友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

自分が生きている気がしない

2022年05月17日 17時55分28秒 | Weblog

 久しぶりに井戸掘りの依頼を受け、今日の午後はその準備に追われた。倉庫から必要な道具を取り出して点検し、足りない物を買い揃える。大まかな点は覚えているのに、30ミリだったか40ミリだったか、よい歳のジイジが3人もいるのに思い出せない。

 高齢の老人だから忘れてしまったいるのだが、3人とも自分は覚えているのに友だちが忘れていると譲らない。なんとか道具を揃え、足りない物を買い、準備は整ったと思った。念のためにと思って整理した作業工程を見ると、やっぱり忘れている物があった。

 作業日は19日の木曜日だからまだ余裕がある。現地に行って、アレが無いコレが無いでは依頼主さんが不安になる。しっかり社会人として活躍してきた先輩たちのことだから、心配無用なのだろうけれど、どうも近頃は私を含めて大丈夫かということが多い。

 市の夏祭りの名物にまでなった、「鮎の塩焼き」を出店することは無くなったが、「みんなでどこかに集まりたいね」の声が上がる。そのためにも井戸掘りを成功させて、ジイジたちの結束を強めておきたい。コロナ禍で抑えていた気持ちがムクムクと湧き上がる。

 現役のサラリーマンの頃は夢中で働き、働いていることが楽しかったジイジ世代。若い人たちのように、「適当に働いてればいいんじゃない」などとは考えたことも無い。家庭のことも忘れて、徹夜続きでも文句も言わず、我武者羅に働き続けた。

 それでも時には子どもたちを連れて、家族サービスの旅行に出かけた。そんなジイジたちの最後の楽しみが「井戸掘り」なのだ。みんなで力を合わせて頑張る、それが楽しくて仕方ないのだ。何かしていないと、自分が生きている気がしないのだ。

コメント (1)
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