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ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」などを務めたライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。

本物の牛乳づくり。信楽の「山田牧場」。創業は、戦前、京都百万遍で。

2019-08-19 | ものづくり

ミモロが、最近、「行きた~い!」と言い出したのが、滋賀県の信楽にある「山田牧場」です。
陶器の町で知られる信楽の山里にある、明治時代から酪農に携わる山田一族が営む牧場です。

ここは、観光牧場ではなく、本物の牛乳を生産すると共に、酪農教育ファームとして一般に公開されています。

 
「わ~牛さん、いっぱい~」暑い夏、牛もなんとなくのんびり。「ここの牛さんたち、自由に好きなところで寛いでる~」とミモロは、以前行った酪農家で、牛がみんな同じ方向を向いて並んでいたことを思いだしました。

ここでは、搾乳の時間になると、順番に牛が搾乳の場所に移動するのだそう。
搾乳体験というプログラムもあって、毎日11時に、申し込むと体験できます。

「あ、ここ牛さんの幼稚園?」別の場所には、仔牛たちが集められ、思い思いに時間を過ごしています。
 
「仔牛って、なんか鹿に似てる~」つぶらな瞳がかわいい仔牛です。

「こんにちは~ようこそ、ミモロちゃん」と、笑顔で出迎えてくださったのは、牧場長の山田さん。
「やっと来れました~」とミモロ。実は、以前にもお目にかかったことがあり、そのとき、「絶対行く~」と約束していたのでした。

さて、「山田牧場」の歴史は、日本の酪農の歴史に重なります。
明治になり、文明開化は、日本の食生活にも大きな変化をもたらしました。食の西洋化が始まり、明治後期、横浜や北海道など乳牛が飼育され、人々も牛乳を飲むようになりました。

その時代、「山田牧場」の創始者である石川県出身の山田豊次郎さんは、牧童として、全国をまわり酪農技術を学び、乳牛の飼育技術で一目置かれる存在に。

そして昭和初期に、京都の百万遍で「山田牧場」を創業します。
「え~京大がある百万遍に牧場があったの?」と、その辺りは、よく自転車で通る場所。
そこで、京大農学部の牛の世話もしていたそう。そんなご縁で、京大の教授の助言で、乳酸菌飲料や飲用牛乳の商品開発を行い、京都の市内で宅配販売もしていたのだそうです。

戦後、百万遍エリアは、急激に宅地化が進み、そこから、修学院エリアへと移転することに。
しかし、そこも宅地化が進み、昭和48年に、滋賀県の信楽に移転し、今日に至ります。
「え~修学院から、何も信楽まで移転しなくても、もっと近くになかったのかな~」と、思うミモロです。
でも、乳牛には、良質の水が必要。「良質の牛乳のためには、良質の水を飲まないといけないんだ~」と。信楽は、水にも恵まれた場所なのです。

現在、「山田牧場」では、オリジナルブランド牛乳が生産されています。それは、低温殺菌による、ノンホモ牛乳で、牛から絞ったそのままの状態を味わえる牛乳なのです。

「美味しいね~。なんか味が濃い気がする~」と、牛乳好きのネコらしく、なかなか味にうるさいミモロです。
ちなみに、ノンホモ牛乳とは、乳脂肪中の脂肪球を細かく砕き、安定した状態にするホモライズ(均質化)をしていないノンホモライズ牛乳の略です。

ところで、乳牛は、仔牛を産んだお母さん牛。つまり、仔牛を産まないと、おっぱいは出ないわけで、本当は、仔牛に与える乳を人間は分けてもらってることになります。
仔牛は、成長し、2歳になる前に、人工授精で妊娠します。仔牛が生まれるとしばらく乳を与え、仔牛に抵抗力をつけさせ、その後は、仔牛は、別の場所で、育てられます。仔牛たちには、健やかな成長を促す飼料が与えられるのだそう。
「え~ママと別れて暮らすんだ~。ママのおっぱい、ずっと飲めないんだ~」と、ちょっと複雑な思いを抱くミモロです。

母牛は、しばらくすると乳の出が悪くなってきます。そこで、また人工授精で妊娠へ。
つまり、子供が産める期間は、何度も妊娠を繰り返すことになります。
「乳牛さんって、大変なんだね~。仔牛にあげるおっぱいをミモロたち、もらってるんだ~。牛さんに感謝しなくちゃ~」と、いっそう味わいながら牛乳を飲むミモロです。

