伊勢湾を北上して来るのかと思われた台風7号は、今朝、紀伊半島に上陸し、瀬戸内から丹後半島を経て、これから日本海に抜けようとしている。私の住むこの地方は、薄い雲に覆われているが、風は吹いてるけれど雨は土砂降りにならずホッとしている。
午後の晴れ間に、燃えるゴミを集積場へ持って行った。こんな天候だからゴミを出す人はいないのではないかと思ったが、集積場はいつもと変わらない量だった。真面目なのか、自宅に置いておくのが嫌なのか、おそらく私のように後者の人が多いのだろう。
テレビは逐次、台風情報を流していた。最近、テレビでエッという気になる表現がある。今朝も台風の様子を報じていたが、「白波が激しく陸に接近しています」と言う。打ち寄せている様子と台風の接近がごちゃ混ぜになったのだろう。
「川が激しく流れています」にはちょっと驚いた。川が流れるのではなく、川の水が激しく流れていますと訂正して欲しいと思った。そんな細かなことが気になるのも年老いた証だ。台風情報は大切だが、今日は終戦記念日であることをもっと報道して欲しかった。
なぜ戦争に至ったのか、終戦を迎えて何を得たのか、本当はもっともっと考えなくてはならないはずだ。いったい、誰がどんな風に責任を取ったのか、その罪は何か、決して繰り返さないためには何をするのか、課題を明らかにしなければ終戦記念日の意味が無い。
私たち日本人は過去に拘らず、前を向いて生きていく習慣が根付いている。その資質が日本の繁栄に役立ったかも知れないが、おかげで問われるべき人々の責任も放棄してきた。組織が犯した罪を追及することが苦手だ。自らのかかわりを捉え直すことも下手だ。
今、周りが雲の中にいるように暗くなってきて、大粒の雨が降って来た。風はまだ穏やかだ。早く通り抜けて欲しい。自然に祈るように、深刻な事態が通り過ぎるのを待つ悪いクセは止めなくてはならない。
正しい日本語を使う事を職業とされている方々こそ、美しい日本語を使って欲しいですね。
問いかけの第一声には「そうですね」ではなく「はい」で良いでしょうし。目上の方に対して「あったりしますか?」にはちょっとイラっとしますね。「ございますか?」と言う美しい日本語がありますからね。