クライミング日記

クライミング初体験3日前から今日までのごくごく私的なクライミング日記。と、番外編で山行日記。

鷲頭山 2005/02/27 Sun

2005-02-27 23:59:59 | ChapⅢBigRock2005
今日は鷲頭山へGo!初めての岩場である。初めての岩場は駐車場探しから。ママに教えられた車が2・3台置けそうな民家の脇の・・・。そんな場所は無い。が駐車場問題については、ママと我々の感覚の相違により過去に何度か行き違いがあった。そう、ママの言う駐車場は、我々にとっては崖の脇の「えぇぇ!ここ?」って言うようなスペースだったりするのだ。結局、今回もママに教えられた駐車場は発見できず、「そこがいっぱいだったら、漁港まで戻って駐車場を探して、歩きなさい!」と、言われていた海に戻る。
さて、アプローチ。登りきってしまうと、城山程度なのだが、ゴールが見えない道のりは、とても遠く感じられる。
さて、岩場に到着。目の前にあるのがメインウォール。貸切である。トポを片手にルートをチェックしている間に、もう、1パーティ。ルートはよくわからない。このクラックが、あのクラックで、このハングがあのハングで。。。メインウォールは、アップで取り付けそうな気がしないため、カッチンロックサンキューロックのチェックに行く。が、このエリア探しも、トポを片手に。。。ママが一緒だと、何も考えずにママの後を歩くだけで目的の岩場に到着だが、子供達の大冒険は登り始めるまでが大変なのだ!

結局、サンキューロックワイズBar(5.9)でアップをすることにする。ところで、本当に晴れるんだろうなぁ。空はどんよりしており、肌寒い。最近、朝一5.9にやられっぱなしの私だが、めげずに一番手。うっ、触るホールドは全て苔むしており、しかも、濡れてる。本日もやられてしまった。1本目のボルトにしかヌンチャクをかけられなかった私に代わり、きくちゃん。同じ所で苔むしたホールドを嫌い、あちこち手を伸ばしまくり「この奥にガバがあるよ!」。だから、私じゃ一歩あがらないと届かないって!阿部ちゃんも続いてアップ。なんか、雪って言うか、霙が降ってきたような。。。Nooooo!頼む。お願いだから降り止んで!これで、鷲頭山雪敗退だと、本気でそろそろお祓いに行くことを考えようと思った。さて、私も、もう一回。なんとか登る。んて言うか、ママに「最近5.9でよく落ちるんだよねぇ。」と訴え、「朝一にアップで登るからだよ!」と言われて以来、アップだと割り切って登っているので、一撃できなくてもまぁよいのだが。。。それにしても、登れんなぁ。アップじゃなくて、アップアップのRPである。

この時点で早くもお昼。ペースをあげないと、メイズ(5.10d)にたどり着けないぞ!