ここ「山田牧場」では、牛舎の中で、牛たちは自由に動き回れる飼育法をとっています。でも、この方法は、実は、それほど多くの酪農家が行っている方法ではありません。手間もかかるし、また生産性も高くないということからかも…。

良質の牛乳は、ストレスの少ない乳牛から…。そんな思いが、ここの牛乳にはあるのです。

「ホント、牛さんたちのんびり寛いでる~」牛舎のあちこちにいる乳牛たち。

「つまりここって、ママ会みたいなところなんだ~。仲良しのママ友でおしゃべりしてるみたい~」


山田牧場長の手は、ものすごく大きくて、厚みがたっぷり。

「ずっと乳搾りしてきましたからね~」と山田さん。「大きいけど、柔らかい~」と、触らせてもらったミモロ。
「お相撲さんより大きいんですよ~」と笑います。

「この大きな手で牛さんを大切に育ててるんだ~」と思うミモロでした。

「ミモロちゃん、チーズ工房見学に行きましょ!」とお友達。
「うん、行く~」と、牛舎から駆け出しました。


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[光峯錦織工房」での錦織の道具を学ぶ講座へ。

2019-08-07 | ものづくり

ミモロは、久しぶりに織物美術家「龍村光峯錦織工房」の講座に参加しました。ここでは、伝統の織物に関して、さまざまな角度からわかりやすく解説してくれる講座がいろいろ開催されています。
  
今回は、道具について学びます。
講師は、織物作家でもある龍村周さん。

さっそく工房へ。ここには、錦織のための高機が並び、その複雑な構造にミモロは、驚くばかりです。
 

10人ほどが参加した講座。参加料はひとり1500円で、お茶とお菓子もついています。

まずは、緯糸をわたす「杼(ひ)」英語では、シャトルをみせてもらいました。
 
「これ、杼にセットするの?」細かい模様の錦織。多くの色糸が使われます。
「これが杼にセットする棒だって~」


錦織には、本当に数多くの小さな道具が使われ、それはそれぞれ作る職人さんがいるのです。

数千にも及ぶといわれる縦糸。それはすべて、「おさ」と言う細かい簾のようなものの間を1本1本通っているのだそう。
 
竹製のおさは、竹を一定の薄さに削る技術が必要。ミモロの顔を透けて見える幅に糸が通されるのです。
「ここに糸を通すには、そうとう時間がかかるんだって~」丸1日はかかるとか。

「これなあに?」とミモロが持っているのは細い針がねが棒に絡みついているような道具です。
「それは止める道具です」と。織りあがった織物を切って機から外すための留め金のような働きをします。「ムカデっていうんだって~。見たままのお名前だね~」

糸の具合などを微妙に調整するための錘もいろいろあります。陶器や鉄製のウェイトです。
 
「重たい~」と引っ張るミモロ。もうよけいなことばかりするんだから…

「これパンチ?」とミモロ。そう、作品の図案を機に伝える「もんがみ」に穴をあける道具です。
「使い込んでる~」。今やコンピューターが使われることも多くなっていますが、伝統の技法で作る錦織には、今も「もんがみ」は欠かせません。

「ものさしもセンチ単位じゃない~」。鯨尺や曲尺など、日本が昔から使っていた長さの単位で、和服などにも使われます。


「あ、糸巻きがある~」と工房で見つけた糸巻き。
「ここ回すの~」
細い絹糸をキレイに巻くのは、なかなか技が必要なのだそう。

細かい模様の錦織には、拡大ルーペも欠かせない道具。
「よく見える~」

次々に見せていただく道具の数々。その数は、相当なもの。それらは、ほとんど分業で、職人さんたちが作っています。
「最近は、その道具を作ってくれる職人さんが、いなくなってしまい、今後、それらを調達するのは、ますます困難になります」と龍村さん。

それは錦織に限らず、すべての伝統工芸に共通した問題なのです。

かつて、現在いわれる伝統工芸は、「伝統」ではなく、その時代の中で、多くの人々の暮らしや趣向に求められた最先端の品だったはず。明治以降、産業化が進み、さまざまなものが、機械によって大量に作られるようになりました。
戦後、人々のライフスタイルは、いっきに西洋化され、また、価値観にも大きな変化が訪れました。

太平洋戦争で、多くの若者が尊い命を落とし、その中には、多くの職人さんたちも含まれています。後継者を失った工房も多く、今や職人さんの高齢化により、さまざまな技術は失われようとしています。

