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ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

2025年ミモロの「祇園祭」。山鉾見物以外にも楽しい体験企画などもいろいろ。

2025-07-17 | 体験

今年も「祇園祭」の山鉾見物を楽しんでいるミモロ。

四条通などの大きな山鉾や仏光寺エリアの山を見物した後訪れたのは、一番南の東洞院通と高辻通の交差するそばにある「保昌山」です。

「あ、ご神体の平井保昌さまのお姿がチラリと見える~」と、町会所の2階を見上げます。

和泉式部に恋をして、その思いを成就したことから、縁結び山として多くの参拝者が訪れる人気の山のひとつです。

その会所の隣りにあるのが、絵の具の老舗「上羽絵惣」です。

 

日本画の絵具の老舗で、日本画をする人の憧れのお店。「いらっしゃいませ~」と浴衣姿で出迎えてくれたのは、新入社員さん。

揃いの浴衣で、祭中は接客をなさるそう。棚には、ずらりと絵具の箱が並びます。

「日本画の絵具って、自然素材のものだから、なんかすごく味わいがある色だよね~」とミモロ。その日本の伝統の色彩を、多くの女性たちに纏ってもらおうと、開発したのが、「胡粉ネイル」という爪にやさしいマニキュアです。

「除光液使わずにお湯で取れるんだよね~あ、これ可愛い~」ミモロが見つけたのは、小さなつけ爪。

愛らしいイラストが描かれています。

「あの~ネイルアートしてもらえるんですか?」と、この日、お店には、ネイリストの方がお客様の要望に応え、好みの図柄を描いてくださるそう。ミモロは興味津々。

「はい、お手てだして…」と言われ、ミモロは、浴衣から手をネイリストさんの前へ伸ばします。

「このデザインがピッタリなんじゃないですか?」と。そこには、小さな白いネコが描かれています。

「うん、すごくいい感じ…」と、すっかり気に入ったミモロ…でも、問題が…それを付ける爪がありません。「ミモロ、ネコだけど、爪研ぎしたことないの…」とポツリ。爪のある方は、ぜひネイルアートも楽しいかも…。

次第に夕闇が迫ってきました。「祇園祭」の夜の賑わいがいっそう。「お腹空いた~」と言い出したミモロ。「ここで食べられないもの…」と、路上で食べるのが、苦手なネコ??は、アチコチ歩き回ります。

「あ、ここなら、持って帰れるものありそう」と足を止めたのは、「ホテル日航プリンセス京都」の前。

「ホテルのお料理なんでしょ?美味しいよ、きっと~」と。そして持って帰ることを考慮し、半被姿のホテルマンに「肉まん、ひとつください~」と注文します。「はい、どうぞ~」と紙袋に包んでくれた肉まんを受け取るミモロ。

ミモロは、肉まんを抱えて、人が多い、四条通ではなく、松原通を東へと向かいました。

「これから、もっとたくさんの人が出て来るね~」と、人混みが苦手なミモロは、東へと進みます。

「ここ涼しい~」と一息ついたのは、鴨川にかかる松原橋。川を渡る風がミモロの毛並みに吹き抜けます。

 

 

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猛暑の中、京都の三条白川の美化活動へ。粟田地区のみなさんと「白川子供まつり」の恒例の準備です。

2025-07-15 | 体験

京都の町中は「祇園祭」で賑わう7月13日。祇園へ琵琶湖疏水から流れる白川では美化活動が行われました。

町中を流れる情緒あふれる白川…。川沿いには、柳が風に揺れ、鷺や鴨なども遊ぶ清らかな流れです。毎年、この東山区の粟田地区エリアの方々が、岸に繁る草や伸びすぎた柳の枝、また川底に沈む陶器の欠片などを整理する美化活動が行われるのです。

 

ミモロも、よほどのことがない限り参加している活動。9時から12時まで南に下る道は通行止めに。10時には、地元の人たちが次々に集まってきました。50名以上の参加者が…。

「ミモロちゃん、今年も頑張ってね~」と、地域の世話役をしているたっちゃんお兄ちゃんが受付で迎えます。

 

京都に暮らして以来、この地域の方々には、親しくしてもらっているミモロ。なので、下鴨に引っ越してからも、越境手伝いに来ています。美化活動のために、箒や鎌、ハサミ、手袋なども準備。さぁ、活動の始まりを前に、役員さんの挨拶。そして注意事項が告げられます。

 

「今年もたくさんの方々がご参加くださり、ありがとうございます。美しい白川のために頑張りましょう。また、くれぐれも熱中症に注意し、お茶なども用意していますから、水分補給を忘れずにしてください!」と。

東山区の区長さんの姿も…。

「地域のみなさんの活動があってこその京都です」というような内容の御挨拶でした。「いつもは市議さんや区議さん、他の議員さんも結構参加してるのに、今回は、選挙運動で忙しいのかな?いないね~」となかなか鋭いミモロでした。

参加者は、草刈の鎌などを手に、川の中や岸へ散らばります。

ミモロも顔見知りの方々のそばへ「ミモロちゃん、がんばって~」「うん…ネコの手だけど…」

 

もっぱら、ミモロは岸で活動。「川の中には入らないの?」「うん、水が体に沁みちゃうし、結構、今年、水量あるみたいで、流されちゃうかも…」と。

 

顔見知りの方が多いのですが、みんな帽子、サングラス、マスクなど日焼け対策を万全にしているため、誰かわからないことも。

川に入れないミモロは、岸から、ママに指示をだします。

琵琶湖疏水から流れる白川…「これ琵琶湖の水ってこと?」さらに流れは、祇園を通り、鴨川へ、そして淀川になり、大阪湾へ。つまり小さくても、淀川水系の一級河川です。「この流れに乗って行けば、大阪万博会場の方向に行けるの?」とミモロ。地図上では、不可能ではないけど、いくつも堰や水門もあるし、鴨川までも無理。

ミモロは、岸にいることに飽きて、ママの腰に縛られながら、川へ。そこから、「あ、あそこ~」と水の中をあちこち指さします。ミモロが目を凝らして見つめるのは、水の中に沈んでいる陶器や磁気の欠片です。

昔、このエリアには、陶芸の工房や料理屋さんも多く、そこで作ったり、使われた器の破片が今も水の中に沈んでいます。「もう10年以上も拾っているけど、まだ結構あるね~」と、集めた破片の多さに驚きます。器の破片は、小さくなっても、角が鋭く裸足で川に入ると足を傷つける危険が…。くれぐれも川には、裸足で飛び込まないように…。

美化活動を開始して、1時間半。ゴミ集積の車の到着です。

 

刈り取った草や枝は、ポリ袋にいれて集められます。「すごい数だね~」と、みんなの力がいっぱいのゴミ袋になりました…。

「みなさん、お疲れさまでした。ランチを申し込んだ方は、こちらへ~」とたっちゃんお兄ちゃんに言われ、その後に続きます。向かったのは、「青蓮院門跡」そばの洋食店「けんろく」。

「え~ここでランチ頂けるの?」と嬉しそうなミモロ。

 

活動に参加した方々といっしょに、ハンバーグランチを頂きました。「美味しいね~アイスコーヒーが体に沁みるね~」と。

地域のみなさんの力で、美しい京都が守られているのです。「なんか涼しい風が通りやすくなったみたい~」と、さっぱりした雰囲気の白川を眺めます。

そして、8月3日の9時半から行われる「白川子供まつり」。川に2万匹の金魚を放流し、それをネットで捕まえるダイナミックな金魚すくいが行われます。

「いろんな出店もあるんだよね~」と、毎年楽しみにするミモロは、ネコながら、いつも金魚の放流係を担当。「ミモロちゃん、食べちゃダメだよ~」と周囲に言われますが、「え~金魚って、美味しそうじゃないもん。食べないよ!」とキッパリ。

その頃には、暑さはどうなっているのでしょうか?ともかく今年の京都の暑さは猛烈!「さぁ、夕方になったら、「祇園祭」行こう~」と。

京都には、熱中症危険アラートが発表中。「祇園祭」も十分注意して…

 

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京町家での「闘茶体験」。「ネコなのに~わかんない~どうしよう~」と自信喪失のミモロ。

2025-07-12 | 体験

「ミモロちゃん、ネコだから匂いに敏感で、すぐわかるよね~」というお友達。

「やめて!そのプレッシャー」と、煎れたお茶を当てる粋人の遊び「闘茶」体験をしているミモロ。

京都の文化体験をいろいろ企画している町家ギャラリーの「京空間mayuko]。この日は、「闘茶」体験です。

 

4種類のお茶を飲み、それがどれかを当てる遊び。戦前、京都や大阪などの商家の主たちが熱中した大人の遊びであり、嗜みのひとつ。夢中になりすぎ、賭け事にも発展し、禁止されたこともあったとか。

1回に数名が参加して、それぞれの当てた数を競います。「これ、昔のスコアブックだって~」。これは、戦前、この町家の主の黒田家の方々が季節ごとに集い、「闘茶」を楽しんだ記録です。

「では、次のお茶を煎れますね~どれだっかた投票してください~」と、「闘茶」を教えて下さる気谷さん。

初めに飲んだ4種類のお茶には、それぞれ「鶴」「雲」「月「風」の印があり、2回目に飲んだお茶がどれに当たるか、小さな木札を投票します。

「え~と、これは、色が薄いでしょ…味も円やかだし…「鶴」かな?」

「でも、「風」もこんな味だった気がする…」と、ほんの少し前に味わったお茶の味が思い出せないミモロ。「どれも美味しかった~」ということだけが頭に残っているのです。

「そろそろ投票してください~」と言われ、「これにしよう!」と1枚木札を選びます。

「ファイナルアンサー?」「え!待って~」と最後まで迷うミモロ。「どうしよう~全部間違えちゃったら…」と、ネコとしてのプライドが気になるところ。「いいのよ~遊びなんだから…間違えても…」と言われ、覚悟を決めて、投票します。

4種類全部の投票が終わり、いよいよ結果発表です。

「初めのお茶は、『月』です!」と気谷さん。「え~間違えた~」と最初から外したミモロ。つまり、もう完全正解はありません。次に「『風』です~」との声。「キャ~当たった~」と大きな声をあげるミモロ。「わ~私も~」とお友達。ひとつでも当たってよかった~と思うミモロ。

結局、当たったのは、ひとつだけ。お友達も同じお茶だけ当たりました。

「きっと、同じランチ食べたから、口の中が同じになってたのかも…」。「そう、ハンバーグのデミグラスソースの味も濃かったから、お口の中に、まだ味が残ってたんじゃない?」と、ちょっと言い訳っぽい理由を勝手に想像。

「でも、なんかドキドキしちゃった~面白いね~ゴクン…」と、「闘茶」を終えて、改めてたっぷりお茶を頂きました。

この「闘茶」は、当たった人のポイントで競われ、個人戦や団体戦など、いろいろな試合の仕方があるのだそう。

「また、ぜひ、他の企画にも参加してくださいね~」と気谷さん。

「京空間mayuko」では、「闘茶」の他に、「投扇興」「草木染」などの体験プラグラムも企画されています。季節ごとに、所蔵の美術品や工芸品、雛人形や武者人形の展示も行うミモロが大好きな場所のひとつ。

尚、7月13日と20日の10時から。黒田家のおじい様が撮影なさった90年前の「祇園祭」のムービーの上演会が開催されます。参加費は1000円(お菓子&お茶付)詳しい情報および申し込みは、「京空間mayuko]のインスタグラムからどうぞ~

「昔の祇園祭の様子がよくわかる貴重な映像だね~楽しみ~」とミモロも参加する予定です。

「今日は、お世話になりました。楽しかったで~す」と挨拶して、お友達と一緒に待ちへ戻ったミモロです。

祇園ばやしが響く京の町…暑いけど、やっぱり楽しい京都です。

*「ネコのミモロの京都くらし」という題で、「はてなブログ」でもアップしています。完全なお引っ越しもしなくちゃね~

 

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「京空間mayuko]で開催される京都の文化体験。趣ある町家での大人の遊び「闘茶」に挑戦。

2025-07-11 | 体験

近年、京旅で人気なのが、「京文化体験ワークショップ」。ミモロは、「闘茶」に挑戦です。

歴史的な名所を巡る観光だけでなく、京都の伝統文化に触れたい!という観光客は、年々増加。そこで、京都各所では、さまざまな文化体験プログラムが企画され、それを京都旅の目的にして訪れる人も…。

九州に住むミモロのお友達もそんなひとり。「何か面白そうな体験したいなぁ~」というリクエストに応え、「う~それならちょうどいいのがある~」と。久しぶりに再会したお友達とのランチの後に、醒ヶ井仏光寺にある「京空間mayuko」へお連れすることに…。

「ここだよ~」と、風情ある町家にお友達は、「わ~京都らしい…」と、それだけで大喜び。

「まぁね~」と、すでに何度も訪れているミモロは、「こんちには~」と暖簾をくぐり中へ進みます。靴を脱いで、(ミモロの場合はそのままで)お座敷へ。

まずは、この日のプログラムの「闘茶」についてお話を、ご指導くださる気谷さんに伺いました。

気谷さんは草木染の染色作家であり、またいろいろな和装雑貨なども企画、さらに長年、煎茶を学ばれています。春には、「投扇興」体験にも訪れたミモロ。「ここの体験プログラムやワークショップって、質が高いの…」というミモロ。修学旅行生や初来日の外国人観光客向けではなく、日本の文化に関心を抱く大人向けと言えます。

というのは、この江戸時代末期に建てられた町家を所有する黒田家は、元は士族で、京に出て、絹織物を商い、明治期には、宮内省に納める京都の商家。そこに代々伝わる美術品や工芸品をはじめ、かつて黒田家の人々が集い使った遊び心のある品々も豊富に所蔵されています。今回「闘茶」で使うのも、戦前に黒田家の人たちが親しんだ道具なのです。

 

ミモロ達のために、ご準備くださった「闘茶」の品々。昭和初期に遊んだ記録を克明に残す「闘茶録」など、貴重な品々を拝見できます。

「闘茶」は、「茶歌舞伎」とも言われ、ゲーム性の高い遊び。まず、出された玉露、煎茶4種類を順次飲み、その味や風味を記憶します。次に、出されたお茶が、前に飲んだ、どのお茶か?を当てる競技です。大人を夢中にさせた遊びなのだそう。

「へぇ~昔は、みんなで遊んだの?」「そう、こういう遊びは、大阪や京都など関西の商家の人々の間で流行したんですよ」と気谷さん。「大人の嗜み…って感じかな?」とミモロ。

「さぁ、ではさっそく始めましょう」。テーブルの上には、4種類の茶葉が並んでいます。

出るお茶は、その日によって異なるもの。それぞれに「鶴」「雲」「月「風」の仮の名前がついています。

「ミモロちゃん、ネコだから、嗅覚するどいんじゃないの?こういうの得意でしょ!」と初体験のお友達。「う~ん、お茶飲むのは、大好きだけど…美味しいお茶は、なんでも好きだから…区別して飲んだことない…」と、友達からのプレッシャーに自信なさげになりました。

気谷さんが次々に茶葉を急須に入れ、適度な温度のお湯を注ぎ、そのお茶の美味しさが発揮されたものを茶碗に入れます。

「では、これは、「鶴」です」と、最初のお茶がミモロの前に…

クンクンと鼻を動かし、茶碗の中の色を見つめ、そしてゆっくり舌の上に…ゴクン…「あ、飲んじゃった!」味わう前に、いつものように飲んでしまったミモロです。

それから次々に残りのお茶もミモロたちの前に…「あ、これ、前のお茶と違う味…美味しい…」と。それを繰り返し、「う~結局、みんな美味しかったね~ごちそうさまでした~」とミモロ。喉を潤し、満足そうな顔に…。え?これからが肝心のゲームの始まりです。

「あ、そうだよね~。どうしよう~どれも美味しかったから、どのお茶だったか忘れちゃった~」と、「闘茶」であることを思い出します。

大丈夫かミモロ?!「覚えてるでしょ?ネコだもんね~」とお友達。「う、暑くて頭動かない…どうしよう~」プレッシャーに弱いミモロなのでした。

「では、これから、当ててもらうお茶を出しますから…」と気谷さん。いよいよ「闘茶」のドキドキ感のある面白さが体験できる場面にやって来ました。頑張れミモロ!

*「京空間mayuko]の詳しい情報は、インスタレーションで

*ミモロのブログは、現在「はてなブログ」でもアップしています。秋には、そちらに完全にお引っ越しです。

 

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いよいよ始まった「祇園祭」。授与品のひとつ「厄除け粽」のセッティング作業のご奉仕で「大船鉾」へ

2025-07-07 | 体験

「さぁ、今年もがんばるぞ~!」と、7月6日、ミモロは「祇園祭」で授与される厄除け粽セッティングのご奉仕に出かけました。

すでに7月1日から始まっている京都の夏を代表する「祇園祭」。7月17日に「前祭」、24日に「後祭」の山鉾巡行が行われます。今年は、全36基が登場します。

毎年、ミモロは、山鉾巡行のとりを務める「大船鉾」で、いろいろなご奉仕をしています。この日は、山鉾の町会所で授与される「厄除け粽」づくりです。

7月6日の9時、「今年もよろしくお願いします」と、大船鉾保存会のある「四条町」町会所の向かい側の会場へ。

「あ、ミモロちゃん、今年もよろしくね~」「こちらこそ~よろしくお願いします」と、1年ぶりにお目にかかる四条町の皆さんに挨拶して回ります。さすが、礼儀正しい京都のネコです。

幕末の動乱で、鉾を失って以来、復活に力を注いだ「四条町」の皆さん。10年前に祈願の鉾の復活を果たし、山鉾巡行で一番最後の〆に登場する「大船鉾」。ミモロは、鉾が復活する前から、ご奉仕をしていて、ボランティアとしては、ベテランに…。鉾建ては、「前祭」の山鉾巡行が終わる17日以降から、町会所の前でスタート。そこで授与される「祇園祭」の授与品のひとつ「厄除け粽」の準備がこの日行われます。

京都の北部地域の農家などで作られる「厄除け粽」が、山積みに…。藁を笹の葉で撒いた構造。家の玄関の飾る厄除けで、もちろん食べられません。

それにミモロ達は、「大船鉾」の名前を描いた紙をセットします。「こんなにいっぱい~やりがいある~!」と張り切るミモロなのでした。

この日は、この作業には、「四条町」の方を中心に、ミモロが属する「京都の観光文化を考える会 都草」や「平安女学院大学」「池坊学園」の学生さんなど、100人以上の人が携わるのです。

作業開始の前に、「大船鉾保存会」会長と「四条町」の会長のご挨拶。「暑いですが、どうぞ気を付けて、がんばってください~」と。

そして、作業初めての人のために、セッティングの仕方の指導が行われました。

「さぁ、始めよう!」とミモロは、平安女学院大学の学生さんといっしょのテーブルへ。

テーブルの上には、粽と紙、それを止めるシールが用意されています。

 

「さぁ、腕が鳴る…」と、学生さんなどは、卒業するので、長くても3年。でも、ミモロは、もう数年以上携わっているベテランで、セッティングのポイントなどを熟知。作業効率もなかなかの腕前になっているのです。

同じように見える粽も生産者によって、太さやバランスに違いが…。まずは、紙が撒きやすいように形を整えて…

粽の正面には、藁を巻いた結び目とそこから1本アンテナのように藁が伸びています。それを傷つけないように…

名前を書いた紙の中央部分に藁の先が来るように、紙を巻きつけます。「こんな感じかな?う~この粽、太い~」同じように見える厄除け粽ですが、手作りですから、微妙にそれぞれに個性が…。「どんな粽が授与されるかは、ご縁から…」選ばないのが鉄則です。

センターが決まったら、もう一度、裏返して、紙を巻きつけます。

そして最後に紙を後ろ側で合わせて、そこにシールを貼ります。

右側が上になるように…「ペタン…」はい、これでセッティングは完了です。

「わ~まだいっぱいある~がんばろう!」

ミモロの作業は、まだまだ続きます。がんばれ、ミモロ!

 

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