますか?」、同じルート狙いだと全然思っていなかったパーティに声を掛けられてしまった。「3分以内に終わらせます!」。余計な事を言ってしまったせいで、待ちのパーティ、隣のルートで登っていたパーティの人、みんなに眺められることになってしまった。いいもん、ギャラリーが多いほうが燃えるもんね。9だけど。クロスを出した所で、下からは「取れたね!」「行けるよ!」、ガバを掴んだ所で、「もう大丈夫!」等々、どうもどうも、お騒がせしました。無事、終了点へクリップ。よかったぁ!
が、多分、とっても喜んでるのはきくちゃん。これで、今日も不機嫌女を車に乗せて帰る事が回避できた。いつも、ドキドキさせちゃって、ゴメンネ。と、一応言ってはみるが、いつかやってくるであろうきくが登れて、いくが登れなかった日は、まぁ、覚悟しといてね。

時刻は2時半。次は、すっかり、私に付き合わせてしまったきくちゃんの希望のルートを登ろう!すぐそこのルート、ディスコバージョン(5.10b)が、ご希望との事。オイオイ、9の次はいきなり10b?ビレイしますよぉ。しばらく、ああでもないこうでもないと壁を眺めた後、登りはじめる。って、スタートホールドがそれって言うのは、いくらなんでも。。。手が長けりゃいいってもんじゃないだろ!絶対に、私が真似できないMOVEである。1クリップ目はともかく、2クリップ目は、んと。。。その上はスイスイ登っていく。安定してるなぁ。私もいけそうな気がしてきた。
9であれなんだから、10bなんて、落ちてもともと。大体、他所でも連敗記録更新中なんだから。と、お気軽に取り付く。と、いきなり足がない。きくはヒールフックしてたな。と。ヒールフックである。しかも、きくとは逆の足。が、これが自己陶酔してしまいそうなほどきれいに決まってしまった。次の手は出たのだが、あとは続かない。「降ろして!」。
2回目、ここでヒールフック!と思ったら、ひょえ決まんない。すぐに降りる。靴だ!履いていたのはお気に入りのファイブテンの靴である。が、この靴には致命的な欠点がある。でかいのだ!かかとを指で押さえるとカパカパと引っ込む。この靴は私にとって1足目のクライミングシューズ。このシューズを選ぶ時、猫の森の黒澤先生に「ジャストサイズは、もうハーフサイズ下だと思うけど、はじめからあまりきつい靴を履くとイヤになっちゃうから。」と、選んでもらった靴である。多分、ハーフサイズ、もしかするとワンサイズ下でもはけるような気がする。サイドのゴムは剥がれかけてるし、リソールにも出してるし、クラックで切ってしまった紐も変えてる。紐を通す穴もいつもすごく締めるせいで、穴が広がりもうすぐ、千切れそう。もう、ボロボロだ。でも、私の45本(と、今日の1本)は全部、この靴で登ってきた。まだ、登れてないルート、TRでしか登ってないルート、マルチのルート、きっと、全部で150本くらい取り付いたルートの90%はこの靴で登ってる。この靴なら登れそうな気がする。すごく、信頼できる。でも。。。「靴、変える。」、ちょっと、寂しい気分になった。evolvの靴に履き替えた。この靴は足にジャストフィットである。
3回目、足は決まるが手が解決しない。研究。ん~、ここを左で取りたいんだよなぁ。試行錯誤を繰り返す。
4回目、本日のキーワード、クロスである。ヒールフックでとても体勢は安定している。左手をクロスで出した。Good!足に立ちこめば終わり。あとは、スイスイ終了点へ。10bいけるじゃん。って、きくちゃんごめん。結局、また、付き合せちゃった。
さて、疑惑の2クリップ目である。1クリップ目の後、きくも私も右のフェイスに出ちゃったのだ。まぁ、すぐに戻って2クリップ目にクリップしたのだが。。。なんと、右には8のルートがある。私達は、正しくディスコバージョン(5.10b)を登ったのだろうか?トポには特に限定らしきことは書いてない。ワンクリップ目をかける前に核心ってことはないはず。2クリップ目より上はとっても簡単。って事は。。。核心はやはり、1クリップ目と2クリップ目の間のような気がする。。。いいもんねぇ。登れたことにしちゃおっと。

時間は3時50分。微妙だ。あと30分くらいか?でも、移動して準備して。。。帰ろう!ママに報告電話。「難しかったでしょう。始めて行った岩場で1本でも登れたら、大したものよ!上手になったねぇ。」、へっへっ。「卵の殻、割れたかなぁ?」「ん~、卵から首を出してるくらいかな。」。がんばんないと。

ちょっと、考えた。ママの教えである「一つのグレードを5つ以上の岩場で30本」の事だ。ママのスクールでは、二子とか河又にはやって来ない。ママ曰く、「以前使ってた事もあったんだけど、スクール生のレベルだとトップロープでテンションがかかっちゃう。難しすぎる。」。ん~、スクールは毎月、新しい人が入ってくる。常にクライミングを初めて2ヶ月目、3ヶ月目と言う人が混ざってる。今日の私は。。。一番簡単なグレードで、ほぼ1日がかりである。確かに、ママの言うとおり、スクールには適さない岩場なのかもしれない。でも、私の登れた45本(と、今日の2本)のうち、石灰岩は3本しかない。前傾している石灰岩は登れないクライマーになるのは困る。大体、憧れの大工ルートは二子山の東岳にいっぱいなんだから。。。自力で登りに来るしかない!きぃくちゃん、しばらく、スクールのない日は、おねえさんと、河又で登ろうね。
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