伝統工芸の品々への人々の価値の置き方は、平成世代が世の中の主流になったとき、どのようになるのか・・・。
その世代が、どれほど伝統工芸のすばらしさを思うかで、存続できるかどうかがかかっているのではと思われます。

「世界的にも、さまざまな伝統の技が失われているんですよ」と龍村さん。

たくさんの人に、伝統工芸である錦織のすばらしさを伝えたい・・・そう思う龍村さん。
これからも、さまざまな講座を開設してゆくそう。ぜひ、参加して、錦織の技の凄さを体験してみては…

講座の後、参加者のみなさんといろいろなお話を・・・「お菓子も美味しかった~」と学ぶ楽しさを感じたミモロでした。




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宮大工集団「匠弘堂」の工房での仮組見学会へ。めったに見れないお堂の屋根の構造

2019-06-26 | ものづくり

6月19日、ミモロは、鞍馬の近くにある宮大工さんたちの集団「匠弘堂」の工房に行きました。
この日は、5月末から進めてきたというお寺のお堂の屋根の仮組の様子が公開された見学会がありました。

「こんにちは~」とミモロは、工房の中へ。以前も来たことがあり、スタッフの方とも顔なじみです。

「いらっしゃいませ~ミモロちゃん。ようこそ~今日も見学会、楽しんでくださいね~」と、横川総一郎社長。
 
今年、「これからの1000年を紡ぐ企業認定」になりました。

「なんかミモロちゃんに出会ってから、すごくいいことが起きるんですよ~」と横川さん。「え?そう、最近よく言われるの~ミモロと写真撮影すると、いいことが起きるって~」とミモロ。これは、本当のこと。やはり福招きネコのようです。

さて、工房見学の前に、会議室で、工事全体のことをお話していただきました。
 
「こういう図面で、作るんだ~」

仮組が行われるお堂は、福岡県の真言宗の寺院、「愛宕山 照智院」の大師堂の屋根の部分です。「大師堂」というのは、真言宗の開祖、弘法大師空海をお祀りする大切なお堂です。京都の神護寺、仁和寺、また和歌山の高野山 金剛峯寺など、真言宗のほかの寺院にも「大師堂」があり、共通の特徴があり、それを基本に設計されたもの。
その特徴は、比較的シンプルな組物。方形の屋根、格子組みの建具などです。

神社仏閣の建物は、それぞれ基本的な決まり事があるのだそう。

会議室から、いよいよ工房へ。まずは、板張りの空間へ。「なにする場所?」とキョロキョロするミモロ。

ベニヤには、鉛筆で描かれた線が見えます。


設計図面にそって、実際の大きさを板の上に描いて、構造などをさらに確認する場所なのだそう。
 
そばには、基本になる木材もありました。「これに合わせて、他の木材を加工するの?」

さて、1階の作業場へ移動します。広い作業場には、実際の大きさの屋根があります。

「ここで、組み立てて、また分解して、現場に建てるんだって~」とミモロ。屋根をこの位置から見る機会は、めったにありません。

神社仏閣の建築の特徴は、軒が長く、そこに柱がないこと。その軒を支えるために、てこの原理を応用したはねぎ工法という特別な技術を使います。神社仏閣の建築の技術は、すでに室町時代には、確立され、現在は、その工法を受け継いでいるのだとか。

「はねぎ工法」では、屋根は柱で支えません。「あれ~柱がない!」と、屋根を下を見て、驚くミモロ。


屋根の中央部に、軒を作る木材が放射線状に配置されています。その中央部を上から押すと、屋根は、傘をさかさまにしたようになるのだそう。つまり絶妙なバランスで木材は配置されているのです。「すごすぎる~」とミモロ。

建物に使われる木材は、吉野産のもの。作業場には、ヒバの香りが漂っています。
「この奥も細工されてる~」
木材の奥には、構造の上で必要な切り込みがあり、それを手で確認するミモロです。

軒に並ぶ垂木・・・実はここにも匠の技がありました。

軒のカーブに従い、垂木は、軒の中央部は、四角形。でも軒の先端にいくごとに平行四辺形のような形になっています。
中央部分。軒先部分。
「う~こんな風になってるって、知らなかった~すごい~」と目を丸くするミモロです。

