季節の花

季節の花などを掲載しています。写真はクリックして拡大して見てください。
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ススキ(尾花)

2007-09-16 14:53:46 | 趣味・季節の花
9月上旬になっても残暑が続いていますが、自然の営みは確実に秋を感じさせるようになりました。牛久自然観察の森でも仲秋の月を飾るススキが穂を出していました。今年の中秋の名月といわれる満月に近い日は、9月25日だそうですね。古来秋の七草にも詠まれて親しまれてきた尾花がススキです。暑くもなく寒くもない仲秋の頃の澄み切った空に浮かぶ名月を、庭の縁台から静かに眺めながら酒を酌み、その年の豊作と健康に感謝し、翌年の幸せを願う。風情がありますね。名月を背景にススキと団子が盛られた縁台が、影絵のようにシルエットになっている。いかにもロマンチックで絵になる風景です。今年もススキを見るたびにそのような情景を思い描きながら撮影しています。学名は「Miscanthus sinensis」で、イネ科、ススキ属の多年草です。写真は9月上旬に撮影しました。
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ヌルデ(白膠木)

2007-09-16 11:30:49 | 趣味・季節の花
ウルシ科の木で、一見ウルシにも似て見えます。別名は「フシノキ」といわれます。記述したタラノキ(ウコギ科)にも似ていますが、ヌルデのほうが花がやや小振りのような気がします。花も良いですが、なんと言ってもヌルデはこれから秋にかけての紅葉だと思います。古来「ヌルデモミジ」などと称して愛でられたそうです。花は淡黄白色の5弁の小さな花が集まって円錐花序をしています。北海道南部以南の我が国各地の山野に分布しており、学名は「Rhus javanica」で、ウルシ科、ウルシ属の落葉低木です。山野の火事や伐採の後にいち早く芽が出て成長する代表的先駆樹種であると説明板に記されていました。花後には実がなり、秋には赤く色づくようですがあまり見たことがありません。葉につく虫こぶを五倍子(ゴバイシ、フシ)と呼び、これに含まれるタンニンは薬用や染料などとして使用されるとも記されていました。今度実と紅葉を撮影できたら掲載します。写真は牛久自然観察の森で9月中旬に撮影しました。タラノキの隣にありました。紅葉を期待しましょう。
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ハッカ(薄荷)

2007-09-16 00:18:29 | 趣味・季節の花
牛久自然観察の森の池の辺にあったハッカの花です。栽培されているものとは違い、葉や花は小さいですが、葉を触るととても爽やかなあのハッカの香りがしました。我が国に自生するハッカを、西洋ハッカと区別する意味で「ニホンハッカ」と呼ぶ場合もあるようです。牛久自然観察の森にあるものは、自然のままを大切にして保存されていますので、恐らくニホンハッカだと思います。シソ科、ハッカ属の多年草です。薬効があり、最近のハーブブームで、香料としても多用されているようですから、栽培種が多くあります。園芸店などで販売している品種は、葉も花も写真より大きいものもあるように思います。写真は9月中旬に撮影しました。この品種は、花は淡紫色、直径はほんの7-8mm程度で小さいですね。
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アカバナ(赤花)

2007-09-15 14:52:22 | 趣味・季節の花
牛久自然観察の森で紅紫色の小さな花が咲いています。山野の湿った場所や、休耕田などで7月中ごろから咲いています。直径およそ1cmほどの小さな花ですから、見逃してしまいそうですが、秋になると葉が赤く染まってきますので、目だちます。和名の由来も秋に葉が赤くなるためと言われています。日本、朝鮮半島地域の湿地周辺などにに分布しています。学名は「Epilobium pyrricholophum」で、アカバナ科、アカバナ属の多年草です。写真でわかると思いますが、茎などに分泌物を出す腺毛があり、茎はだんだん赤紫色を帯びてきます。写真は牛久自然観察の森で9月15日に撮影しました。
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ゲンノショウコ(現の証拠)

2007-09-15 10:31:24 | 趣味・季節の花
子供の頃、路傍や土手にあったこの草を集めて乾燥させ、薬草に使えると教えてもらった記憶があります。和名を漢字で書くと「現の証拠」ですが、これは下痢などに効果が現にあったとのことに由来していると記述されていました。古来多くの人達が薬草として、あるいは健康を維持するためのお茶として愛飲したりしてきたことを物語っているように思います。子供の頃を過ごした出雲地方では紅紫色をした花が多かったように記憶していますが、写真は白い色をした花です。白や淡紅色は関東地方に多いようです。学名は「Geranium thunbergii」で、フウロソウ科、フウロソウ属の多年草です。別名をミコシグサともいう地方があるようです。日当たりの良い野原や土手などで咲いています。花の大きさはほんの1cm程度の可憐な花で、7月~10月頃に咲いています。写真は9月15日に撮影しました。
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カワセミと亀

