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ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

新たな表装の世界を展開。「京都伝統産業ミュージアム」での特別企画展「スペース・マウンティング」

2021-07-11 | アート

「こういう掛け軸いいなぁ~」とミモロが気に入っている作品は、「どろろ×松風村雨」。

表具師の井上雅博さんが、さまざまなアーティストとコラボした現代の表具表現を見ることができるのが、8月29日まで京都岡崎の「京都伝統産業ミュージアム」で開催されている特別企画展「スペース・マウンティング」なのです。


手塚プロダクションの「百鬼丸どろろ」が敵を迎え撃つ姿で、その背景は、若き酒井抱一が学んだ浮世絵の手法で墨を基調にしたもの。
これは、絵師の方が、描いた作品なのだそう。そして裂地が作品をいっそう引き締めています。

いろいろな作品が展示されている会場。


ミモロは、一つ一つの作品をゆっくりと見てゆきます。
入口にあったのは、「鉄掛け軸」で、軸装が鉄でできていて、壁画と合わせ、空間を持たせることで立体的になっています。


「あ、長艸繍巧房とのコラボだ~」と、ミモロのことを可愛がってくださる長艸先生の作品に、足を止めます。
 
ここで注目は、表具のまわりの部分の中まわしで、柄継ぎというむずかしい技法が使われていること。「描き表具」の刺繍版を実現した作品。

「あ、これは、千利休さんじゃない?」

講談社モーニングとのコラボ作品で、「へうげもの」という漫画の1シーンのデータを染料で昇華転写。
「いろんな技術が使われているんだ~」と、作品を生み出す技術の新たな展開に驚きます。

加藤泉さんの作品も、実際に見ると、迫力を感じます。


先ほど、素晴らしい書のパフォーマンスを披露してくださった書家の万美さんの作品も。

「酔」という文字から、ワインを連想し、ブドウ模様の裂地を取り合わせた掛け軸。
「いろんなところ見ないと、表装をした人の思いがわからないね~」とジロジロ。

「大きな鯉…」とミモロがそばで拝見したのは、京唐紙を貼り込んだ木板に、レーザーカットで鯉を表現した作品。浮いているので、影もでき、それも作品の一部になっています。


会場では、伝統の表具の技を解説する映像を見ることができます。


全部で30点が展示されて、それぞれの作品の解説を見ながら鑑賞すると面白さもいっそう。
 
ぜひ、じっくり新たな表装の世界をお楽しみください。


「京都伝統産業ミュージアム」では、京都の伝統工芸の職人さんの実演も行われています。
この日は、「紋章工芸」というさまざまな紋を描く職人さんが作業を披露。

「よかったら、お名前書きますよ~」と言ってくださったので、「あの~ミモロってひらがなで書いてください」とお願いしました。


名前を書いてくださったのは、小さな団扇。「わ~これ、浴衣着る時に持つ!うれしい」と大喜びのミモロでした。

「どうもありがとうございます」とお礼を言って、団扇をパタパタさせながらミュージアムをあとにしたミモロです。

*「京都伝統産業ミュージアム」の詳しい情報はホームページで


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「京都伝統産業ミュージアム」の特別企画展「スペース・マウンティング」。オープンニングトークイベントへ

2021-07-10 | アート

「なんかすごかった~迫力あった~」とミモロが、感激したのは、「京都伝統産業ミュージアム」で8月29日まで開催の特別企画展「スペース・マウンティング」のオープニングトークのイベントです。


さて、特別企画展「スペース・マウンティング」とは、表具師として国内外で注目される「井上光雅堂」三代目 井上雅博さんが、様々なアーティストとコラボした現代の表具表現を展示。新たな空間表装の世界を体験する企画展です。

井上さんは、「京都国立博物館」の国宝修理所で数多くの文化財修復に携わった初代の技を受け継ぎ、その技で様々な表装の新調と修復を手掛けていらっしゃいます。さらに、現代アートや新素材と表具の技術を融合させた作品を製作。ホテルや飲食店をはじめ、現代建築様式へアプローチする新しいスタイルの表装作品を幅広く手掛けているのです。

その企画展に先立ち、7月3日におこなわれたのが、オープニング・トークイベントで、そこに出席される方々のパフォーマンスがトークイベントの前に始まりました。
「何が始まるんだろう…」と最前列にいたミモロは、興味津々。

大きな器でお茶が点てられるよう…


続いて、金屏風に書が描かれます。
 

さて、お茶を点てるパフォーマンスをなさったのは、裏千家の茶道家である松村亮太郎さん。

横浜にある茶室「SHUHALLY」を拠点に、日本の文化である茶道を多くの人に愛してもらうために、国内をはじめ、海外でもさまざまな活動をなさっています。
「この大きな茶筅でお茶点てるの大変そう~」と、ミモロの体より大きな茶筅に驚くばかり。

