goo blog サービス終了のお知らせ 

ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

紅葉の「大徳寺」。塔頭「瑞峯院」で毎月行われる月釜へ。

2017-11-29 | 習い事

「まだ紅葉キレイだね~」と、すでにかなり今年も紅葉を満喫しているミモロ。そんなある日、ミモロは、紫野の「大徳寺」に出かけました。
 
「ここも紅葉キレイだね~」といいながら、塔頭の「瑞峯院」に向かいました。
石畳を進み、お玄関へ。そこには大きな菊のお出迎えが…。
「今日は暖かい~」

この日、ここでは、毎月一般の人でも気軽に参加できるお茶会「月釜」が行われます。
本堂で受付を済ませ、お茶室に入る順番を待つことに。「ミモロは、次の次だって…1時間くらい待つんだよね~。まぁのんびりお庭でも拝見してよう~」と…。

「あ、こんにちは~ミモロちゃん。まぁ、今日はお着物なのね~」と声を掛けてくださったのは、お茶のお稽古のお友達です。
 
「ミモロちゃんも来てたんだ~」と、ほかのお友達に写真を撮ってもらいました。「ミモロちゃん、お着物似合いますね~」と、「そう、今日はお茶会だから色無地で来たの~」とさすが衣装持ち。TPOもわきまえたミモロでした。

今月は、男性だけのお茶の会「更参会」が、月釜を担当されます。「お点前するの緊張しますね~」と、ミモロと同じお稽古の会「坐忘会」のメンバーでもある方々も今日お点前をなさいます。
「がんばってね~」と応援するミモロ。

しばらく待合で待機したミモロ。「そろそろお茶室に入る時間だって~」と、お茶室に向かいます。

今回は、お座敷に30人ほどの方々とご一緒にお茶をいただきました。

このお茶会には、一般の方も参加でき、外国人観光客の姿も。参加費用は1000円です。

お茶をいただいたあと、いつもお稽古でお世話になっている岩崎源宗匠さまのところにご挨拶に。
「おやミモロちゃんもいらしてたんですね~。どうぞお道具やお軸などゆっくり見て行ってくださいね~」と。
大きなお座敷で小さなミモロは、目立たなかったよう。
「はい、ありがとうございます」と
やさしい岩崎宗匠さまにいわれ、さっそく床の間でお軸拝見。続いてお道具を拝見します。
 
待合には、この日のお道具の箱書きが並んでいました。
りっぱなお道具ばかりです。

「さぁ、ちょっと境内歩いてから帰ろう~」


お茶会の後は、紅葉狩りへ。
 
広い「大徳寺」には、楓の木も多く、いろいろな場所で艶やかな景色に出会えます。
 

「やっぱり京都の秋って素敵~」としみじみ思うミモロでした。






人気ブログランキング
ブログを見たら、金魚をクリックしてね ミモロより

ミモロへのお問い合わせ・ご要望は、mimoro@piano.ocn.ne.jpまで

ミモロの通販ショップ「ミモロショップ」はこちら
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ものづくり教室」。京都御池通「鞄いたがき」で。すてきなキーホルダーを作りました。

2015-11-20 | 習い事

御池通沿いにある良質の鞄で知られる「鞄いたがき」で、「ものづくり教室」に参加しているミモロ。

「すてきなキーホルダー作るんだって…」と張り切って出かけました。
御池通りの並木が美しい2階の店内には、さまざまな鞄や財布などが並んでいます。

ここの品は、使うほどに味わいが生まれ、より使いやすくなると評判のもの。お気入りのものを、大切に使い続けるって素敵なことですね。


さて、ミモロが参加している「ものづくり教室」は、年間を通じ、たびたび開催されるもので、1回の定員は、4から5名。事前の申し込みが必要です。


さぁ、キーホルダーづくりもいよいよ後半の組み立てに入ります。
 
「金具をつけるんだよね~」。

そう、ミモロの前には、今から取り付けるホックや鍵をかける部分の金具が並べられました。


「では、こちらに移動してください…」と先生。
「あ、机の横に置かれた材木があるところだ~」

切株の重い机のようなものの上には、角材と釘のようなものが置かれています。

「はい、下の金属の上に、ホックを載せて、そして革を置いて、そのホックに対の部分を置いてください。では、初めは軽く・・それから力を込めて角材でたたいていきましょう…」

「はじめは、トントン ・・・それからエーイ!」と力を込めて角材を振り落すミモロ。
「ミモロちゃん、なかなか思い切りがいいですね~。う~初めてとは思えない…」と先生。

