神戸港から、ジャンボフェリーで快適な船の旅を3時間楽しんで、ミモロは、小豆島の東にある坂手港に到着しました。
そこから、お友達の車に乗って、向かったのは、島の小さな学校です。

ここは、あの有名な小説「二十四の瞳」の舞台となった小学校。


明治35年(1902)に「田浦尋常小学校」として創設された瓦葺の平屋建ての校舎。
明治43年から昭和46年まで、苗羽小学校田浦分校として使用され、地元出身の作家、壺井栄の小説「二十四の瞳」で有名になったところです。
今も当時の面影を留める校舎。「これ、授業のベルかな?」

校舎には、昔のままの品がいろいろあり、島の子供たちの姿が思い浮かびます。
「あのー中を見学したいんですけど…」とミモロ。

「おや、かわいいお客さん…どうぞゆっくり見てってくださいね」と係の方。
入館料200円を払って中へと進みます。

一番手前は1,2年生のお教室。

木製の小さな椅子と机が並んでいます。

ミモロは、ちょっと座ってみることに。

「はい、先生わかりました!」とお返事を。
次ぎに教壇に立ってみます。

「では、みなさん、お歌をうたいましょうー」とすっかり先生気分です。

「ハイ、上手に歌えましたね。よくできました!」

この分だと、ずっと学校ごっこをやるつもり?!

「廊下は、走らないでー」と、教室から廊下の生徒を注意したり…。
ミモロ、遊んでないで、見学しましょ。「ハーイ…」
やっと我に帰ったミモロは、教室内の見学を再開。「いろんな古いものがあるねー」

分度器と三角定規が合体したもの。
72回転のレコードや、紙芝居、古い木の積み木なども。



みんな子供たちが使った品々です。
「なんか、すごく心落ち着く学校だねー。こんな小学校でお勉強できたら、楽しいよねー」
戦後、小学校は、次々にコンクリート造りの建物に。廊下は、リノリューム敷きで、窓はサッシ、机や椅子は、プリント合板とスチールパイプ製です。
最近、小学校の校舎は、かつての木造の雰囲気を出そうと、フローリングの床にしたり、教室の壁にも木目の板を貼ったり、自然を取り入れる傾向が進んでいます。
きっと木の温もりがある教室なら、子供たちの心も、もっと安らぐかもしれませんね。グローバル化と少子化が進む現代、パソコンや英語教育への設備投資も大切でしょうが、子供の心を癒すようなほっとする環境づくりも、必要なのではと思わずにはいられません。
校舎の中には、昭和29年に映画化れた「二十四の瞳」のスチール写真が飾られていました。

大石先生役は、高峰秀子さん。監督は、木下恵介さんです。

その後、昭和62年、田中裕子さんの主演で再び映画化されました。
校庭には、オリーブの木が。小豆島らしい景色です。

「ねぇ、『二十四の瞳』ってどんなお話だけー?」とミモロ。
では、明日は、そのお話をしましょうね。
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