寒い。天気もイマイチ。でも、今日は今年最後の日である。50本まで、あと2本。がんばって登るぞぉ!
岩場へのアプローチの途中、山を歩くおじいさんに出会う。ちょっとおしゃべり。おじいさんに連れられ岩場に向かうが。。。どうも、トポのアプローチマップからはずれてきているような気がする。が、おじいさんは「この上に岩があって。。。」と、自信ありげである。地元の人とは仲良くせねば!と思い大人しくおじいさんについていく。「この竹やぶの上に岩があるから!」。って、えっ?この竹やぶを越えろってか!確かに岩は見える。けど、一昨日、この辺りにも降ったらしい雪が積もるこの斜面、登れっていうの?おじいさんは笑顔である。わかりました。参りましょう。スッコロンだってこの竹に引っかかって、滑落って事にはならないし。岩を目指してまっしぐらである。おじいさん、(複雑な気分だけど)ありがとうございました。
やっと、岩の下にたどり着く。よし、ボルトが打たれてる!ここは、どこ?岩の形と、トポの絵を見比べる。一番、端のルートのボルトの本数を数え、トポと付き合わせる。ん~、北のエリアかな?踏み跡に沿って、日だまりエリアを目指す。と。。。クライマー発見!ホッとした。現在地を確認。どうやら、広場エリアに辿り着けたらしい。さて、どうしよう?あと2本登らなくっちゃいけないし、でも、初めての岩場でよくわからないし。取りあえず、ママのお薦めルート、春らんまん(5.9)に行こう。
バタバタ準備をする。寒いし、天気も、もって午前中って感じだ。とっとと2本登って、本日は撤収しよう!
春らんまん(5.9)。きくが登る。が、雪だ。ダメかぁ。降りてきた、きくとチェンジ。私が登ろうとすると。。。嘘だって言って!降る雪の量が3倍増。2クリップ目まで、我慢して登るが、無理だよ。手はかじかんで、ホールドを掴んでる気がしない。足は、まったく信用できない。ダメか。ヌンチャクを掴む。が、掴むヌンチャクも既に濡れており、手がすべる。ヌンチャクを掴みながら登ってなんとか回収。今年のクライミングは終わった。50本に2本届かず。残念。
荷物に戻り、ママに報告メールを打つ。隣には、もう1パーティがやはり空を見上げている。少しおしゃべり。新潟からのパーティとの事。撤収準備を始めていると、向こうのほうから人がやって来た。朝、広場エリアであった人だ。
「登れるよ!これくらい。ラーメンでも食べて、カイロを持って登れば大丈夫!カイロ、余分にありますよ!」
マジ?話をしてみると、北海道からのパーティらしい。この人達、絶対に寒さに対する耐性が私達よりも優れているに違いない!が、やたらと、「登れるよ!」を連発されて、ちょっと、その気になってきた。下に降りてもやる事もないし、お昼のラーメンでも食べて様子を見ようと、話がまとまる。ラーメンを食べて、コーヒーを飲んで。。。雪はやんだ。壁は?チェックしてみると、濡れてはいるが、先ほどよりはマシ。行ってみる?
春らんまん(5.9)。ん~、やっぱり怖い。おりゃおりゃおりゃ、って気合だけで登ってる気がしてきた。そう言えば、このルート、ママのお薦めルートなんだよなぁ。全然、面白さも、気分よさも感じられない。お天気がよくなったら、もう一度、登りなおそう。終了点に到着。49本。
さて、次。隣の隣くらいに、もう一本5.9のルートがある。ハマチ(5.9)。きくが登る。棚に立てば終了点が目の前にあるのだが、棚にあがる所で動きが止まった。しばらくウダウダしていたが、おりゃと棚の上に到着。さて、チェンジ。これを登れば、目標達成である。私の動きが止まるのは、もっと下。横に走る岩の隙間に。。。手が引っかかるところがない。確かきくは両手をパーミングのアンダーで立ち上がった。真似をしようとするが、この濡れてる岩に私の力では止まる気がしない。えぇぇい!とフィストジャム。立ち上がって、引き抜いた手の甲から、流血である。砂岩。。。嫌い(T_T)、痛いし。きくの動きが止まった棚にあがる所。棚の上、左の方に横引きのフレークがある他はなにもない。岩の結晶に爪を立てようとするが、ぽろぽろ結晶が取れてくる。砂岩だ。きくから声がかかる。「俺は、右足をポケットに。。。」、あと一本。なりふり構ってる場合ではない。きくの声にあわせ、がんばってはみるが、きくちゃん、間違いない!君は私より、手も足も長いよ!それでもなんとか、フレークに手を届かせ体を引き上げようとしたのだが、あと一歩って所で足が外れた。棚の上を引き摺られた手は。。。今度は手首から肘まで擦り傷だらけである。洋服はドロドロ。5.9恐るべし!とにかく、休憩休憩、やり直すぞ!