また、素晴らしい書をサラサラと描いたのは、書家の万美さん。

幼いころから書を始め、その書は、高く評価され、活躍の場は、日本だけでなく、海外にも…。

さらに松村さんの注文で作ったという大きな茶碗は、こちらも国内外で活躍する陶芸家・金理有さんの作品。

幅広い作品を手掛け、その作品は多くの人を魅了しています。

「なんかすごい人たちが集まってるんだ~」とミモロは、ただ感激。

いよいよ始まったトークイベント。会場に映し出された映像を見ながら話しが進みます。

なんでも、スペース・マウンティングって言葉は、表装を表しているんだそう。

今回、展示される作品は、日本の伝統的な掛け軸のスタイルを持ちながら、その素材は鉄であったり、空間を使ったものであったり、従来の掛け軸とは異なる新たな趣を湛えています。

床の間が少なくなった日本の建物…従来の掛け軸の枠を飛び出す発想により、さまざまなスペースを飾る新しいスタイルの提案です。

井上さんも大好きな現代アートの加藤泉さんの作品は、古裂の更紗と西陣織の表装裂で。

作品が手元に届いた時、その作品の生命力に感動したという井上さん。「これには、やはり自然を感じる更紗がいい!」と思ったそう。

作品を際立たせ、その魅力をいっそう高めるのが、表装の技。
「本当に、井上さんのイマジネーションの豊かさには驚かされます」と松村さんと万美さん。

作品と表装のマッチングは、まさに無限に広がる世界です。

日本の伝統の技と現代の取り組み方…それを新たに目の当たりにする特別企画展だということがわかります。

さぁ、作品が展示されている会場にいきましょう。まだ、そこにいるの…
「ホントに大きいね~どうやって焼いたんだろう…」と、そこにも関心を抱くミモロでした。


*「京都伝統産業ミュージアム」の詳しい情報はホームページで


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上京の町家ギャリー「生活あーと空間 ぱるあーと」で開催されている「招福展」11月15日まで

2020-11-12 | アート

ミモロは、上京区の「京都府庁」そばの生麩の老舗「麩嘉」に立ち寄った後、ふとその隣りの町家に足を止めました。
 
そこは「生活あーと空間 ぱるあーと」というギャラリーです。

「なにかやってる~」とミモロは、興味津々。入口には、「招福展」というポスターが置かれています。
  

「失礼しま~す」と言いながら、中へ。
 
そこは、広い空間が広がっていて、さまざまな作品が展示されています。


「あの~ここは、どういう作家さんの作品が展示されているんですか?」と、ミモロは、そこにいらした方に尋ねます。
「ここに展示している作品は、『京都芸術祭』の美術部門の国際交流総合展に出品されている方々なんですよ~」と、画家の鈴木春生さん。
 

「京都芸術祭」というのは、1987年に音楽と美術の部門で、新進芸術家の発展と育成 並びに芸術文化の振興を目的に発足されたもの。
京都で活躍する芸術家を中心に、世界で活躍する芸術家が参加し、相互の文化交流をも行っているそう。
京都府、京都市、中華人民共和国駐在大阪領事館、京都府国際センターなどをはじめ、さまざまな組織が後援しています。
「いつもは、京都市美術館別館で開催するんですが、今年は、コロナの影響で蜜を避けて、会場を分散して展示しています」と、世話役もなさっている鈴木さん。

ジャンル、国境を越えて個性的あふれる作品が展示されています。
 

「わ~ステンドグラスもある~、あ、アマビエを描いた絵もあるよ~いろんな作品があるんだね~」と会場内をあちこち歩き回るミモロです。
 

和室にも素敵に展示されている作品…

「ホント、いろんなジャンルの作品が並んでる~」とミモロ


「クマちゃんもアート好きなの?」と声を掛けてくださったのは、日本画家の出内あゆみさん。

「あ、好きです・・・でも…あの~ネコなんですけど…」と小さな声で答えるミモロです。

「このスペースいいなぁ~」とミモロ。ゆっくりとそれぞれの作品が楽しめるスペースです。

ここ「生活あーと空間 ぱるあーと」では、さまざまな分野で活躍なさっている作家さんたちの企画展示を行っています。[招福展」は、11月10日から15日まで、11:00~18:00(最終日~17:00)で開催しています。

「また、来ますね~」とミモロ。

「今まで、お隣に麩饅頭を買いに来たことあるけど、その隣にこんな素敵なギャラリーがあったって知らなかった~」と。

自転車で訪れたミモロは、帰り道は「京都御苑」を通ることに…

「もう紅葉してるかなぁ~」
ミモロが毎年楽しみにしているイチョウは、黄色に色づいていました。
 
「この木、もっと以前は、大きかったんだ~」と…。台風被害で木も小さくなりました。

「わ~落ち葉の絨毯だ~」と、緑の草を色とりどりに染める落ち葉。思わず、走り回るミモロです。


「あっちのイチョウは、まだ緑っぽいね~」

「京都御苑」の紅葉も進んでいます。
「また、来なくちゃ~」とミモロ。行きたいところがいっぱいの秋です。


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11月15日より「2021ミモロカレンダー」発売。予約承ってま~す。