2007-09-15 09:47:30 | 趣味・季節の花
牛久自然観察の森で、たまたまカワセミと亀を同時に撮影できました。亀は暖かい石の上で昼寝をしているのか、時折頭を持ち上げています。カワセミはピクッと首を回して周囲を警戒しながら水面下の小魚を狙っています。しばらく観察していましたが、この日はカワセミも機嫌が良くて、相当長い時間直ぐ近くの小枝にとまっていてくれました。写真は9月15日に撮影しました。
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ノハラアザミとアゲハチョウ

2007-09-13 23:34:25 | 趣味・季節の花
牛久自然観察の森で見つけて慌ててシャッターを切りました。ノハラアザミの花の蜜がよほど美味しいのでしょう、アゲハチョウは近づいてもまったく気にせず密を吸い続けていました。ノハラアザミは、やや乾燥した日当たりの良いところを好み、草原や土手等に自生しています。学名は「Cirsium tanakae」で、キク科、アザミ属の多年草です。ノアザミと良く似ていますが、図鑑によると、①花期がノアザミは5-8月であるのに対してノハラアザミは8-10月で遅いこと、②総苞はややほっそりした釣鐘型でねばねばしていないこと等が特徴で区別できると記述されていました。薄紅紫の花にとまるアゲハチョウはまた優雅で美しいものです。写真は9月中旬に牛久自然観察の森で撮影しました。
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ヤブタバコ(藪煙草)

2007-09-12 23:21:37 | 趣味・季節の花
牛久自然観察の森の遊歩道脇で見つけました。小さい花は先端に行くほど薄い黄色をしています。林の中で見るととても美しく、花の妖精のようにも見えます。地面に近いところにある太い茎(地面から50-80cmくらいまで)から四方に伸びた小枝に小さい花(頭花)が咲いています。我が国の野山の日陰などで自生しており、学名は「Carpesium abrotanoides」で、キク科ヤブタバコ属の1年草(暖かい草方では越年するため多年草)です。茎の下部にある比較的大きな葉がタバコの葉に似ていることから和名になったようです。葉や果実には薬効があり、古くから使用されている地方もあるようです。写真は8月27日に牛久自然観察の森で撮影しました。
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コスモス(秋桜)

2007-09-11 21:56:11 | 趣味・季節の花
2006年の秋に家の近くで撮影しました。午前中に日差しが斜めから当たる頃を見計らって斜め下方向から撮影すると、青い空との対比が綺麗です。小さいながらもなんだか広い宇宙そのものを感じませんか?花びらが透き通るように撮りたいのですが・・難しいですね。前述のキバナコスモスとの対比を見ていただきたくて、掲載しました。「コスモス」はキク科コスモス属の総称として使われることが多いようですが、写真は通常良く見かけるコスモスで、原産地がメキシコ地方といわれ、学名は「 Cosmos bipinnatus」です。一般にコスモスは夏至を過ぎて、日中の時間が短くなるのを感知して秋に咲き始める短日植物だと言われています。最近は、7月頃から咲く早咲きの品種もあるようですね。この写真では前掲のキバナコスモスとの違いを、コスモス独特の幅の狭い葉で確認してください。
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キバナコスモス(黄花秋桜)

2007-09-11 21:45:46 | 趣味・季節の花
暑い夏が過ぎて道路脇に咲くオレンジや橙黄色の花が目立つようになっています。キバナコスモスです。梅雨明けの頃から咲いていますが、秋風が吹き始める頃から美しさを増す花です。メキシコ原産で学名は「Cosmos sulphureus」、キク科、コスモス属の一年草です。通常のコスモスに比べて葉に幅があり形状が違います。秋の夕日に照らされて橙色が一段と濃くなり、その美しさは格別です。また、夕日の様に輝いて見えるからでしょうか、園芸店では「Sunset」という英語名で販売されていることがありますね。通常のコスモスより草丈が低く、風が吹いても倒れにくいことから、最近多く見かけるようになっています。写真は8月25日に道路脇に咲いているものを撮影しました。
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ツノナス(カナリアナス)

