徒然なるままに ~ Mikako Husselのブログ

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書評:池井戸潤著、『銀行仕置人』(双葉文庫)

2018年02月18日 | 書評ー小説:作者ア行

『銀行仕置人』も4年ほど前に読んだ作品ですが、当時のレビューを再発見したので、こちらに転載しておきます。

商品説明

通称“座敷牢”。関東シティ銀行・人事部付、黒部一石の現在の職場だ。五百億円もの巨額融資が焦げ付き、黒部はその責任を一身に負わされた格好で、エリートコースから外された。やがて黒部は、自分を罠に嵌めた一派の存在と、その陰謀に気付く。嘆いていても始まらない。身内の不正を暴くこと—それしか復権への道はない。メガバンクの巨悪にひとり立ち向かう、孤独な復讐劇が始まった。

感想

どの短編も長編小説のためのスケッチという印象が否めません。ストーリーは面白いのですが、登場人物の細やかな心情描写に欠けるため、安易な勧善懲悪ストーリーという印象が強いのが残念です。
池井戸潤はやはり長編を書いたほうがいいと思いました。


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