メインウォールに戻り、北嶺ダイレクト(5.10a)マンボウ(5.10a)?と、彷徨い、結局、マンボウ(5.10a)。きくがあっさり登り、阿部ちゃんがあっさり登り。。。いやな人達だ。誰も落ちないで廻ってくる順番ほど、変なプレッシャーが掛かる。が、私も続いてFL「この壁、いく、得意かも!」、さすが、ママの見立ててくれた岩場である。
きくがETハング(5.11a)を登る。快調である。OSしちゃうのか!と、ちょっとドキドキしたが、さすがに落ちる。で、ハング下。ハング越えをするとETハングダイレクト(5.11b/c)、左からハングを巻くとETハング(5.11a)である。左からハングを巻こうと試行錯誤しているが、落ちる。そこで珍しくきくのハングドック。解決方法を見つけられず敗退。阿部ちゃんに交代である。姑息にもきくが登った所まではTR状態でのぼり、さて、そこから上。阿部ちゃんも粘る粘る。けど、やっぱり解決法は見つけられないようだ。
私はメイズ(5.10d)。きくがヌンチャクを掛けに行ってくれようとするが、今日はさすがに自分で行くことにする。別に志を高く持った訳ではない。一撃で登れるとも思ってないし、今日はきくはETハング(5.11a)を何とかしたいだろうし。。。まっ、今日中にRPできたらラッキーくらいの気分でお気楽に取り付いてみることにする。登りは始めて見ると、下部はスイスイ。さて、ここからか!見回してみても、何も無い。ん~、いいか!と、左の方のクラックに手を突っ込んでみた。これはちょっと違うかなぁ?と思いながら、体をあげるとガバがある。ん、このルートのど真ん中のガバは絶対に、使用するホールドだ、これにたどり着くためには。。。左のクラックはきっと使って良いクラックに違いない。ガバを使って、右のクラックにトラバース。さて、右手と右足はクラック、左手と左足はカチ。快調である。気が付くと、クラックがガバガバになっていた。「私ってば、ルート外してるよね!」「そこは違うでしょ!もっと左!」、と、いわれて左を見るとリングボルトが見える。トラバース。してたら、左手が三角錐型にくり貫かれたようなホールドにたどり着いた。中はツルツルだし、端を掴んでも外傾してるし、落ちるなぁ。と思った。ルートを外さずに、きちんと次のボルトを目指していても、たいして難しくなさそうだったのに、余分なトラバースをする羽目にならなかったのに!そう、ダメでもともとお試し気分で登り始めたのに、いつの間にか、真剣に登っていたのだ。落ちたくないなと思った。はずれそうになる手を何度もホールドの奥におきなおし、気が付くと、安定して、次のホールドを掴んでいた。ラッキーo(^o^)o!後は終了点まで、ラクラクである。10dのFL(もう一組のパーティが登っていたのだ)が出来ちゃった?ちょっと右に左にウロウロしたけど、いいんだぁ。こんな風に登れちゃうなんてお買い得?なんて、今日は思わない。きっと、ママの推薦の言葉通り、これは、私にとって得意系のルートだから登れたに違いない!フッフッ(^◇^)
ママに報告の電話。「いく、登れちゃった!」「一撃?」「うん。」「やったね!おめでとう!」、と、ここまでは微笑ましい会話である。「ところでね、まだ、トップアウト出来ていない人達がいるの。」・・・。途中までは、ママの解説をイタコのように伝えていたのだが、途中できくちゃんと電話をかわる。
さて、きくちゃん、ETハング(5.11a)。先ほどの敗退箇所までは、テンション無しにたどり着く。さて、ここから。いけちゃうかな?と思ったけど、やはりダメ。またもや、ハングドックである。ジタバタしたけど結局、敗退。
阿部ちゃんにチェンジ。またしても、途中までTRである。それはともかく、二人を悩ます敗退ポイント。阿部ちゃんもああでもないこうでもないとハングドック。だけど、解決しない。敗退。

さて、回収、どうしましょうか?きくが大慌てでメイズ(5.10d)を登って、上からETハング(5.11a)の終了点に回り込もうとするが。。。終了点が見つからない。うろうろして、ドンドン日没が近づいてくる。やっと、終了点は見つかったが、次の問題。とても降下中に両方のルートの回収が出来そうな位置関係ではない。二つのルートは隣同士だけど、離れすぎである。とりあえず、ETハング(5.11a)を回収。さて、メイズ(5.10d)の回収は、阿部ちゃんがヘッ電を付けて、登って回収。後は、ヘッ電の明りで下山である。二人ともお疲れ様でした。
最後に登る時、敗退で終了を考慮して、捨てビナ等、回収を考えた行動を取るべきだったのかもしれない。回収の仕方にも不手際はいっぱいだ。でも、あっこママと一緒なら有り得ないこんな時間が私は嫌いではない。自分達の知っている範囲でどたばたして、ママに詳しく報告して、しかられたり、もっと良い方法を教えられたり、今度はもっと上手くできるに違いない!
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BigRock 2005/02/23 Wed

2005-02-23 23:59:59 | ChapⅢBigRock2005
風邪をひいてしまった。で、会社は欠勤。本当に朝は熱があったのだ。が、おうちでいい子にしていたら、熱が下がって元気になって来た。本当である。だから、ちょっとだけ退屈になってきて、それに、今日は水曜日だ。ちょっとだけ、BigRockに行ってきた。ズル休みじゃなくて(多分)本当に体調不良だったのだ!書けば書くほど嘘っぽいのでこれくらいにしておくが。。。

で、BigRock。本当に風邪で体調が悪かった(?)為、当然、あまり登れない。ん?あまり登らなかった。
和美姉ちゃんとちょっと正面壁で遊ぶ。

ママに日曜日の相談。鷲頭山でどこを登ればいい?トポを見ながらメインウォールに腰が引けている私に、「メインウォールで大丈夫よ!」と、軽く言い放つママである。ママから貰った私の課題はメイズ(5.10d)、阿部ちゃんときくちゃんにETハング(5.11a)。10dなんて、登れない。きっと壁の中で立ち往生だ(T_T)と、ビビル私に「いくの得意系だから登れるよ!」と、ママ。簡単に言ってくれちゃうよねぇ。その後も駐車場の話、アプローチの話等々、会話は続くがその辺りの話は会話拒否。「その辺りの話は、きくちゃんにお願いします。」。
トポを眺めていると、ワラワラと諸先輩方が集まっていらして、「鷲頭にいくの?」から始まり、「このルートは・・・」、登ったとか、登るべきだとか、登って無いとかひとしきり、四方山話である。いつも、こんな時に思うことは、この人達にも初心者、初級者って時代があったんだなぁ、である。私は今のガシガシ登れる彼等しか知らない。だから、なんとなく、彼等が私程度にしか登れなかった頃の話を、私達に披露してくださると、なんだか変な気分である。

きくがやってきたので、垂壁でいつものアップで3往復。登っていたら足が外れた。ん?足が外れて落ちる事って、最近、全然無かったんだけどなぁ。
のあと、ボルダーをブラブラ登る。と、ん?まただ!足が外れた。えぇぇぇぇぇ?なんで(゜O゜;)?風邪のせい(゜O゜;)?何も、いつもと違う特別な事はない。靴も同じだし、新しい課題に手をつけている訳でも無いし。。。
ママが作った新しい課題を登る。手をつけた課題は全部登れた。よかった、よかった(^o^)
そうそう、カンボスが取り付けられた。カンボスを見ると燃えちゃうんだなぁ、これが。BigRockのカンボスは指を掛ける箇所の幅が狭い。ちょっと触ってみるが、全然ダメ。カンボスにぶら下がる所から鍛え直しである。
幅広懸垂をやってみたら、なんと、4.X回。いつもやっていた懸垂と同じ回数が出来てしまった。ビックリo(^o^)o。今日は、あまり登っていないから疲れていないのかも。でも、ちょっと、嬉しい。
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BigRock 2005/02/20 Sun

2005-02-20 23:59:59 | ChapⅢBigRock2005
本日、河又障子岩鷲頭城山?と、散々悩んだ挙句、幕岩に決めた。昨日、夜になっても雨が降り止まなかったから、岩が乾く気がしなかったし、もし、少しくらい岩が濡れていたとしても、幕岩なら、5.8、5.9とルートが揃ってるから、濡れているなりに登れるだろうと思ったからだ。しかぁぁぁし、梅祭りに向かう車の渋滞に巻き込まれている間に、フロントガラスにはポツポツと、水滴がついてきた。雨だ(ーー;) 昨日のスクールの幕岩も雨で中止だったというのに。。。せっかく、仕事をブッちぎったのに。。。がぁおぉぉぉぉ!

