京友禅の工房を見学に「染工房 高橋徳」に出かけたミモロ。
熟練した職人さんが、作業する工房の奥に、いくつかの机が並ぶ場所が。
「ここでは、『友禅教室』が開かれているんですよ」と高橋周也さん。
「染工房 高橋徳」では、多くの人に友禅の魅力に触れてもらおうと、いろいろなお教室が開催されています。1日体験のものから、自分でデザインした帯や着物などを作る本格的なものまで内容も多彩。
例えば、初心者でも友禅の色が挿せる「五節句コース」。
お雛様や宝船などに色を施します。「こんな素敵なものが作れるの?!」とミモロ。
ほかにも「小袱紗」「数寄屋袋」などを作るコースも。
下絵を生地にうつす作業をなさっていらっしゃる生徒さん。
ミモロもちょっとやらせていただくことに。
「なかなか上手ね…」と褒められて、嬉しそう。毎週開催される基礎コースに通っていらっしゃるそう。
「自分のデザインしたキャラクターで小物を作るんです」と、とても楽しそうに。
「まずは1日体験してみてくだい。すべてはそれから…」と、高橋さんのアドバイス。
「体験といっても、本格的なのが、いい感じ…」とミモロは、すっかりやる気に。
各コースには、東京など遠方から通う生徒さんも多いそう。一流の職人さんたちが揃った工房でのお教室、その内容の充実ぶりも想像ができます。
「ミモロちゃん、お座敷に工芸作家の展示をしていますから、見て行ってくださいね」
工房から下のお座敷へ。廊下の棚にも、漆や金属製の器が展示されています。
ミモロが訪れた日は、竹垣恵子さん(布)・鎌田克慈さん(漆)・木瀬浩詞さん(鍛金)の3人の工芸作家による「三人展 つつむ+1」が開催されていました。
いずれもとても個性的。デザインだけでなく、使い勝手もいい器です。
ここでは、さまざま企画展が開催されます。(詳しくはホームページで)
またお店の入口スペースには、ここで染められた友禅の和装小物が種類豊富に揃うショップが。
「あ、色見本の布…」そう、先ほど工房でみた色見本のドットが、カワイイ帯留めに。
カードケース、手提げバッグ、匂い袋、メガネケースなど洋装でも持ちたいオシャレな小物が豊富に。
ぜひ覗いてみてください。
最後に高橋さんとお茶をいただくミモロ。
「どうでしたか?楽しかった?」「ハイ、もちろんスゴク楽しかったでーす。みなさんにやさしくしてもらってミモロ感激!お誂えの着物って素晴らしいですねー。ミモロもいつか帯を作りたいです」と。
ミモロのサイズなら、小袱紗くらいでできるかも…いつかねぇ…。
さて、ここでいうお誂えとは、ただ着物を仕立ててもらうのではなく、そのデザインから。
例えば、春の宴に着て行く訪問着…というなら、「そうね、桜と菜の花のデザインの着物がつくりたいの」とお客様が注文すると、まずそのご要望をもとに、いくつかのデザイン案が作られます。
「じゃ、このデザインでお願い…でも、もっと桜の花を散らしてほしいわ」などと言われると、デザインを一部修正し描きます。
やっと全体のデザインがOKとなると、それを実際、お客様の寸法でつくった着物の仮絵羽に下絵を描きます。
その段階で、お客様に着ていただき、体形との図案のバランスや着方などを見て、調整を。
「私、帯は下目に締めるから、肩のあたりに、もう少し桜の枝を伸ばしたほうがいいみたい…。それから裾の菜の花を、ちょっと少なめにしたらどうかしら…」などのさまざまな要望にも、プロとしての見識を添えてお応えするそう。
色を挿し、さらにお客様に着ていただき、最終調整の後、本染へ。
なんて贅沢…でも自分の思いを表現できるなんてステキ。
「でもデザインから注文なさるには、それ相応の経験が必要…」と高橋さん。
そう簡単なことではなさそうです。
「わーそんなお誂えしてみたいー」とミモロ。
ミモロのお洋服も全部お誂えじゃない…。他の人は着られないもの…。
「あ、そうだったーここにおリボンつけて…なんて言ってるものねーいっしょ…」と、ニコリ。
かなりレベルは違いますが…かわいいミモロです。
*「染工房 高橋徳」京都市中京区新町通り二条上ル二条新町717 電話075-211-1664 地下鉄烏丸御池駅から徒歩10分 ショップは10:00~18:00(日曜・祝日10:00~16:00) 第2、土・日曜休み ホームページからのオンライショッピングも楽しめます。
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