まぁ、京都に暮らし始めて、いろいろな体験をしているミモロ。自然にさまざまな技が見について来たようです。

4か所の部分にホックを打ち付けます。
「では、最後に鍵の部分をつけましょうね」

「こんな感じでいいかな?」とミモロ。

「ふ~できた~」先生に助けてもらいながら、金具をすべて設置完了。


「できた?」「はい、できました~」

「どれどれ…ホント上手にできましたね~。とてもきれいですよ…」

「キャ~うれしい…」自分で作ったキーホルダーです。

「大切に使います~」と嬉しそう…。

「そうだ、上にいって、お名前いれてもらったらどうですか?」と先生。「え、お名前入れてもらえるの?」
ここ「鞄いたがき」では、そこの製品によって名入れサービスが受けられます。

ミモロは、さっそく2階のお店へ行って、「あの~お名前入れてくださいな~」とそこのスタッフにお願いしました。

「はい、なんて入れますか?」「mimoroって書いてください…」「はい、ちょっと待ってくださいね…」
すぐにスタッフの方が、キーホルダーの上にミモロの名前を焼きつけてくださいました。
「はい、できました。どうぞ…」


名前をいれると、ますます特別感が高まります。「わ~ミモロのキーホルダーだ~」と大喜び。


さて、ミモロが、作業をするのを見守りながら、先生であるスタッフの方が、ミモロのリュックのお手入れをしてくださいました。


「わ~ツヤツヤになった~」と、湿らせた布で汚れを落とし、保湿クリームでお手入れされたミモロのリュック。
感触もソフトに…そして何よりツヤツヤに…。

「革は天然素材ですから、お手入れしないと傷みが進みます。タンニンなめしのいたがきの製品を長く使うためには、ときどき湿らせた布やタオルで、表面を軽く拭いて汚れを落とし、革専用の保湿クリームで全体に万遍なく拭いて、それから乾いた布で、軽くやさしく拭いて。余分な油を取りながら、ツヤを出してゆきます。それだけで、革製品を蘇りますよ…」と。

ここ「鞄いたがき」の製品は、長く使ってもらうようアフターケアの修理などもしてくれます。

「革のお手入れって、お顔のお手入れと同じだね~。汚れを落として、保湿クリームつけるんでしょ…」
そう、顔も革も、お手入れしないとバリバリになるの…特に冬はね~…。ミモロが、上目づかいに、私の顔を見上げます。

そして「そうだよね~」と…しみじみ…。

ミモロが体験した「ものづくり教室」は、毎月のように開催されています。
作業時間は、全部で2時間ほど…。作るものの材料費で受講料は変わります。ミモロのキーホルダーの受講料は2160円でした。

「また、参加したい~」とミモロ。今度は何が作れるのかな?

*「鞄いたがき」の詳しい情報は、ホームページで、「ものづくり教室」は直営店のイベントページで
人気ブログランキングへ
ブログを見たら、金魚をクリックしてね~ミモロより
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

御池通の「鞄 いたがき」で開催される「ものづくり教室」で、キーホルダーづくりに挑戦

2015-11-19 | 習い事

上質の鞄づくりで知られる北海道に本社のある「鞄いたがき」の京都店。そこで毎月開催される「ものづくり教室」にミモロは、参加しました。これは、タンニンなめし革の良さと、丁寧ないたがきの仕事を多くの人に深く知ってほしいという思いから開催されるお教室です。


御池通に面したお店には、使い込むほどに味わいが生まれる鞄がいろいろ揃っています。

1階の入り口のそばのスペースが、「ものづくり教室」の会場です。
 
机の上には、箱や布などが用意されています。机の脇にも太い木材が…「何するんだろ?」とミモロは、興味津々です。

「ミモロちゃん、いらっしゃいませ~お待ちしてましたよ」と、ものづくり教室の先生…お店の素敵なスタッフさん。
ミモロとは何度があったことがあり、すでに顔馴染みです。

「では、さっそく始めますから、準備してください」と、ミモロにエプロンを…
ちょっと大きいけど…
さぁ、準備完了です。この日作るのは、タンニンなめし革を使ったキーホルダーです。
  
