友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

他国が攻めてきたら

2007年07月01日 18時39分12秒 | Weblog
 いつも朝早く呼び出して、喫茶店に連れて行ってくれる人がいる。高齢だが元気で、曲がったことがキライな人だ。先日も車で走っていると、工事中の箇所があり、誘導員が立っていた。工事車両を現場から右折させて出そうとしていた。その車線は踏み切りのために長い渋滞となっている。私たちの車線も当然何台もの車が続いて並んでいた。遮断機が上がったから先頭にいた私たちの車は走り出した。するといきなり工事車両のダンプが右折してきて、私たちの車の前に現れた。誘導員が反対車線の車を止めたからだ。

 ところが急なダンプの動きだったから私たちの車は前に出ていて、ダンプは曲がりきれない。ダンプの運転手は窓を開けて「馬鹿やろう。どけ!」と怒鳴った。一瞬、ガンとして車を動かさないばかりか、降りていって「あなたはどこの誰だ」と言い出しかねないと思った。しかし、ここはムッとした顔にはなったが、車を移動させ、ダンプを行かせてやったので私はホツとした。血の気の多い人だから、どちらが正義かやりかねない。

 喫茶店で話すといっても、ほとんど一方的にその人が話すのを聞いているだけだ。彼に言わせれば「あんたに話すことで、頭の中が整理できる」ということらしい。時間のない時だったら、そうお付き合いもできないが、今は余裕がある。高齢者だから大体は同じ話から始まることが多い。私は話の中身を自分で整理しながら聞き、わからないところは聞き直すし、反論があれば反論するので、彼は「あんただけだ。私の話がわかるのは」と言ってくれる。

 先日は法事で親戚が集まった席での話を聞いた。「安倍内閣はもうだめだなと話していたら、80歳を超えるオジキが、『他国が攻めてきたらどうする』と言い出した。一体どこの国が日本に攻めてくるのだ、よう現実を考えてみいと言い返してやると、『どこが攻めてきても国は守らないかん』と言う。馬鹿コケ、攻めてくるからには資源が欲しいとか理由があるだろう。日本には技術しか資源がないが、それでなんで攻める必要があると聞いてやったら、『攻めてきたらどうするんか』としか言えん。子どもの時に教えられたことしか考えられんのだからコワイよ」と言う。

 他国が日本の技術が欲しくて攻めてくるなら、降伏すればいい。抵抗して多くの人の血が流されるよりもその方が人命は助かる。優れた国の指導者とは、自分を犠牲にしてでも、一人でも多くの人の命を救うことのできる人だ。おりしも参議院選挙である。目先の利益ではなく、これからのこと、もっと大きく言えば地球全体のことを考える政治家を選ばなくてはいけないと思う。
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