熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

ひとはなぜ戦争をするのか

2018-03-15 21:37:29 | Weblog
寺島実郎さんの「ひとはなぜ戦争をするのか」を読みました。

寺島さんは、私と同い年の団塊の世代です。

日本人として忘れてはいけないのが、「なぜ戦争になったのか」です。

「日本を取り戻す」といって再登場した安倍政権が取り戻すべき日本が「戦前の日本」であることが鮮明になった今、それがもたらす結末を私たちは鋭く見抜かなければいけないというのが、この本を書かれた目的でしょうね。

この本には、「戦争を制御する知」「デモクラシーと肥大するマネー資本主義」「沖縄が拓く視座ー忘れてはならないことー」「戦後民主主義とシルバー・デモクラシーの行方」について分かりやすく書かれています。

この本には、筆者が団塊の世代ということもあってか、団塊の世代に厳しい指摘が数多くされています。

筆者によれば、「団塊の世代は戦後日本人の先頭世代としての責任をまだ果たしていない。仮性成熟の世代というべきで、きれいごとの世界を脱して何を成し遂げるかの覚悟ができていない」ということです。

「戦後日本という過程を生きた者が、後世に何を引き継ぐのかが問われている。二十一世紀の日本は、中国と対抗できる軍事力、経済力を持った専制国家ではなく、アジアの安定軸としての敬愛される成熟した民主国家でなければならない」ということですね。

証券会社のセミナーに通い続けてマネーゲームに興じている、自分の生活だけが安定していればよいという自己中心的な団塊の世代から脱却しなければいけません。

特定秘密保護法や集団的自衛権を認めた安保法、共謀罪による監視社会、トイレのないマンションを揶揄される原発再稼働、沖縄の米軍基地問題、極めて不公平な日米地位協定、30年以上も北朝鮮に拉致された日本国民を取り戻せない情けない国家を構成に残してはいけません。

これらの弊害を少しでも無くすために団塊の世代ができることはいくつもあります。

私も団塊の世代の一人として残りの人生をこれらの問題解決に捧げたいと思っています。

団塊の世代の皆さん、お互いに頑張りましょう。






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