さて、きくさんどうしますか?BigRockへ登りに行く事は確定なのだが、でも、その前に映画に行く事になった。『運命を分けたザイル』である。現在時刻は11:30。まだ、湯河原から脱出出来ていない(どうして、休日の午前中なのに東京に向かう道路がこんなに渋滞なんだろ?)。テアトルタイムズスクエアに上映時間を問い合わせてみると13:20、次は16:20との事。ん~、16:20の上映だと余裕で帰る事が出来るが、そのあとBigRock移動して登る時間はなくなっちゃう。。。13:20、新宿高島屋必着である。でも、きくちゃん、途中のなんちゃら厚木道路は70km/h制限で、お巡りさんが見張ってる道路だからね(^o^)
きくちゃんのがんばりにより、13:10くらいにテアトルタイムズスクエアに到着。で、映画を観た。感想は。。。難しくってよくわからん。私は山にハイキングに出かけたことはある。が、山のピークを目指す為に、ザイルを使った事はない。マルチピッチの下山を歩いて降りてくる時に、山のピークを通りかかることはあるが、私にとっては帰り道の途中以外の何物でもない。ましてや、アイスクライミングなんて縁も興味もない。残念ながら、この映画は私にとって、豚に真珠である。きっと、観るべき人が観ると良い映画なんだろう。と、思っていたら、おじいさん二人が話している声が聞こえてきた。「あの、生に対する執着心が。。。」「私にはとても真似できない。。。」、???、そうやって観るのか?どうして、スリング2本だけしか持ってなかったんだろう?とか、使えなくなった足のアイゼンって外しちゃったほうが引っかからないし、軽いし良いんじゃないか?とか(本当はどうするのが正しいんだろ?)、んな事ばかり気になって、「あの生に対する執着が。。。」なんて感想は、全然、思いつかなかったのである。いや、ちょっと待て!下山の努力を続ける(?)って、言うか、動き続ける登山家は、確か「自分を哀れみながら死を待つよりも、行動して死にたい!」と言う、死を受け入れていて、その上で動き続けた結果が生に繋がっていただけで、生に執着して動き続けていた訳じゃないような気がするけど。。。あぁぁぁぁ、わからん!
この映画について注意点が一つ。こんなコアな映画を観に来る人は山に趣味を持つ人だけに違いない!と思ったら大間違い!ドキュメンタリータッチで、キャンプで待つ恋人とか、パートナーとの友情がとかそんな話は一切無い!にもかかわらず、人がいっぱいである。ん~、文部科学省選定(少年向、青年向、成人向、家庭向)とか、東京都知事推薦って辺りに、混雑の原因がありそうな気がする。家族連れ、アベック等々、大盛況である。雨が降っちゃったから、新宿に戻ってちょっと映画でもなんて、ザックを背負ったまま(来てる人もいた、大体、我々もクライミングウェアに身を包んで観に行った。)映画館へギリギリにたどり着くと「満席です!」と断られる可能性大!

さて、BigRock。あまり時間は無い。けど、なんだか、平日じゃないと心に余裕がある。100度の壁を3往復、垂壁を1本。それからルーフを1本登って(いつも通り落ちたのだが、今日はちょっと良い感じだったなぁ。)、その後は、ヤケさんが作ったNewルートのグレード判定である。私が登れたら10代、落ちたら11overである。判定結果は2本とも、11over。

ママに聞いてみた。「ペパーミントキャンディー(5.10c)のガバを取りに行く所ってどの壁ぐらい?」「手は垂直だけど、足がちょっとハングした下なんだよね。」と、ママが壁を選んでくれて、ついでに練習する手足も決めてくれた。試してみると5cm?10cm?見事に左手がちょっと届かない。ママ、いつもながらお見事!練習しまぁす。って、練習の成果を試すチャンスはあるんだろうか?城ガ崎かぁ、次の週末、どうしようかなぁ?

