ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

京都への入口、日本一のうなぎと称された、明治5年創業の鰻料理の「逢坂山かねよ」。大きなだし巻き卵のきんし重に舌鼓

2023-03-19 | グルメ
「一度、来てみたかったんだ~」とミモロがいうのは、大津に向かう国道1号線から少し入ったところにある鰻料理の老舗「逢坂山かねよ」です。


かつて京都に出入りする旅人が、楽しみに訪れたと言われるお店です。

ミモロは、大津からの帰り道、「お腹空いた~ねぇ~一度、あそこのお店に行ってみたい~」と、毎回、国道1号線を進むと、そお看板に目をやっていました。

駐車場も十分あって、また、そばには京阪の京津線「大谷駅」がすぐ近く。「車じゃなくても、来られるんだ~」


平日のお昼過ぎに到着したミモロ…「結構、まだ混んでる…」としばし待合室で過ごします。


東海道だった店の前の道…このお店の前身ともいえる茶屋の姿が、浮世絵にも登場しています。


この店をこよなく愛したのは、大正時代に活躍した詩人、野口雨情。「鰻料理は、逢坂山のひびくかねよか 日本一」という書を残しています。

「お庭も広いね~」と、待ち時間に、ミモロはお庭を散策。

清水が流れる小川や池…そこには、大きな鯉がのびのびと育っています。「きっとお水がいいんだね~」と。
約800坪という庭には、離れなどが並び、そこを貸し切って過ごすこともできます。

「お待たせしました~ミモロさま~お席にご案内します~」と係の方の声に、急いで待合室に戻ります。

案内されたのは、テーブルのお席。そこでお品書きを拝見…。

「う~どれにしようかな~??」と、悩むミモロ。

今や、庶民の味とは言いがたい、高級料理になっている鰻。「前に、他のお店で食べた時、小さな鰻が丼の真ん中にちょこんと乗ってるだけだった…」その時のショック以来、ミモロは、そんな鰻を白いご飯の海に浮かぶアイランド鰻と読んでいます。

「やっぱりある程度、出さないと、満足いく鰻たべれないね~」と。そこで今回は、奮発して「特きんし重」3630円を注文。
浜名湖などの国産日本鰻を、熟練した職人さんが腹を開き、代々受け継がれた秘伝のタレで焼き上げる関西風の鰻です。ちなみに背開きで、蒸した鰻を焼くのが関東風です。

ここでは、お客様の注文を受けてから焼き始めるので、それなりの時間が掛かりますが、その時間もワクワクしながら楽しみに待つミモロです。

「はい、お待ちどうさまでした~」。「わ~すごい!迫力あるだし巻き卵!」

重箱の半分を占めるだし巻き卵。鰻も重箱の半分をしっかり占めています。
「こうでなくちゃ~ご飯が見えるのって寂しい~」というミモロなのでした。

横から見ると、だし巻き卵の厚さに驚くはず…なんと卵3個が使われているのです。

「あのね~実は、だし巻き卵の下にも鰻がいるんだよ~」と嬉しそうな表情のミモロ。
そう、特きんし重は、だし巻き卵の下のご飯の間に、鰻があり、「間蒸し(まむし)」と呼ばれるしっとりとした味わいの食べ方ができるのです。

「間蒸しって、鰻を頭がついたまま焼いて、それが蛇のマムシみたいだからって思ってた~」とミモロ。まぁ、諸説あるということで…。

肝すいも美味しく頂戴…。「う~満足!」と、今回は、鰻が満喫できたよう。

お腹がいっぱいになったミモロは、お店の周りで記念撮影。
「わ~滋賀県が発祥の地といわれる「飛び出し坊や」だ~。あれ?飛び出し鰻???」と

さっそくマネっ子するミモロ。

また、まるで仏像の光背のようになる看板も…

あれ?ミモロから後光がさしているみたい…

そして駐車場のスタッフさんが教えて下さったのは、鯉のぼりならぬ、鰻のぼりです。


庭には、桜の木もあり、春に訪れる人には、さらなる感動があるのでは??

*「逢坂山かねよ」の詳しい情報はホームページで

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