ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

鞍馬二ノ瀬の「白龍園」8月10日まで特別公開。「青野株式会社」創業100周年記念で生まれた東屋の「カンアオイの窓」

2022-08-03 | 京都

「わ~フォトジェニックな窓…」と訪れた人が思わず声を上げる素敵な窓ができました。

大きな葵の葉の窓の向こうには、鞍馬の緑の山の景色が広がります。

この窓があるのは、鞍馬二ノ瀬の日本庭園「白龍園」です。

ミモロは、ここを管理運営する京都のファッションブランド「青野株式会社」の青野社長からお誘いを頂き伺うことに。

毎年、春の桜、秋の紅葉の時期に特別公開される日本庭園で、ブログでも何度もご紹介しています。
「夏は、木々と苔の緑がきれいなんだよね~」となれた足取りに苔に覆われた石段を上ります。

「あ、あれだ~大きな葵の葉っぱが見える」と見上げると、山に抱かれるように東屋「彩雲亭」が…


そこにいらしたのは、青野社長。「こんにちは~ミモロちゃん、ようこそ~」といつものように素敵な笑顔で…。


「あの~どうしてこの葵の窓作ったんですか?」と挨拶もそこそこに伺います。
「それはね~…」

おじい様の代に創業したファッションブランドを展開する「青野株式会社」。今年創業100周年を迎えるにあたり、その記念事業のひとつに「白龍園」に点在する東屋のひとつ「彩雲亭」の改装を行うことに。
「白龍園」は、おじい様である創業者が縁あって所有し、なんとご家族や会社の人たちの手で整備してきた場所なのです。
園内の東屋もすべてみんなで建てたもの。青野社長ご自身も、子供のころから整備のために石を運んだり…今も社員の方がお庭を大切に守っていらっしゃいます。

「ところで~なんで葵なんですか?下鴨神社みたい~」というミモロ。
「下鴨神社は、双葉葵でしょ。ここは、それとは異なるカンアオイで、この山に自生していて、まさにこの山を見守って来た『白龍園」のシンボルプランツなんです」と青野社長。

「へぇ~この山に自生してる植物なんだ~」と驚くミモロ。今まで桜や紅葉に気を取られ、その植物が記憶に残っていないのです。

「ほら、木の根元に生えてるでしょ!」と。


「あ、ホント~葵の葉っぱだ~」と近づくミモロ。

「カンアオイ」は、「寒葵」と書き、1年中,葉が茂る多年生植物で、寒い冬でも緑の葉が茂ります。一方、フタバアオイは、秋になると葉を落とす落葉生植物です。両方とも、ウマノスズクサ科カンアオイ属までは同じなのですが、科が異なります。

「カンアオイ」は、山野に分布する比較的強い植物なのですが、土地の開発や葵マニアなどの乱獲で、その数を少なくしている植物なのです。雪の下でも緑の葉を茂らせていることから、関東以北で育つ葵でもあります。

「ここに育っててよかったね~」と、思うミモロでした。(許可を頂き、苔に乗っているミモロです。体重が軽いので…)


「フタバアオイ」同様、今や人が保護しなくては、その生育が危ぶまれる植物。京都では、里山などの自然保護も近年盛んに行われています。

「前にフタバアオイ育てたんだけど、難しくて、翌年に枯れちゃったの…カンアオイも育てるの難しそう…」とミモロ。
「鉢で育てるのは、難しいですね。やはりここの自然環境だからこそかもしれません」と青野社長。
ここを管理なさっている社員の方々が大切に見守っているから…。

「葉っぱの形がちょっと似てるドクダミなら、たくさん育ったけど…」というミモロでした。

「ところで、ミモロちゃん、カンアオイの花言葉知ってますか?」「え~知らない~」
その花言葉は、「秘められた恋」。地味目な花が、葉の下に隠れるように咲くことから…。
ちなみに「フタバアオイ」の花言葉は、「細かやな愛情」だそう。その理由はわかりません…。

ずっとこの場所を見守り続ける「カンアオイ」。それを象った窓は、とても周囲に馴染みます。


ぜひ、緑の景色を見に、「白龍園」へ。

今年初の夏の特別公開は、8月10日まで(週末6,7日休園)。完全予約制。1日80名限定。開園時間は10時から13時(受付12:30まで)。入園料は、記念特別価格で1000円です。インターネットからの申し込みのみです。

*「白龍園」の特別公開の予約などは、ホームページから、どうぞ~

「あれ?もしかして…」と、園内でミモロは、久しぶりに意外なお友達に会うことに…その続きは、また明日…

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