グルリと中に鍵を包み込むタイプ。4本鍵がつけられます。

ミモロの前には、キーホルダーを作る材料が並べられました。
 
ここでは、すでにカットされた革の縁を整え、必要な部品をつける作業が行われます。

机の上の箱を開けると、中には、革の縁を整えるためのインクやフノリなどが…。


「では、まづ縁の部分に色づけをします…。スポンジにインクを含ませて、ゆっくり縁をなぞっていきます」とお手本を…

「フムフム、マニキュアを塗る要領ね~」と、じっと先生のやる様子を見つめ、ミモロもやってみます。

「2度塗りしてください…」インクは、革に吸い込まれるように…。

「次は、フノリをつけて、縁を滑らかになるように磨きます…」
 
布に少しフノリを含ませて、縁にはみ出した革の繊維を取り去るように磨きます。
「ゴシゴシ…」「あんまり強く力を入れないで、やさしく何度も磨いてください…」「こんな感じ…?」「はい、上手です。その調子で、縁を全部磨いてくださいね~。」「は~い…」ミモロは、真剣に作業に取り組みます。

革のカットした断面を磨くことで、仕上がりがキレイになるのです。

「はい、もういいですよ~きれいになりましたね~。次に、ツヤをだすためのサーマルコートという液を2度塗りします。皮膚についても、洗えば取れますが、布につくと取れなくなるのでミモロちゃん十分注意してください・・・」

これもスポンジに含ませて先ほどのインクのように塗るのです。

ミモロは、自分につかないように十分に注意しながら、キーホルダー本体と鍵をつける部分を塗り終えました。

「2度目は、少し前のが乾いてから塗りますから、ちょっと待ってくださいね~」
ミモロは、乾くのをじっと見つめながら待つことに…。「そんなに見つめてなくてもいいですよ…」

「さぁ、もういいでしょ。では、もう一度ぬってください…」「は~い」
再びスポンジを持ち、革の縁を塗ります。

あまりたくさんつけ過ぎると、後で、ひび割れができたりするそう…薄く、均一に塗ることが大切です。
「ホント、マニキュアみたい…」とミモロ。「そうですね。だからでしょうか、女性の方が思い切りがよくて作業が早いんですよ」と先生。男性は、完璧を求めるのか、ひとつひとつの作業がとても慎重なのだそう。それに引き替え、女性は、失敗しても「まぁどうにかなるわね~」と、サッサとやって、多少はみ出しても気にしないのだそう。

ミモロも女の子ですから、やはり思い切りはいいほう…。「ホント、ミモロちゃん上手ですね~」と褒められました。

「では、次は、キーホルダーを組み立てましょう…」

*「鞄いたがき」の詳しい情報はホームページからどうぞ…。


人気ブログランキングへ
ブログを見たら、金魚をクリックしてね~ミモロより
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミモロの鼓体験。京都で触れる伝統文化。大倉流小鼓の吉阪一郎先生のお教室へ…パート2

2015-03-03 | 習い事

日本の和楽器のひとつ小鼓の体験教室に参加したミモロ。
初めて小鼓に触れて、大感激。
ピアノやギターなど、洋楽器には、学校などでも触れる機会はありますが、和楽器は、ほとんどその機会がありません。
「日本人(ネコ)なのに、和楽器を習う機会が学校の音楽の時間にないのは、不思議だよね~」と、改めて思います。

さて、大倉流小鼓の吉阪一郎先生に、小鼓の構造などを教えていただいたミモロ。いよいよ初打ち…。
鼓に結ばれた調緒に指を入れて、打つ位置に構えます。
 
左手に持った鼓を右の肩に…「斜めに構えるんだ~」とミモロは、真剣なまなざしで先生の様子を見つめます。
「右肩に軽くのせる感じで…鼓は、少し下向きに…左の腕は、下がらないように…」
「え~よくわからない…」とミモロは、すぐそばで、構えをみることに…。
「フムフム…なるほど…」

「こんな感じかなぁ~」

「まぁ、そんな感じですね~」と先生。

では、打ち方へ…
右手を脇にさげて、そのまま軽く鼓の皮へ。
  
コーンと、部屋に心地よい音が響きます。

ミモロもマネして…コーン「わ~鳴った~」
「おや、初めてなのによく鳴りましたね~。なかなか最初は鳴らないんですよ~ミモロさんは筋がいい」と褒められたミモロ。
では、もう一度…
張り切って、右手を鼓に…スカー。「あれ、どうしたんだろ…音が出ない…」
どうも1回目は、まぐれだったようで、その後、何度打っても、最初のような響く音が鳴りません。

「強く打とうとしないで、手のひらを鼓の縁に当てて、その反動で、指が皮に当たるように…」
指は、皮に触れたらすぐに放します。指が皮にくっついていると、皮の振動がなくなって、音が出なくなるのです。

コーン、ポンポン…吉阪先生の鼓からは、音の高さや響きが異なる様々な音が…。

左手で、調緒のにぎりを微妙に調整し、音の高さなどを変えてゆきます。


「ミモロさん、もっと体の力を抜いて…」
鳴らない鼓に、ついつい力が入ります。
「はい…」何回かに1回、ポーンといういい音が…

「同じ音を続けてなるようになるのって、大変…」

洋楽器のように演奏の時、体を動かすことがない鼓。きちんとした基本姿勢と基本動作を、しっかり身に着けないとなりません。

「なんか左腕、つりそう…」肩から腕の筋肉痛が起こってきました。
「右手の手のひら、真っ赤になっちゃった~」とミモロ。

「鼓は、打つ場所を見ないで演奏する楽器。だから、体で覚えないとね…」と、先生。
なるほど、楽器の中でも、手元が見えない楽器です。

ミモロのように、「いい音を鳴らしたい…」と欲が出ると、一向にいい音は鳴りません。
心を鎮め、体の力が抜けてこそ、いい音が鳴るのです。
「プロでも、いい音がならないことがあるんですよ」と。

鼓は、能や歌舞伎のお囃子などで、その音を聞く機会があります。
「能と歌舞伎の鼓は、実は、違うんです。歌舞伎の囃子は、楽器の数も多く、オーケストラのような感じ。笛、三味線、太鼓など、さまざまな楽器が合わせるように演奏します。でも、能の鼓は、合わせるというのではなく、それぞれが独自に演奏する感じで、お互いの呼吸や間が、自然に合う…合わせる感覚とは違うんです」と。

「へぇ~これが鼓の楽譜…」
  
割とシンプルな感じ…。「600年同じスコアで演奏されているんです」と。つまり、室町時代と同じ演奏をしていることに…。「すごい~」と、感動するミモロです。

「よ~」っていう声を出すのも、鼓の特徴。ミモロの場合、まだ、打つ方に意識が全部行って、とても声が出せる状態ではありません。

「では、本日は、この辺で…お稽古を終わりにしましょう」と吉阪先生。
「ありがとうございました」と最初の挨拶と同じように、ご挨拶を…。


「ミモロさん、なかなか筋がいいですから、鼓続けてみては?」と先生の温かなお言葉。

「あの~おうちでお稽古できるかな~。本物の鼓持ってないし…」と、五人囃子の鼓しかもっていないミモロ。
「お稽古は、ここに来たときにするんです。鼓は、お貸ししますから、なくても大丈夫ですよ」

吉阪先生の鼓のお教室は、京都だけでなく、大阪(天満宮)、三重(松坂)、東京(表参道)で毎月2回行われています。
「京都以外でも、鼓お稽古できるんですね」
「そう、京都は、毎月3回ですが、他は2回。すべて予約による個別指導で、30分くらいお稽古します。今は、小学生から80歳くらいの方まで、幅広い年齢層の生徒さんが通ってらっしゃいます」御月謝は、1万円くらいだそう。


毎月、京都以外の場所にも出稽古をなさり、昨年は、市川海老蔵さんの「源氏物語」の舞台でも演奏するという多忙な日々をすごされたそう。

「お稽古の時、お菓子いただけるのかなぁ~」と思うミモロ。お菓子より、鼓でしょ!


「鼓、演奏できたら、素敵だな~」と、上手に演奏する姿を想像します。

*吉阪一郎先生の小鼓のお教室に関しては、2013ws@senuhima.comまでお問い合わせください。お稽古体験も申し込めます。京都のお教室は、壬生寺の近くです。

「吉阪先生、ありがとうございました」

鼓について、いろいろ教えていただきました。「今度、能を鑑賞するとき、小鼓の見方が変わるね~」と、いっそう親しみを覚えたミモロでした。


人気ブログランキングへ
ブログを見たら、金魚をクリックしてね~ミモロより
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミモロの習い事体験。大倉流小鼓の吉阪一郎先生のお教室へ。緊張の小鼓初体験

2015-03-02 | 習い事

京都に暮らしてから、ミモロは、古筆、狂言小舞、篠笛など、さまざまな伝統文化のお教室に体験入門させていただきました。
今回は、「前から一度、体験したかった~」と思っていた小鼓に挑戦です。