ふらふらボルダーをして、幅広懸垂をしてお終い。幅広懸垂はママ判定によると、「2.8回くらいだね。」である。「じゃあ、ちょっとお手本を。。。」と、ママの幅広懸垂。・・・4回、5回でこれ以上無理!ではなく、普通に終了!あぁぁ、かっこいいママに憬れると、子供は大変なのだ。がんばんないと。
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BigRock 2005/02/16 Wed

2005-02-16 23:59:59 | ChapⅢBigRock2005
BigRockに到着。着替えて柔軟と前屈をした瞬間。「痛い!攣った!」。攣った箇所は腹筋である。右側の上から3段目。痛いんだけど、大笑いである。何がおかしいって、見事に右側の上から3段目だけが変な形に引き攣れてて、ぽっこり攀じれてるその何と言うか。。。

さて、モチベーションって何なのかなぁ?って、今日は思った。
最近、仕事が立て込んでおり、BigRockにたどり着くのは本当に大変なのだ。上司の、同僚の、部下の「いい加減にしろぉ!」とか、「困った人だなぁ・・・。」とか、様々な視線を背中に感じながら会社を脱走する。何も、感じない訳ではない。皆が残業している中、皆が休出している中、登りに出かける事を、「きちんとやることやってるんだからいいでしょ!」って言えるほどは割り切れない。以前の私なら、自分のやるべき事をこなしながら、部下の仕事のフォローをしながら、皆で早く帰ろう!と言う、仕事の仕方をしていた。
脱走に対して、文句を言わせないために、日々の仕事のクオリティ、スピードは当然あがる。その「文句があるなら言ってみろ!」って態度は、上司から見るとかわいげのない態度にも映るらしい。上司に対しては、ある程度、隙を作っておいてあげて、彼らが小言を言える何かを残しておいてあげることが、賢い操縦術だ。双方、馴れ合いだとわかっていても、それが儀式として、大切なことなのだ。長年、そうやって上手くやって来たはずなのに。。。
上司に対して、文句があるわけでも無い。彼らの姿は、そのままクライミングを始める前の私の姿なのだ。かつての私は、彼らの上を行く仕事人間で、プライベートな都合で仕事に時間を割かない人達を心の底から軽蔑していた。世の中には、色々な価値観がある何て事は、考えもしなかった。
さて、そんな色々な思いを抱いて水曜日だからBigRockにいかなくっちゃ!とたどり着いたBigRockで、私は思うように登れない。職場から小一時間。気持ちをそんなに簡単に切り替える事は出来ないのだ。今日は、体を動かす程度にしよう、割り切れたのは自分の登る態度の方だった。
登りたいという、積極的なモチベーションはもちろんある。でも。。。である。せっかく、色々なことを振り切りBigRockにたどり着くのなら、もっと、気分の切り替えをコントロールして、登る事を満喫したいものである。

さて、BigRockには、吉田さんがいらした。Yosemite・Nutcracker(5.8)で、私を引っ張りあげてくださった吉田さんだ。「なんでこの寒い時期にわざわざ日本なんですか?向こう(吉田さんはサンフランシスコ在住)の方が暖かいでしょ!」「ロスだと暖かいけど、サンフランシスコはそうでも無いんだ。でも、日本よりは暖かいけどね。日本についた瞬間、寒いって事を思い出したよ(^o^)」。一応、日本国籍も持ってるんだから忘れないで下さいm(__)m

