minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

友、遠方より来る

2007年02月25日 | 家族の日常
 「わ~、ブログで読んで想像はしてましたが、凄いところですなあ。私だったら3日もいられない・・・!」

 大抵の見舞客はこの病室の臭いとボケ老人のたまり場の中に挟まれている私のベットを見て驚く。個展を明日で終える忙しい中、今日は夕食後にKちゃん(若き天才美人アーティスト)が自分の作品の絵本とTシャツを持って遊びに来てくれた。

 「なんだか、私も最近ボケ老人になってきたみたいなのよ・・・。」「さちさ~ん、やめてくださいよぉ。でもなんだか元気そうでよかったです。」

 避難所として使う6階の喫茶コーナーは私が管理人のようなもの。ここの横の屋上のドアを通ってサックスを練習しに行くので、みんなが私に声かけてくれる。「今日も練習かい?」「無理しないでね、今日は風が強いからね。」などと言いながら誰も煩いから練習止めろとは言わないでくれるので、こちらもついつい朝と昼と2時間ほど思い切り吹かせてもらっているのだ(でも本当は隣に建っているマンションの住人が迷惑しているかも知れないな)。そしてこの部屋の空調と電気を最後に切ってくるのも私の仕事。

 Kちゃんとお菓子をつまみながらおしゃべりしていると、長野からCちゃんがやってきた。Cちゃんは最近「ポエトリーリーディング」を計画、近くに住む友人2人(フルートとジャンベ)を誘って練習を開始。自分の表現力をつけるために、今日は巻上公一さんのワークショップに来たのだ。

 彼女の詩を見せてもらい、一緒に演奏してくれるフルートの人の楽譜などを見せてもらって朗読と演奏の合わせ方についてキーボードまで持ち出して簡単なアレンジとアドバイスをする。初めてのセッションなので、さっぱり前に進まないというから私でよければ手伝うからね、と前から約束してあったのだ。Kちゃんにもこうしたらどうでしょう、などと意見をもらい、一所懸命にメモをとるCちゃん。

 偶然出会った女性アーティスト3人で2時間もしゃべっているとあっという間にCちゃんの帰る時間。Cちゃんも私の部屋を一目見て愕然としていた。「ちょうど良かったよ・・・」といってBODY SHOPの「アロマオイル」と「ルージュベリーのオードトワレ」なんてお洒落な土産をくれたのだ。おお、なんと気が利く!さっそくベッドに香りをまきながら、この老人達の臭いから逃れる。今、私の体はルージュベリーの甘い香りに包まれて・・・(嬉)。ありがとう、Kちゃん、Cちゃん。とっても楽しいひとときでした。

 Cちゃんが一言。「さっちゃん、相当暇をもてあましてるね~。」あはは・・・、否定できない私。あとは9時に寝るだけなんだも~ん。(たまに咳の発作で夜中に起き出し、こうやってブログ書いていますが・・・)。