友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

早吞み込みな次女と私

2012年06月19日 18時28分31秒 | Weblog

 昨日の夕方のこと、メールが来た。「ぱぱ、大好きな(キスの顔文字)無理しないでやりたいことやって、笑って泣いて、楽しい時間をいっぱい過ごしてください(星の絵文字)」。件名はないが、送り主は茨城に住む次女である。エッ?何コレ?と思った。今にも死にそうな父親に送る言葉のように早呑み込みしてしまい、「アリガトウ」と返信するところを、「何?これって何なの?どういうこと?」と送った。

 すると次女は「わかんないかぁ~昨日父の日だったじゃん(絵文字で指)送ろうと思って送れなかったメール(舌を出している顔文字)ビックリさせてごめんよ~」と来た。私は「ありがとう!父の日に送れなかったけどと、添えてくださいね」とやっとお礼の返信を送ることが出来た。次女は子どもの頃、見かけはとてもおっとりした子だったのに、小学校の時は問題を最後まで読まずに回答してバツをもらってきた。そういえば私も小学校の時に、算数のテストで「分かった」と思って、全く逆のことをやって0点をもらったことがあるから、血は争えないのかも知れない。面倒見がいいのに、熱くなりすぎてしまうところもよく似ている。

 ギリシアの再選挙で、ユーロ圏残留派が多数を占めた。欧州連合からの支援停止やユーロ圏からの離脱となれば危機はいっそう深刻化するから、「ほとんど世界中がこの結果に安堵したのも当然だ」(6月19日中日春秋)とする論調が多い。危機はいっそう深刻化するという前提に立っているわけだ。確かにギリシアを発端に世界恐慌へ発展するかも知れないが、現在の仕組みが延命されただけで、実はもっとさらに深刻な事態に進むことになるのかも知れない。先のことは分からないから、とりあえず現在の仕組みは維持されるだろうということになる。

 野田首相は原発を無くしては生活できなくなると、国民の生活を守るために大飯原発の再稼動を決定した。これに対して中日新聞は深田実論説主幹の『それでも原発に頼らず』を掲載した。「国は再稼動を決めました。しかしそれでも、私たちは、原子力に頼らない、持続可能という新たな豊かさを築くべきだと考えます」と主張している。私はその通りだと思うけれど、なぜかこの論調に物足りなさを感じてしまう。「新たな豊かさ」って何を指すのだろう。もっと言えば、「豊かさ」を求めなくてはならないのだろうか。

 深田主幹は「今、世論の多くは脱原発依存を支持しています」と言う。この発想こそが問題ではないのかと私は思う。多くの人が支持すればいいのだろうか。数に関係なく、これが正しい道であると主張し、その根拠を示すべきだろう。「原発に頼らない理由は、人の命と健康は経済性に優先する」と深田主幹は言うけれど、野田首相の言い分も「国民の命と生活を守るため」だったのだから、もっと踏み込まなければ説得力がない。

 次女と同様に早合点の傾向の強い私は、ギリシアの選挙結果は選挙前と何も変わらないと思うけれど、希望から言えば、ユーロ離脱組が多数となって危機が進む事態が見たかった。新聞の穏健な主張には何も感動しないけれど、「再稼動を決めた政府を解職させよ」と書いてあったならもっと新聞を支持するのにと思う。最近の朝日新聞と比べれば、中日新聞はしっかりとした自己主張が見られるけれど‥。これも私の早呑み込みかも知れない。

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