ボルダーをホケホケ登っていると、先月からスクールにいらした町田さんが、「リードで何本くらい登りました?」「んと、まだ、70本弱だと思いますけど。。。」。そのまま、登り続けてると後ろで会話が聞こえる。「70本だって。」「えぇぇぇ!それはちょっと凄すぎるよ!」。何の話なんだろ。しばらくすると、「今年、何本登りました?」「15くらい行ってると思うんですけど。。。」。また、後ろで会話。「15本くらいだって。」「そうだよ、70本は無理だよ!」。なんなんだ?ストーブに行って話を聞くと、新しいお二人は、先日、私が(休出で)行けなかった幕岩でリードデビューを果たしたとか。「100本クラブに入ります?」、クラブ員は私一人しかいない1年間でリード100本を登るぞ!(グレード不問)クラブである。姉妹クラブにきくちゃんの1年間で5.11を50本登るぞ!クラブって言うのもある。当然、クラブ員は彼一人だ。「入る入る!この前。6本登ったし。」、6本だとぉ!話を聞いてみると、3本のルートを各2回リードしたとか。「ダメです。それは3本です。」「えぇぇ!それじゃ無理だよ、大体、5.7とかしか登れないんだし。」「大丈夫、すぐに登れるようになります。」「でも、。。。」、ママ登場である。「登ったルートは何本って数えるの、何回じゃないのよ!」、ママ偉い!クラブ員が二人増えたかも。

懸垂。回数はやっぱり4.x回である。伸びない。先日、ママにそろそろ手の幅を広げてみたら指令を受けた。試してみたら1回も出来なかった。で、城ガ崎でお泊りのお風呂の中、秘密特訓を受けた(裸のママと私が窓枠にぶら下がる姿を想像すると、スーパーセクシー!もとい、スーパー逞しい!)。秘密特訓の成果を試すときである。1回、2回、3回目はあがらない。ママって天才。「いくの力なら2回はあがるはず!」、と、言われた通りである。
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城ガ崎 2005/02/12 Sat

2005-02-12 23:59:59 | ChapⅢBigRock2005
城ガ崎・シーサイドエリア、今シーズン、最後かも。来月の城ガ崎はクラック講習なのだ。昨年、目標リード50本に1本及ばなかったのは、いつでも登れると登れるはずのルートを登らずに、ウダッっとしていたせいに違いない。と、言う事で、今年は登れそうなルートは、きちんと登るぞぉ!シーサイドエリアで、今、目処がついている2本はきっちり落として帰ろう!