宮大工さんの技は、他にもいろいろ。「なんかカーブしてる~」とこちらも軒の部分で…
 

神社仏閣の建築を専門にする宮大工さんは、彫刻家でもあります。
屋根を支える正面の蟇股(かえるまた)には、見事な細工が…
 
「あ、ハートのマーク見つけた~」

また、こちらは、しのぎの部分。「すごい真っすぐできれい~」
江戸時代の作というしのぎ
「こっちは、すこし曲がったり、途中で消えてる~」とミモロ。

多くの修復も手掛ける「匠弘堂」。時代によって、宮大工の腕に差があるといいます。
「100年後、自分たちが作った部分を後世の人が見たとき、いい仕事してないと…」と横川さん。

宮大工の仕事は、一般住宅を専門にする大工さんとは、違い、設計から木材加工、組みたて、施工とすべてを担います。
まさに特殊技術を有している人たちなのです。

昔ながらの工法で行う建設作業。丸太の皮はぎから、さまざまな多くの作業を手で行います。でも、今は、丸太から作る角材の加工などは、機械も活用。その部分もすべて手で、行うと、すごく時間がかかるそう。

ひとりひとりの宮大工さんは、すべての作業ができるように、技を磨いています。
「宮大工さんってすごいね~カッコイイ!」と、ミモロ。

ヘルメットかぶり、宮大工さんに憧れるミモロでした。

「匠弘堂」の工房見学などに参加して、神社仏閣の建築について、いろいろ教えていただいたミモロ。
以前とは、神社やお寺を訪れると、構造が気になるようになりました。

「今日は、ありがとうございました~バイバイ」と、みんなに見送られ、工房を後にしたミモロです。



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[ミモロの振袖プロジェクト」.日本髪を華やかに、小さな花かんざし、完成

2019-06-06 | ものづくり

いよいよミモロの振袖のお披露目が迫ってきました。

「ミモロちゃん、お待ちどうさま~花かんざしできましたよ~」と、つまみ細工の「おはりばこ」の北井秀昌さんよりご連絡をいただき、さっそく「大徳寺」の東に位置するお店へ。

そこでミモロの前に、りっぱな桐箱が。

「開けてみて~」と言われ、蓋を取ると、中には、小さな花かんざしが…


「キャ~可愛い~すてき~」と、それ以上言葉にならないミモロです。

写真で見ると、それほど小さく感じないはず。それは完全なバランスで作られているので、一見、人間のものと変わらない雰囲気。
でも、人間のものと並べると…

その小ささがわかります。「人間のって、大きいね~」と驚くミモロです。
いいえ、ミモロのが小さいの・・・。

「つけてみてくださ~い」と言われ、日本髪のカツラをかぶり、北井さんに花かんざしを髪にさしてもらいます。

なんか恥ずかしそうなミモロ。女の子なので、男性にかんざしをさしてもらうのに、ドキドキしているよう。
そんなに緊張しなくてもいいのよ~
「だって~」と言いながら頬を赤らまるミモロ〈毛皮があるので、外からは、よく見えませんが…)

「かわいい~ですね~よく似合ってますよ~」と北井さん。
「はい、どうも~ありがとうございます」と、まだなんとなく照れているミモロなのです。



6月8日から始まるミモロの振袖お披露目。


そのとき、着物姿のミモロがお出迎えする時間も…。
スマホでの記念撮影をぜひ~。

「すてきな町家の会場でお待ちしています~」とミモロ。




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ミモロの振袖プロジェクト。日本髪につける簪。つまみ細工の「おはりばこ」で作業スタート

2019-05-24 | ものづくり

いよいよもうすぐ仕上げるミモロの振袖。京都の伝統の技をもつ職人さんたちが、本気で作ってくれたもの。
そんなある日、ミモロは、ミニ着物作家の赤塚先生の工房で、お人形の日本髪かつらのサンプルを、なんの気なしにかぶってみました。すると「ミモロちゃんピッタリ~」と先生もビックリ。
「こんなに似合うなんて~」
「わ~この日本髪、振袖着るとき、かぶりたい~」ということになりました。でも、この日本髪は、先生があくまでサンプルに作られたもので、髪飾りもそれほどたくさんはついていません。「もっと華やかなのがいいなぁ~」とミモロ。

そこで「あ、北井さんにご相談しよう~!」と思いたちます。向かったのは、大徳寺東門の向かい側に店を構えるつまみ細工の「おはりばこ」です。
 
花簪など舞妓さんの髪を飾るのが、薄い絹布を花びらのような形にした伝統工芸のつまみ細工です。
江戸時代ごろから一般に普及し、商家のお嬢さんたちの間で流行した髪飾り。江戸や京都で盛んに作られたそう。
「こんにちは~あの~お願いがあるんですけど~」とミモロは、このお店のオーナー職人である北井とき子さんに・・・。
「はい、なんでしょ?」「あのね~ミモロ、日本髪のカツラ持ってるんですけど、それに合う花簪欲しいんです~」とダイレクトな申し出。
「どんな感じのがいいのかな?」とやさしく対応してくださいます。
「こんな感じ~」と、お店のカタログのモデルさんの写真に並ぶミモロです。
「おや、日本髪よくお似合いですね~。ホホホ~」と思わず笑いが。「そうね。じゃミモロちゃんのために、素敵な花簪作りましょうね~」ということになりました。「え~ホント?やった!」と大喜びのミモロ。

「では、どんな色の簪にする?お着物は、どんな色?」と聞かれ、写真を見せて色の布から合うものを選びます。
 
「こんな感じかな~」と、その日は、布選びまで。
後日、職人さんでありご店主の北井秀昌さんといっしょに、最終チェックの後へ。「う~こんな大きさかな~?」

さっそく製作作業に・・・ミモロは、そばで作業を見つめます。
「なんか細かい~」
1センチ角のマス目が付いたカッティングボードの上に、花びらのように薄い絹の布を1センチ角にカットします。
あまり近くで見ると、ミモロの鼻息でも飛んでしまいそう。

それをピンセットでつまみ、三角に三回折って、花びらの形にするのです。そのつまむ作業から「つまみ細工」と呼ばれます。花びらの形につまんだ絹布は、安定のため、角の部分をハサミでカットし、デンプン糊を敷いた板の上に並ばせ、形を安定させると共に、糊を布に沁みこませます。
 
主な折り方は、シャープな形になる「剣つまみ」、ふんわりした形になる「丸つまみ」を使います。
「う~小さい~」と目を見張るミモロ。その大きさは、小豆粒ほどです。

実は、当初、ミモロの花簪は、人間のものの小さなサイズと思っていたのです。しかし、「それだとバランスが悪いんです」と、職人さんの完璧を求める気質がムクムクと。そこでわざわざとても手間がかかる小さな花びらで作ることになりました。
「さすが優れた職人さんは、妥協を許さないんだ~。うれしい~」と涙ぐむミモロ。

あらかじめミモロの日本髪かつらに合うサイズの花簪の土台をご用意くださっていて、それに花びらを並べてゆきます。
「一番最初の花びらの位置を決めるのが、難しいんです」と北井さん。どこに置くかで、簪の印象が異なるそう。
 
決まった1枚目の花びらをもとに、次々に花びらを置いてゆきます。
中心部は、シャープな「剣つまみ」を12枚。その周囲にふんわりした形の「丸つつみ」の花びらを1枚ずつおいてゆきます。
 
「わ~すごい~お花が咲いて行くみたい~」

「あの~ミモロもやってみたい~」とピンセットを持とうとしますが、残念ながら、ピンセットがうまく使えません。
「ダメだ~細かい作業、できない~」と諦めるミモロ。とても小さな花びらなので、そう簡単にできる技ではありません。

つまみ作業は、開始から1時間以上、黙々と続きます。
ミモロは、そばで真剣に見つめます。

「はい、できましたよ~」
「きゃ~すごい~かわいい」
3色の色違いの花びらは、なんと渦巻きのような形に、「え~いつこんな風になったんだろ?」と不思議がるミモロ。
「まぁ、それが技なんですけどね~」と北井さん。

さっそく日本髪のカツラに合わせてみます。
「わ~ピッタリ~」

この下に、さらに飾りがつき、またもうひとつ金属の前櫛平打ち簪も作られるそう。
「できたらまた連絡しますね~」と、北井さん。「ありがとうございます。よろしくお願いします」と挨拶するミモロ。

今回、日本髪のカツラとの偶然の出会いで、また素敵な伝統工芸の技をミモロのために発揮してくださった「おはりばこ」の北井秀昌さんとお母様のとき子さん。お忙しい中にミモロのために・・・
 
お二人の優れた技が、小さな小さな花簪に見事に表現されています。「ホント感激しちゃう~」と目を潤ませるミモロです。

ここ「おはりばこ」では、TPOや髪型などに合わせてオーダーで髪飾りを作ることができます。また、「つまも細工のかんざしづくり体験」も。ぜひホームページで


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