徒然なるままに ~ Mikako Husselのブログ

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書評:池井戸潤著、『ルーズヴェルト・ゲーム』(講談社文庫)

2018年02月18日 | 書評ー小説:作者ア行

『ルーズヴェルト・ゲーム』も4年ほど前に読んだ作品ですが、当時のレビューを再発見したので、こちらに転載しておきます。

商品説明

大手ライバル企業に攻勢をかけられ、業績不振にあえぐ青島製作所。リストラが始まり、歴史ある野球部の存続を疑問視する声が上がる。かつての名門チームも、今やエース不在で崩壊寸前。廃部にすればコストは浮くが―社長が、選手が、監督が、技術者が、それぞれの人生とプライドをかけて挑む奇跡の大逆転とは。

感想

この作品は直木賞受賞後の第一作。敗色濃厚なタイミングで一発逆転する爽快感のあるストーリーで、最後までどうなるかハラハラする素晴らしいエンタメです。テーマは不況の煽りを食った企業スポーツ。ここでは野球部。業績不振に伴い、廃部に追い込まれそうになっている野球部に関わる人たちを描く一方、経営陣や銀行、株主の思惑、ライバル企業の策謀など企業ドラマとしての面白さも十分に備えています。
野球に全く興味のない私には作品の魅力をもしかすると十分には味わえていないかも知れませんが…


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