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注目の陶芸作家「岩崎龍二展」。二条寺町の「延寿堂ギャラリーソフォラ」で29日まで初の京都個展開催

2020-09-16 | アート

「あ、お友達のおうちで作品見たことある陶芸作家さんの個展だ~」と、ミモロは、12日に二条寺町にある「延寿堂ギャラリーソフォラ」に出かけました。
 

初日のこの日、会場には、すでに大勢の方々、入口で密を避けるための入場制限が行われて、ちょっと待ってから、ミモロは中へ。

「わ~いろんな器がいっぱい~」

ミモロは、会場の奥に並べられた作品を次々に拝見します。

そこにいらした陶芸作家の岩崎龍二さんを見つけ、すかさずご挨拶。
「初めまして~ミモロといいます。以前、お友達のおうちで作品拝見して、素敵だな~って思ってたんです」と。
「あ、そうですか~嬉しいですね~」と笑顔で対応してくださる岩崎さんです。



さて、岩崎龍二さんは、大阪で作陶をなさっています。「日本伝統工芸展」入賞をはじめ、「第5回菊池ビエンナーレ」奨励賞、「大阪工芸展」大阪市長賞、「全関西美術展」、「現在形の陶芸萩大賞展」「神戸ビエンナーレ」などで入賞をなさっている実力派の作家さん。

「あの~すごく器の形と色が独特で美しいですね~」とミモロ。
大阪生まれの岩崎さんは、子供の頃からものづくりが大好きで粘土遊びもお気に入りだったそう。大阪美術専門学校を卒業なさった岩崎さんが強く心惹かれたのは、ろくろ挽き。長い間、他の工房などで、ろくろ挽きの腕を磨きます。

さらに独特のブルーの色…が生まれたのは、しばらくたってからだそう。白い釉薬を施した器に、吹き付けや流しの技術で、色の釉薬を施します。
「この色が生まれまで、かなりかかりました」と。


本格的に作品づくりを始めたのは、2012年にご自身の窯を富田林に構えたころからだそう。
「窯から出るまで、どんな風な作品になるか…」楽しみでもあり、ドキドキする時間です。

オブジェなどの作品も手掛ける岩崎さん。今回の個展には、暮らしの中で彩りを添える使いやすい器や花瓶などがメインに展示されています。
 
「このブルーの色、本当に素敵…なんか光や水の飛沫を思わせる…」とミモロ。
 

その独特の色…それは光と水を帯びたような美しさ…
「こういう器でお食事したい~」とミモロ。

ミモロのご飯をのせるより、ただそこにあるだけで、存在感がありますから…

「色も素敵だけど・・・形が素敵なの~」とミモロ。

さすがろくろ挽きの技術の高さが発揮された美しいフォルムの作品…


今回、京都で初の個展になるそう。9月29日まで開催です。

ぜひ、この機会をお見逃しなく~

*「岩崎龍二」さんの詳しい情報はホームページからどうぞ



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哲学の道の南にある京都をはじめ全国の工芸作品に出会える「若王子倶楽部 左右」

2020-08-19 | アート

「あ、あのお店のことお伝えしてない…」とミモロが、春に訪れた哲学の道にある工芸作品を揃えた「若王子倶楽部 左右」のご紹介を致しましょう。
 
哲学の道が始まる南「熊野若王子神社」のそばに、1軒の歴史を感じさせる木造建築があります。

「ここなんだろ?」とミモロは、自転車を降りて、中を覗いてみることに…
 

「あの~見せてもらっていいですか?」とちょっと遠慮がちに中へ。「はい、どうぞ~」とお店の方の声が…
 
「わ~なんか素敵なものが並んでる~」と店内に進んだミモロ。

そこには、洗練された雰囲気を漂わす陶器、漆器、ガラス器などが棚やテーブルに置かれています。

ここは、「若王子倶楽部 左右」という京都をはじめ日本各地の工芸品を中心に様々な作家さんの作品を揃えているお店です。
 

「いろいろな作品があるんですね~」とミモロ
 
モダンな雰囲気の器は、藤平三穂さんの作品。

シンプルなフォルムが美しい漆器は、「象彦」のもの。


「いろいろ見ごたえがある作品が多いね~」と工芸大好きなミモロ。
 

「キャ~可愛い~ペイパーウェイトだって‥」と干支の形の作品は、河野甲さんのもの。
 

実は、ミモロが訪れてからしばらくお休みしていましたが、今は、週末に開いています。


ミモロが訪れた時期と店に並ぶ作品には、違いがあると思われますので、ホームページを見てください。

「あの~ここ、すごく素敵なお家だけど…」と建物にも興味を抱くミモロです。
 
「ここは、江戸末期から明治にかけて活躍した文人画家の田能村直人が晩年を過ごした場所なんですよ~」とお店の方。
「う~やっぱりアーティストが暮らすお家って、趣あるよね~」とミモロ。

「なんかここにいると、心が落ち着く感じ…」と。
ぜひ、哲学の道を訪れたら、立ち寄ってはいかがでしょ?

詳しくは「若王子倶楽部 左右」のホームページを参照してください。


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