友だちに誘われて昨日、宗次ホールで行われた「第10回なごやマスターズ・シニアいきいきコンサート」に行って来た。カレーハウスCoCo壱番屋の創業者の宗次さんを、私はインタビューしたことがあるが、あれは20年以上も前だった。その時の印象と違って、昨日逢った宗次さんは随分と貫禄があった。「音楽と旅」と題して講演をされたが、全編ダジャレで会場は大笑いだったのに、不謹慎にも私は眠くなってしまった。
第2部は知り合いになったクルーズ専門の旅行会社の加藤さんの説明と、県芸大のカルテットクオーレの演奏で、「ヨーロッパ大陸横断音楽の旅」を味わった。ゆったりとしたドナウ河をクルーズ船は進んで行く。周りの景色を楽しみながら上流へと向かい、時には下船して街を散策する。豊かな農地や小高い丘陵地、そして古い町並み、どこも本当に美しい。アルプス山脈は険しく厳しいけれど、ヨーロッパの山々はなだらかで、各地の盆地はかなり広い平地が続いているようだ。
盆地の領主が隣の盆地を奪う戦争がヨーロッパの歴史だったことが、その地形からよく分かった。大河は重要な交通手段でもあっただろう。その代表的なドナウ河の上流が南ドイツにあり、もうひとつの代表的なライン河の上流と近いところにあった。2つの河を運河で結び、黒海に流れ込むドナウ河とオランダのアムステルダムから北海へ流れるライン河を往き来できるようになっていた。旅をして各地を歩き、人々と触れ合えば、きっと争いも無くなるだろう。
このコンサートに来ていた人たちはほとんどシニアだが、クルーズ船の乗客でもあったようで、「ここはきれいだったわ」などと話し声も聞こえた。終わって、10人近い皆さんと一緒に近くの喫茶店で「お茶でも」ということになったが、これだけの人数となると空いているところは無かった。誰かが、「サイゼリアなら空いているわよ」と言うので、出かけて行った。席はあったが全員が座ることは無理だったので、2手に分かれてた。
ここでもシニアパワーが発揮され、「テーブルをくっつければみんな座れるのに」と女店員を困らせた。100円のグラスワイン1杯を注文し、皆さん、旅行の話で盛り上がる。シニアの経済力こそが今日の日本を支えているのだ。カンパイ!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます