minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

勘弁してくれ~!

2007年02月15日 | 家族の日常
 これが高齢化社会の実態なんだろうか。あまりに周りのばあさんたちが酷過ぎる。ぼけ老人、寝たきり老人、8人部屋の私以外の7人は全て自分で排泄できない人たちばかり。私、もしくは私の母が将来こうなったら・・・と考えるとぞっとする。母は私の入院騒ぎで一日で黒い髪が白髪になってしまったのでこんな歳になってまで、なんて親不孝な娘だと反省しているのだが・・・。でも現実問題、殆ど一日中排泄処理に追われている看護士さんたちが本当に可哀想だ。大変な職業で心から尊敬します。

 1日中「おむつ替えてくださ~い。」という龍角散おばあさん。あ~、とウ~しか言えない寝たきりの隣のおばあさんは私が夜、冷蔵庫から果物を取り出して、振り返ると大きな目で私の方をギロっと見ているのでびっくり。ここはお化け屋敷か?!
 「う○ちがでないよ~。」とわめき続け、自分でお尻を触ってばかりいるおばあさん。パジャマがいつも黄色く汚れている。しょっちゅう、看護士さんたちに「またう○ちがパジャマについてる~!着替えなくちゃあ。手も洗って!」と怒られている。あ~、頼むから食事中だけはじっとして、黙っていて!という感じ。この頃では大きな音で(もちろんヘッドホーン)ブラジル音楽などを聞きながら食事する事にしている。束の間の逃避。

 昨日から点滴が終了、体調もだいぶ良くなって来たのでちょっと散歩してみた。すると屋上があって、誰も来ないコーヒーの販売機のおかれた休憩所を発見。お~、ここならいつでもコーヒーの香りの中で本も読めるし、お見舞い客が来たらここへ逃げればいいんだな、と嬉しくなる。階段の上り下りも運動にはちょうどよい。

 気分もよかったので利樹にサックスを持ってきてもらう。明日も天気がよければ屋上で少しづつリハビリ兼ねてサックスの練習をする予定。先生にも「あまり無理はしないように。」とは言われたけど、練習する事は了解とったし。やったあ!

 夕方、Cさんが「プリザーブドフラワー」というなにやら1年は水もあげなくてもこのままの美しい形のまま保つ花束というのを持ってやってきてくれた。さっそく屋上のコーヒーショップで話し込む。何にもいらない、顔を見せに来てくれるだけでも嬉しいのだ。心からありがとう!私は日に日に元気になっています!