
アケビ科ムベ属の常緑つる性植物で、別名をトキワアケビ(常盤通草)とも言い、関東以西の日本各地及び台湾・中国に分布しているようです。ムベは雌雄同株で、雄花と雌花が同じ木に咲き、芳香を放ちます。写真は5月初め頃、近所の庭に咲いていたものを撮影しました。写真で見える、6枚の花弁のような薄紫色のものは、顎で、花は顎の中で黄色く見えるものです。写真を拡大してよーく見ると数多くの小さな花がついているように見えますから、雄花だと思われます。(雌花は中央に3本の雌しべが見える)果実はアケビに似ています。アケビは完熟すると赤紫色の果実の皮が裂けて中の果肉が見えますが、ムベは最後まで割れることがないようで違いがあります。果実は、古来甘くて長寿の果物として重用されたと言われます。今年の秋に実を探してみたいと思います。茎や根は利尿作用がある生薬としても知られています。