友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

ホワイトデイに何を贈る

2009年03月14日 19時07分26秒 | Weblog
 洋菓子屋さんの前を通ったら、人の出入りが多かった。今日はホワイトデイというので男性客が多いのかと思ったけれど、男性ばかりか女性客も結構いる。家に帰ると孫娘が、「バレンタインにたくさんのチョコをもらったからそのお返しをするんだけれど、どういうクッキーがいいと思う?」と聞いてくる。お菓子の本を見ながら「あなたが作れるようなものはこれかなー」と3つくらいの候補を挙げる。その材料をメモ書きすると「じゃあ一緒に買い物に行こう」と言う。なんだ、財布代わりだったのかと思いつつも、ちょっと恥ずかしく思いながら商品棚を一緒に見て回る。

 私が子どもの頃にはバレンタインなどという慣習はなかった。ホワイトデイはいつ頃から定着するようになったのだろう。好きな異性がいて、直接告白するのは気が引けるけれど、チョコであるいは「お返しだよ」と言ってクッキーを手渡すのはさりげない意思表示でよいかもしれない。私が好きな女の子に始めてプレゼントしたのは、彼女の誕生日に花屋さんから花を届けてもらった時だ。中学3年生だったと思うけれど、その子から礼を言われたかは忘れたのに、花屋さんが怪訝な顔をして受けてくれたことは覚えている。

 中学・高校からの友だちのブログを見ていたら、彼は毎年ホワイトデイに、クリスチャンディオールの口紅2本とマスカラ1本をプレゼントしているとある。奥さんにではなく12年以上付き合ってきた「友だち以上恋人未満」の女性にである。クリスチャンディオールがどれほどのメーカーなのか知らないし、もっと知らなかったので「マスカラって何?」と思わず調べてしまった。女性と一緒にお店に行くならこういうものも買うことができるだろうが、よく一人で買い物に行くことができるものだと感心してしまった。

 そしてまたなぜ口紅なのかというと、口紅もマスカラも女友だちが化粧する時の必需品で、使用する時には必ず自分を思い出すに違いないと妄想している。男はプレゼントすることで、女との距離が縮まったように勝手に思い込んでいるけれど、女はなんとも思っていない場合だってあるだろう。女友だちがどう思っているか、彼はとても気にしていて、デートの時に自分がプレゼントしたものを彼女が身に付けてくるかをいつも観察している。私が女であればとても耐えられない男のタイプに見える。恋人ならそういう感情もわからないわけではないが、恋人未満であるなら、それは失礼な気がする。

 クッキーだって口紅だって、逆に言えばチョコだってキスだって、人が人に贈るものには愛情がこもっているはずだ。いただくことはありがたいしうれしいが、私はどちらかと言えば、プレゼントする方が好きだ。相手が喜んでくれるような品物なりイベントなりを考えることは楽しい。さて、今日のホワイトデイに何を贈ろうか。
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