ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

[千本ゑんま堂(引接寺)」の「風祭り」。梶の葉祈願。ご本尊のライトアップと聞香体験

2017-07-08 | 祭事・神事・風習

7月15日まで「千本ゑんま堂」(引接寺)で毎年行われる「風祭り」。ミモロは、今年、初めて出かけました。
 
7月7日、その日は、七夕。夕方、京都は猛烈な夕立に見舞われました。やっと雨が上がったころ、ミモロは、お寺に到着。

本堂の前には、乾燥した葉っぱと風鈴が下がっています。
 
「これなんだろ?」と不思議に思いながら、ミモロは、本堂へと進みます。

「風祭り」は、夏の夜、このお寺の開基であり、閻魔大王に仕える小野篁が、閻魔宮に赴く19時に本堂を公開。そこで梶の葉祈願を行います。風の人といわれる篁にちなみ、夏の夜風を感じ、風鈴で風の音を聞き、風の香りを聞香で楽しみます。
また、「梶の葉祈願」は、七夕の短冊以前に、古来、梶の葉に恋歌を墨で書き、たらいに浮かべ、月を映すと、恋が成就するという言い伝えに由来し、恋だけでなく、いろいろなお願いごとを書いて、閻魔様のお力で叶えていただくというもの。



「あ、この葉っぱだ~」と受付で。
「風祭り」は、午後18:30から受付開始、19:00からご祈祷が始まります。毎回、少人数のため、予約をおすすめ。受付で1000円納め、梶の葉をいただきます。
「え~となにお願いしようかな~」真剣に葉に願いを書きこむミモロ。この葉は、墨がよくのる珍しい葉っぱだそう。
「できた~」

「あ、ミモロちゃん、ようこそいらっしゃいました~」と笑顔で迎えてくださったご住職。
ミモロは、もう何回も参拝してるので、すっかり顔なじみ「風祭りはじめてなんです。いつも気づくとおわてって~。今年こそって思ってきました。それに今日は七夕だし~」とお話するミモロ。「大変な雨の中、よくいらっしゃいましたね~」と。ご住職にお目にかかると、いつもとてもうれしくなるミモロです。

ミモロは、梶の葉を持って、じっと本堂で、ご祈祷開始時間を待ちます。
 そこでこれからのご祈祷などのことを伺います。「え?終わるの20:30ごろになるんだ~」

やがてミモロとほかの参拝者は、ご本尊の閻魔大王の前に進みます。
 
ここにゑんま堂が作られたのは、平安時代。都の北西に位置するこの辺りは、病気や行倒れで死んだ人たちの死体を埋葬した場所。あまりのひどい惨状を嘆いた小野篁は、死者たちを埋葬し、人間界を司る閻魔大王をお祀りしたのです。

「怖いお顔~」と、ミモロがちょっとビビッている閻魔大王のご本尊は、高さ2.4mの坐像。1488年に再建された像で、その前の像は、応仁の乱で焼失したのだそう。

いよいよ「梶の葉祈祷」が始まります。電気が消され、暗い堂内。ミモロは、ドキドキしながら椅子に座わります。
19時になったとき、正面に大きな閻魔大王がライトアップされ現れました「わ~」と、目をまん丸にするミモロ。その迫力はいつものお詣りより、いっそう。ご住職の読経の声が響くお堂。なんとも幻想的な感じさえする時間です。「梶の葉を焼香の煙の上で3回まわして、それからお詣りして、お辞儀してくださいね」と、お詣りの仕方を教わったミモロは、閻魔大王の前に進みます。ドキドキ…いつもよりいっそう怖いお顔に感じられる閻魔大王。ミモロしっかり・・・
ライトアップされた閻魔大王の大きな目がキラリと光ります。ミモロは、梶の葉を煙にかざしながら、ひたすらお願いごとをブツブツと唱えます。「あ、閻魔大王さま優しい目でミモロを見てくださったよ」と。怖いお顔の閻魔大王・・・でもその瞳には、人を救おうという慈悲があふれているのです。
「ありがたいねぇ~こんなにご祈祷していただけて~」と、自分の席にもどり、手を合わせるミモロでした。


ご祈祷が済んだ梶の葉は、お寺の前の綱に吊るします。
1日経つと、葉は乾燥し、縮れ書かれた文字が読めなくなるそう。「あ、この乾燥した葉っぱ、梶の葉だったんだ~」

それからミモロたちは、篁のお堂へ移動します。
 

そこでも読経し、お地蔵さまや篁の像に祈ります。
 
袖が持ち上がった小野篁の立像は、珍しいもの。持ち上がった袖は、篁のパワーを示しているのだそう。

「これで、梶の葉祈願は、終了です。しばらくお待ちください」といわれたミモロたち参拝者は、お茶をいただくことに。


「では、こちらに~」と、御堂のそばの建物へ案内されたミモロたち。次は、聞香で、風の香りを楽しみます。


*「千本ゑんま堂 引接寺」京都市上京区千本通寺之内上る閻魔前町34 075-462-3332
「風祭り」は、7月15日まで、午後18:30から受付。予約を 参加料1000円 終了時間20:30ごろ






人気ブログランキング
ブログを見たら、金魚をクリックしてね ミモロより

ミモロの通販ショップ「ミモロショップ」はこちら


ミモロへのお問い合わせ・ご要望は、mimoro@piano.ocn.ne.jp まで

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 河原町五条の「川瀬大化堂」... | トップ | [千本ゑんま堂」の「風祭り」... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

祭事・神事・風習」カテゴリの最新記事