って、所に先ほどの北海道のパーティの人。ハマチ(5.9)を登りたいらしい。どうぞ、どうぞ、私、休憩中ですので。と、ホケッとしていたら、小雨。空を見上げる。時計をチェック。終わりだな。回収をお願いし、今度こそ、今年のクライミングは終了である。結局、あと一本、及ばず。だけど、なんだかいい気分だ。出来る事は、一通りやったよね。それでダメだったんだから、潔くあきらめよう。
岩場へのアプローチの途中、山を歩くおじいさんに出会う。ちょっとおしゃべり。おじいさんに連れられ岩場に向かうが。。。どうも、トポのアプローチマップからはずれてきているような気がする。が、おじいさんは「この上に岩があって。。。」と、自信ありげである。地元の人とは仲良くせねば!と思い大人しくおじいさんについていく。「この竹やぶの上に岩があるから!」。って、えっ?この竹やぶを越えろってか!確かに岩は見える。けど、一昨日、この辺りにも降ったらしい雪が積もるこの斜面、登れっていうの?おじいさんは笑顔である。わかりました。参りましょう。スッコロンだってこの竹に引っかかって、滑落って事にはならないし。岩を目指してまっしぐらである。おじいさん、(複雑な気分だけど)ありがとうございました。
やっと、岩の下にたどり着く。よし、ボルトが打たれてる!ここは、どこ?岩の形と、トポの絵を見比べる。一番、端のルートのボルトの本数を数え、トポと付き合わせる。ん~、北のエリアかな?踏み跡に沿って、日だまりエリアを目指す。と。。。クライマー発見!ホッとした。現在地を確認。どうやら、広場エリアに辿り着けたらしい。さて、どうしよう?あと2本登らなくっちゃいけないし、でも、初めての岩場でよくわからないし。取りあえず、ママのお薦めルート、春らんまん(5.9)に行こう。
バタバタ準備をする。寒いし、天気も、もって午前中って感じだ。とっとと2本登って、本日は撤収しよう!
春らんまん(5.9)。きくが登る。が、雪だ。ダメかぁ。降りてきた、きくとチェンジ。私が登ろうとすると。。。嘘だって言って!降る雪の量が3倍増。2クリップ目まで、我慢して登るが、無理だよ。手はかじかんで、ホールドを掴んでる気がしない。足は、まったく信用できない。ダメか。ヌンチャクを掴む。が、掴むヌンチャクも既に濡れており、手がすべる。ヌンチャクを掴みながら登ってなんとか回収。今年のクライミングは終わった。50本に2本届かず。残念。
荷物に戻り、ママに報告メールを打つ。隣には、もう1パーティがやはり空を見上げている。少しおしゃべり。新潟からのパーティとの事。撤収準備を始めていると、向こうのほうから人がやって来た。朝、広場エリアであった人だ。
「登れるよ!これくらい。ラーメンでも食べて、カイロを持って登れば大丈夫!カイロ、余分にありますよ!」
マジ?話をしてみると、北海道からのパーティらしい。この人達、絶対に寒さに対する耐性が私達よりも優れているに違いない!が、やたらと、「登れるよ!」を連発されて、ちょっと、その気になってきた。下に降りてもやる事もないし、お昼のラーメンでも食べて様子を見ようと、話がまとまる。ラーメンを食べて、コーヒーを飲んで。。。雪はやんだ。壁は?チェックしてみると、濡れてはいるが、先ほどよりはマシ。行ってみる?
春らんまん(5.9)。ん~、やっぱり怖い。おりゃおりゃおりゃ、って気合だけで登ってる気がしてきた。そう言えば、このルート、ママのお薦めルートなんだよなぁ。全然、面白さも、気分よさも感じられない。お天気がよくなったら、もう一度、登りなおそう。終了点に到着。49本。
さて、次。隣の隣くらいに、もう一本5.9のルートがある。ハマチ(5.9)。きくが登る。棚に立てば終了点が目の前にあるのだが、棚にあがる所で動きが止まった。しばらくウダウダしていたが、おりゃと棚の上に到着。さて、チェンジ。これを登れば、目標達成である。私の動きが止まるのは、もっと下。横に走る岩の隙間に。。。手が引っかかるところがない。確かきくは両手をパーミングのアンダーで立ち上がった。真似をしようとするが、この濡れてる岩に私の力では止まる気がしない。えぇぇい!とフィストジャム。立ち上がって、引き抜いた手の甲から、流血である。砂岩。。。嫌い(T_T)、痛いし。きくの動きが止まった棚にあがる所。棚の上、左の方に横引きのフレークがある他はなにもない。岩の結晶に爪を立てようとするが、ぽろぽろ結晶が取れてくる。砂岩だ。きくから声がかかる。「俺は、右足をポケットに。。。」、あと一本。なりふり構ってる場合ではない。きくの声にあわせ、がんばってはみるが、きくちゃん、間違いない!君は私より、手も足も長いよ!それでもなんとか、フレークに手を届かせ体を引き上げようとしたのだが、あと一歩って所で足が外れた。棚の上を引き摺られた手は。。。今度は手首から肘まで擦り傷だらけである。洋服はドロドロ。5.9恐るべし!とにかく、休憩休憩、やり直すぞ!
って、所に先ほどの北海道のパーティの人。ハマチ(5.9)を登りたいらしい。どうぞ、どうぞ、私、休憩中ですので。と、ホケッとしていたら、小雨。空を見上げる。時計をチェック。終わりだな。回収をお願いし、今度こそ、今年のクライミングは終了である。結局、あと一本、及ばず。だけど、なんだかいい気分だ。出来る事は、一通りやったよね。それでダメだったんだから、潔くあきらめよう。