九州福岡の私立中学校がうっかりミスで、公立高校の入試願書を期限内に提出しなかったために、3人の生徒が受験出来なくなった。生徒の親の憤りに対し学校は、謝罪し30万円の支払いを申し出たという。これに親はさらに激怒したようだが、金で済ませる前に、中学校の校長は高校と話し合わなかったのだろう。
結局、3人の生徒は別の高校を受験したようだが、それにしても、子どもたちの気持ちは想像を絶するものだっただろう。子どもたち自身の落ち度であったなら納得できても、学校の手落ちで自分たちが受験できないなど考えられない。高校に言わせれば、規則を守ることで平等を保つということらしい。
いかにも役所的な発想である。特例があってもいいと思うが、そんなことをすれば秩序が維持出来なくなるというのだろう。俳人の夏井いつきさんならどう考えるだろう。『瓢箪から人生』を読むと、すぐ腹を立てる人のようだ。しかし、歳を重ねることで、鷹揚になってきたと、どこかに書いてあった。
人生は旅のようなもので、旅にはいろんな出会いがある。「心の複雑骨折を繰り返しながら、自然治癒力を身につけていくのが、人生というものかもしれない」と帯にあった。私は夏井さんより13歳の年上なのに、まだまだそんな境地に至っていない。ボンヤリと生きてきてしまっている。
中学校で国語教師を勤めていた時の、テスト問題が載っていた。「次の○○に入る漢字二文字を記入し、その諺の意味を書きなさい。"袖振り合うも○○の縁“」。どんな人に出逢うかで人生は変わっていく。人生には正解も不正解も無い。自分自身が選択した積み重ねでしかない。
そこで1句と思ったが、私には俳句の才能は無いようで、14文字足して短歌にしてみたた。
「正解か不正解かはさておいて 今日(今夜?)も最後に赤ワイン飲む」
こりゃーまた、娘に叱られそうだ。
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