徒然なるままに ~ Mikako Husselのブログ

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ドイツの冬のボーナス「Weihnachtsgeld クリスマス手当て」

2019年11月07日 | 社会


クリスマスが近づいています。11月は多くの企業でクリスマス手当てが支払われます。日本でいうところの冬のボーナスでしょうか。
86,9 Prozent der Tarifbeschäftigten bekommen Weihnachtsgeld
Der/Die Tarifbeschäftigte とは Tarifvertrag 賃金協定のもとに beschäftigt 雇用されている労働者を指し、形容詞変化するのでご注意を。「正社員」と了解してもいいかと思います。
tariflich beschäftigt  賃金協定に則って雇用されている。
これには賃金協定に含まれない管理職は入っていませんので念のため。
管理職の人たちは、außertariflich beschäftigt (賃金協定外で雇用されている)です。

そうしたまともな賃金をもらっている労働者の86.9%がクリスマス手当てももらっているという統計です。
クリスマス手当ての全業種平均は2632ユーロですが、Energieversorgung エネルギー業界の4923ユーロと Gastgewerbe 接客業の1034ユーロを比べると格差の激しさがはっきりとわかりますね。😢
クリスマス手当てはたいてい月給に相当し、das 13. Monatsgehalt 13番目の月給と呼ばれています。つまり、クリスマス手当ての格差は賃金格差をそのまま反映しています。

Information und Kommunikation 情報通信業界のクリスマス手当て給付率が59.7%と断トツに低いのも目を引きますね。もらっている人たちの給付額は3955ユーロで悪くないですが。この業界はクリスマス手当てではなく、成功報酬としてのボーナスが一般的です。会社の売上高や経常利益にリンクしていることが多いです。