伺ったのは、大倉流小鼓の吉阪一郎先生のお教室です。

「よろしくお願いいたします」とまずはご挨拶。
ご自宅のお稽古場で、和服姿で、ミモロを迎えてくださいました。

「あの~鼓初めてなんです。触ったこともありません」とミモロ。「大抵の方は、触ったことないんじゃないですか?でも、お稽古すれば、打てるようになりますよ」と。

吉阪一郎先生は、幼少のころから、おじい様である吉阪修一さんに稽古を受け、昭和61年大倉流小鼓一六世宗家 大倉源次郎先生のところに内弟子入門され、平成3年に独立。初舞台は、昭和50年独鼓「竹生島」というのですから、10歳の時になります。

これまで「獅子」「乱」「鷺」「道成寺」などの大曲を演奏。ミラノ、ローマ、パリ、ロンドンなど世界各地での能公演に参加。平成18年には、フランスのポウとパリで、コンテンポラリーダンサーのミエ・コカンポーさんとのコラボレーションなど、幅広い分野で活躍。その活動が注目されています。

さらに、京都の若手囃子方と「せぬひま」を結成。能、狂言の魅力を幅広い客層にアピールする活動も積極的に展開されています。日本能楽会会員、国立能楽堂研修課程講師などでもいらっしゃいます。

「では、さっそく始めましょう」
まず、小鼓がどういうものかから、学びます。

「鼓って、どうなってるんだろ?」とミモロは、興味津々。だってこんなに近くで見たことは、今までないのですから…。
小鼓は、2枚の皮の部分と、木をくり貫いた胴を、調緒(しらべお)という麻紐で結んだ楽器です。
 
打つ部分は、馬革が固く貼られています。「鼓は、馬なんだ~。三味線は、ネコや犬、太鼓は牛だよね」と三味線と違い今回は、少し落ち着いているミモロです。

胴に使われるのは、桜の木。それをくり貫き、形を作ります。「え~轆轤(ろくろ)引きじゃないんだ~」とビックリ。小刀などで削って中を空洞にします。

「あの~この鼓は、どれくらい前にできたんですか?」とミモロ。
「そうですね~。江戸時代のものが多いですね」と吉阪先生。「え~これ江戸時代のものなの?」とここでもビックリ。

胴の部分には、美しい金彩や蒔絵などがほどこされ、それ自体が芸術品。

「鼓は、どういうところで買うんですか?」とミモロ。
「そうですね~。譲り受けたり、また骨董店で見つけたり…調緒を、新しいもの取り換えれば、十分使えるものがあります。もちろん、使い物にならないものも多いんですが、骨董店で見つけると、打たせてもらったりして、品の良しあしを見極めます」と。
「え~骨董屋さんで売ってるんですか?」
鼓は、江戸時代という長い時間を経たものでも、十分に使える、わりと丈夫な楽器のよう。胴だけでなく、皮の部分も昔のものだそう。

お話しをしながら、吉阪先生は、調緒を準備なさっています。
 
調緒のかけ方は、観世流、大倉流、幸流、幸清流など、小鼓の流派で異なるそうです。

 
ミモロが、見てる間に、調緒の準備が終わりました。

「わりとゆるく締めてるんだ~」
調緒のにぎり方で、音に変化が生まれます。そのため、締め方は、想像していたより緩く…。「いい音を出す締め具合ってあるんだろうなぁ~」そう、もちろん、長年の経験から身に着けるものなのでしょう。

そもそも小鼓のルーツは、インドと言われ、日本には、奈良時代に中国から伝わったといわれます。その後、時代を経て、日本特有の、今、目にする形として確立されます。手で打つ奏法と調緒を操作することで、数種類の音色を打ち分けることができ、その独特な音色は、日本人の心に深く響くものであり、能楽・歌舞伎などには、欠かすことができない楽器です。

「初めて、小鼓触っちゃった~」と、それだけ感激するミモロ。


「鼓の置き方は、横に…」「はい…」

ミモロは、持参した小さな鼓で、まず練習。「これ、お雛様の五人囃子から借りてきちゃった」音は鳴りませんが、扱い方は学べます。


「では、次に持ち方です…」と、調緒の持ち方を習います。
「左手でね~。まず小指を入れて…」と、ゆっくり教えていただきます。
  

「わーわかんなくなっちゃった~」一度手を放すと、わからなくなるミモロです。

「次に座っているときの構え方は、左手に鼓を持ち、右手は、足の上に、背筋をのばして~」
「はい…」
正座ができないミモロですが、まぁこんな形で…。

いよいよ次は、打ち方を習います…。
ミモロ、がんばれ~!

人気ブログランキングへ
ブログを見たら、金魚をクリックしてね~ミモロより
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする