michi のひとりごと

日々のつぶやき、あれこれ。

老々介護で 100歳になった母を見送りました。
こちらは重度の難聴。

ステキな生き方♪『介護百人一首』 その3

2013-04-24 07:43:37 | 健康・身体

NHK『介護百人一首』から、私の心に特に響いた作品。

これで一応最終回になりそうです。

 

                   

 

 「ステキな感性」編。

 


花びらのごとく飯をこぼしつつひたすら食(は)むる姑(はは)を見守る                             

                          小塚 百合子

 

  お姑さまは不自由な手でスプーンを使い、懸命に口に運ぶけど、胸元にこぼしてしまうそうです。

  この「花びらのごとく」と見える感性が、

      ステキです。☆

 

 

 

出歩けぬわれの歌材は限られて話のできる金魚に向かう

                         小松 幸子

 

  このお宅の金魚さんは「話しができる」!?

  日々の暮らしはタイヘンなこともあるでしょうが、

  心の持ち様ひとつなんですね。

 

 


寝たきりの母の世話するわが背(せな)にふっと優しい目差(まなざ)しのあり

                              樋渡 幸江

 

  『後ろを向いている時に優しい視線を感じて、まだ 母に見守られているのだと感じる』とか。

 

 

                    

 

 「目指したい、この生き方」編。

 


三度目のがんの手術に「やってくんな」即答する父昭和の漢(おとこ)

                              植田 由江

 

  なんと、心臓の手術だそう。

   「やってくんな」

  この言葉を、わたしは歯科の治療のときに思い出し、

  こんなことでひるむ自分が恥ずかしくなったものです。

 

 


「やめてくれ」初めて受けた介護拒否気まずいままに終わらせないぞ

                               尾上 優花

 

  実習でこう言われ拒否されて一時は落ち込んだ。

  それでも『この方の信頼を得ることができれば自信につながる』と思われたとか。

  立派です。見習いたいです。

 

 

                                        

 

介護って、やることのタイヘンさも もちろんあるけれど、

時に もどかしくなったり、イライラしたりして、優しくしてあげられない自分が たまらなく情けなくなる、

その心の問題の方が辛い、と聞いたことがあります。

 

また、

愛する人の、そんな様子に心が波立つ。自分の介護のために――。

そんな方もおられるでしょう。

 

日々本当にイロイロあるでしょうに、そんな中でも、

こんな作品が生み出せるって素晴らしいと思います。

100首すべてじっくりと味あわせて戴いて、こちらの胸まであったかくなりました。

  本当にありがとうございました。

 

 

 

 

コメント
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