2007-09-10 08:43:01 | 趣味・季節の花
秋が深まると、生け花などで使われるカナリアナスが園芸店で出回ります。通称「フォックスフェイス」とか「カナリアナス」として出回っていますが、植物図鑑で見ると、「ツノナス」で記述されていました。南アメリカ熱帯地方が原産で実が熟すとカナリア色(黄橙色)に色づき、遠くから見ると狐の顔のようなシルエットに見えますので、そのような和名になったのだろうと思われます。学名は「Solanum mammosum」、ナス科、ナス属の小低木(冬が寒い日本では温室などでのみ越年するため、園芸店では一年草として扱う場合もある)です。写真は牛久周辺の農家で栽培されて色づき始めたものを8月27日に撮影しました。ナス科らしい艶のある表皮の実ですが、実の根本に数個の角状の突起があるのが特徴です。畑で実っている状態のものを見ることは珍しいと思い掲載しました。実が連なった状態で枝ごと切って、販売されています。
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イチイの実

2007-09-09 23:02:22 | 趣味・季節の花
9月9日の帯広は夏のような暑さでした。その中でも、秋を感じさせるイチイの実がなっていましたので、撮影したものです。イチイの木は古来宮仕えをする高官が使用し、後に神事で神主さんが右手に持つ「笏(しゃく)」として使われたり、一刀彫や箸などの材料に使用される木として知られています。北海道など寒冷地でサカキなどが育たない地域では、小枝を切って玉串としても使用されることがあります。花は春に小さい花が咲き、秋になると小さな赤い実をつけます。秋を先取りするように帯広では既に赤く色づいた実がついていました。赤い実は焼酎に漬けて果実酒にする地方もあるといわれていますが、種子は食べないほうが良いと記述されている資料がありましたので、注意しましょう。日本には、北海道から九州にかけての山間地に分布し、学名は「Taxus cuspidata」で、イチイ科、イチイ属の常緑針葉樹です。
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アメリカンブルー

2007-09-07 09:18:17 | 趣味・季節の花
鮮やかな青紫色の花です。最近夏の花壇でも見られるようになりました。寒さに弱い植物のようで初夏から初秋の頃までのやや暑い時期の花です。学名は「Evolvulus alsinoides」で、ヒルガオ科、エボルブルス属の多年草です。園芸店では、学名の一部をとって「エボルブルス」と呼ばれているところがあります。日当たりの良い屋外を好み、綺麗な花を楽しむためには、水遣りと施肥を怠らないことのようです。花の色がまさに綺麗な海の「ブルー色」そのもので、暑い夏にこれを見かけると目が覚めるような気がします。写真は8月16日に花木センターで咲いていたものを撮影しました。
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オクラ

2007-09-06 09:12:23 | 趣味・季節の花
最近健康食ブームに乗って毎日のように食卓を賑わす、あの「オクラ」の花です。既に掲載しました「トロロアオイ」と同じ属で、花も似ています。アフリカ北部エチオピア周辺地域原産、学名は「Abelmoschus esculentus」で、アオイ科、トロロアオイ(ハイビスカス)属の多年草(寒さに弱く、日本では一年草扱い)です。薄黄色い上品な色の花弁の内側下部のほうが赤紫色に染まっており、ハイビスカスにも似ています。花が終わると食卓に登場するあの実がなります。写真を拡大してご覧になると花の周辺に若い実が見えます。これを食材にしています。独特のぬるぬるした粘り成分に食物繊維、ミネラルなどが多く含まれており、コレステロールを下げたり、夏ばて防止などに効果があるとされています。トロロアオイの花よりやや小ぶりですが、形状や色はほぼ同じです。トロロアオイは花を食べると書きましたが、このオクラは若い実(完熟すると茶色に変色して堅くなる)を食べます。写真は近所の畑で栽培されていたものを8月19日に撮影しました。
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タコノアシ(蛸の足)

2007-09-05 18:10:18 | 趣味・季節の花
珍しい名前の花をもう一つ紹介します。この花も牛久自然観察の森で咲いていました。環境省が準絶滅危惧種似指定したものだと説明板に記述されていました。写真でお分かりのことと思いますが、蛸が空に向って足を伸ばしているように見えます。花は白い小さなもので、蛸の足についている吸盤のように見えます。水田など湿地に生える植物ですが、最近水田が耕作されなくなって放置されていることや、帰化植物で繁茂するセイタカアワダチソウに生息地を奪われたことなどから、生育数が激減しているようです。学名は「Penthorum chinense」で、ベンケイソウ(ユキノシタ科との説有り)科、タコノアシ属の多年草です。秋が深まると花穂が赤紫色になるためまさに「茹蛸の足」ようになるそうですから、観察してみましょう!
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