「下鴨神社」の南側、「京都家庭裁判所」のそばにある「旧三井家下鴨別邸」は、今年10月から一般公開されています。「一度、行かなくちゃ~」とご近所に住むミモロは、ある日出かけました。


「さすが三井家、広い別邸・・・」と案内図を見て驚きます。

ここは、三井家11家の共有の別邸として、総領家の三井北家の10代三井八郎右衛門高棟(たかみね)によって建設されました。
そもそもこの別邸は、三井家が崇敬する「木嶋神社(蚕の社)」を勧請した「顕名霊社」を祀るために、明治31年に下鴨神社の南側の土地6000坪を購入。そこにお詣りするための休憩所として大正14年に作られたのです。母屋となる建物は、木屋町にあった別邸のものを移築し、その後、増築などがされています。
戦後、財閥解体により、この下鴨の土地は、国有化され、祀られた神社は、さまざまな地に移されながら、平成6年に東京の向島にある三井家の守護社「三囲神社」に落ち着かれました。
昭和26年からこの下鴨の別邸は、平成19年まで、京都家庭裁判所の所長宿舎として使用されていました。しかし、歴史的価値が高いことから、平成23年に重要文化財に指定。その後、修復などが行われ、今年10月から一般公開されることに。
ちなみに、「あさが来た」のモデルとなった広岡浅子は、三井家11家のひとつ、「出水三井」と呼ばれた後の「小石川三井家」です。
「あさちゃんも、ここに来たことあるのかな?」

さらにちなみに、総領家の三井高棟の妻は、広岡浅子が、大阪の豪農の娘さんを自分の養女にして、嫁がせました。
つまり広岡浅子と高棟は、親しい関係だったことが伺えます。もしかしから、ここにも来ているかもしれませんね。
ミモロは、広い別邸の中を見て回ります。



広い座敷を廊下が廻ります。
「ここにもお玄関あるんだ~」


建物は3階建て。階段も2つあります。



3階は、望楼。鴨川や東山など周囲の景色を一望するための場所。
「きっと五山の送り火をみんなで楽しんだんじゃないの~。いいなぁ~」とミモロ。
ちなみに。11月19日~12月4日は、通常非公開の2階、3階が特別公開されます。
「でも、すごく広いから、ここに住んだ家庭裁判所の所長さんもお掃除大変そう。それに広すぎて住みにくかったんじゃないの。冬は寒そうだよね~。お風呂も追い炊きついてないし~」とミモロ。
確かに、お風呂は、洗い場が広く、夏はいいけど、冬は寒そう。「思ったより湯船小さいね~」


「たくさんお湯沸かすの大変だったのかもね~」と勝手に想像するミモロ。
洗面所もレトロな雰囲気。「お湯出るのかな~」と、機能の方が気になるミモロです。
長い廊下をトコトコと。

「お茶室もある~」

明治、大正期の建築は、見ごたえがあります。


「ホントに広いお家~」

「ちょっとひと休みしよう…」

「ここから、みんなお庭眺めたのかな~」

ミモロ、そろそろお庭に行きましょ。「は~い」広いお庭の散策に出発です。
*「旧三井家下鴨別邸」京都市左京区下鴨宮河町58-2 075-366-4321 受付時間:9:00~16:30 水曜休館 入館料410円

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