アップで名探偵登場(5.8)。私がきくに貢献できる数少ないルートなので、先に登る。降りてくると、「動きが硬いねぇ。」と、きく。そうなんだよねぇ。アップって不思議だよねぇ。本当に体がぎこちなくしか動かない。
次は、落とせそうな2本のうちの1本、ハジノライン(5.10a)。自信はあるのだが、万が一と言う事もある。きくにTRを張ってもらい、まずは、復習。イメージ通りに登れる。すぐに、ロープを抜いて、リードで。RP。
次の1本はトムボーイ(5.10d)。これは。。。目処がついてるって言うか、他に手をつけているルートは無いから、登れるとしたらこれしかない。「もう1本くらいアップした方がいいね。」と、ママ。ママと一緒にシーサイドをウロウロして、アップに使えそうなルートを探すが、ん~、空いてない。「サンライズイントロダクション(5.9)でも登ろうか!」と、言う事で、サンライズエリアへ。
イントロダクション(5.9)をTR。一箇所、左の壁に大きく足を開く所があるのだが、私のサイズでは足が届かない。ウニウニしている間に、落ちる。「ママは届くの?」と、聞いてみると「届くよ!」と、ママ。ママのサイズで届くなら、私が届かないはずが無い。改めて、足を開いてみると、届くじゃん!ダメだなぁ。まだ、自分の手足が届く範囲がわからない。
他の受講生がスカッド(5.11a)を登るのを待っていると、和美姉ちゃんが登場!あれ?一人?姉ちゃんのパートナーは、今日は同じ山岳会の方がいらしてて、姉ちゃんが空いちゃっているらしい。サンライズエリアは、風がビュービュー吹き抜けていて、いい加減、体も冷えてきたし。。。姉ちゃんにTRを張ってもらう事にして、トムボーイ(5.10d)へお引越し。
トムボーイ(5.10d)。まずはTRでおさらい。前回、繋げる事の出来なかった、持ち替えを何とかしなければ。と、落ちる事を覚悟して登り始める。持ち替えの箇所のMOVEを(じゃないか、MOVEは持ち替えって決めてるんだから。)、このおさらいで何とかなるって所まで持って行きたいなぁ。と、思っていたら、あっさりクリア出来た。いけるじゃん(^◇^)。
お昼なのだが、内垣さんの「登る前に、おなかいっぱい食べるな!」が、脳裏をよぎり、控えめに。
さて、トムボーイ(5.10d)をリードで。下部は、気持ちに余裕を持って登れる。トラバースだってヘッチャラ。腰は低めにって、きちんと考えながら登れる。さて、持ち替えのカチ。手をのばして。。。やっちゃった(-_-;)右手を添えるスペースを空けて、もっと左を掴みたかったのに、ど真ん中を掴んでしまった。でも、掴んじゃったものは仕方が無い。移動させる余裕も無いし、と、持ち替え。クリア。最後のマントリングも、んとこしょ!と、終了点。ヤッタァV(^0^)、RP。こんなにすんなり登れるなんてビックリである。
本日、終了!気分の中、観光気分でペパーミントキャンディー(5.10c)をTR。面白いようにスイスイ登れる。?、登れない。次、あのホールド?と、遠いチョーク跡を見上げる。「次って、あれ?」と、ママにカンニング。正解らしい(-_-;)スタティックに取りに行きたいのだが、下のホールドで体を押し上げる事が出来ない。ママから右に迂回する方法を教えてもらい試す。違うな、やっぱり初めのMOVEだ。なんとか上のホールドに手を届かせようとしたけど、無理!さて。。。「勢いを付けて、取りに行きなさい!」と、ママ。1回、2回、3回目でやっと止まった。で、すぐにまた。。。「このハイステップ?」「そう!」。無理だって。テンション。2度目は、すんなり。ん~、パワー切れかなぁ?あとは、終了点まで停車なし。ちびっ子ママに聞いてみる、「ママってあのガバ、どうやって取るの?」。ママのゼスチャーは、私が出来なかった一つ目のMOVE。下のガバで体を押し上げてスタティックに取りに行く動きだ。はぁ、だよね。ママの筋肉は飾りじゃない。

さて、今日、岩場でほなみさんに会った。黒澤先生の、前の奥さん。黒澤先生に話を聞かされ、登る姿を見てみたかった女性だ。彼女の登りは。。。黒澤先生に聞かされていた通り、とってもパワフルだ。力だけって、いう訳ではない。んと、上手く言葉に出来ないなぁ。とにかく、私が登る姿を見てみたかった3名の女性クライマーの最後の一人だったのだ。思っていた通り、ほなみさんの登りは格好よかった!
ほなみさんを見ていたら、ママが登れて、ほなみさんが登れて、私に登れないはずが無い!と、観光気分で登ったはずのペパーミントキャンディー(5.10c)の遠いガバを取る方法を考えている自分がいた。そう、私は、彼女達よりリーチが長いんだから、言い訳なんて出来ない。がんばんなきゃ!

夜、お酒を飲んでいたらなんだか嬉しくなってきた。昨日の鎌形ハング・ルート(5.10a)、今日のトムボーイ(5.10d)。なんて言うのかな。それぞれ、違った意味で積み重ねてきたものが実を結んだ気がする。でも、二つともただの通過点だ。大岩あき子の背中は、まだ、ぜんぜん見えない。でも、こんな風に時間を重ねていけば、いつか、必ず見えるはず。ママ、待っててね。いくは、ママみたいにカッコいいクライマーになるから。

明日の幕岩は、休出のため中止。はぁ。。。でも同僚は3連休、休み無しで働いているはず。それを思うと。。。でも、なんて思われようが登りたいんだもん。社会からスポイルされる日は、冗談ではなく近いような気がする。
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