昨年11月に発売された『女王オフィーリアよ、己の死の謎を解け』を見逃していたのですが、先週末に偶然発見して即購入して一気読みしました。
ライトノベルなので2時間ぐらいで読み終わってしまいましたが、これは面白いですね。
粗筋はタイトルからお分かりのように、オフィーリア女王が殺され、死の間際、薄れゆく意識の中で 「私は、私を殺した犯人を知りたい」 と強く願ったため、王冠の持ち主にだけ与えられる“古の約束”により、妖精王リアによって10日間だけ生き返り、その間に犯人探しをするというファンタジー推理小説です。
生前は夫の影に隠れて政治にはほとんど関与せず、控えめな態度に徹していたのですが、生き返った後は怒りに駆られているのと、「どうせ10日間の命」という開き直りで、打って変わった活発な女性に変身。この彼女のこれまで抑圧されてきた気持ちや欲求をどんどん解放していくところが実に面白おかしく描写されていて、謎そのもの(誰がいつどのようにバルコニーの窓の鍵を開けてのか)が古典的な推理小説の設定であっても十分面白いです。
茉莉花官吏伝
書評:石田リンネ著、『茉莉花官吏伝 皇帝の恋心、花知らず』(ビーズログ文庫)
書評:石田リンネ著、『茉莉花官吏伝 2~ 百年、玉霞を俟つ 』(ビーズログ文庫)
書評:石田リンネ著、『茉莉花官吏伝 3 月下賢人、堂に垂せず』(ビーズログ文庫)
書評:石田リンネ著、『茉莉花官吏伝 4 良禽、茘枝を択んで棲む』(ビーズログ文庫)
書評:石田リンネ著、『茉莉花官吏伝 5 天花恢恢疎にして漏らさず』 (ビーズログ文庫)
書評:石田リンネ著、『茉莉花官吏伝 6 水は方円の器を満たす 』(ビーズログ文庫)
書評:石田リンネ著、『茉莉花官吏伝 7 恋と嫉妬は虎よりも猛し 』(ビーズログ文庫)
書評:石田リンネ著、『茉莉花官吏伝 8 三司の奴は詩をうたう 』(ビーズログ文庫)
書評:石田リンネ著、『茉莉花官吏伝 9 虎穴に入らずんば同盟を得ず』(ビーズログ文庫)
書評:石田リンネ著、『茉莉花官吏伝 10 中原の鹿を逐わず』(ビーズログ文庫)
書評:石田リンネ著、『茉莉花官吏伝 十一 其の才、花と共に発くを争うことなかれ』(ビーズログ文庫)
十三歳の誕生日、皇后になりました。
書評:石田リンネ著、『十三歳の誕生日、皇后になりました。 』(ビーズログ文庫)
書評:石田リンネ著、『十三歳の誕生日、皇后になりました。 2』(ビーズログ文庫)
書評:石田リンネ著、『十三歳の誕生日、皇后になりました。3』(ビーズログ文庫)
書評:石田リンネ著、『十三歳の誕生日、皇后になりました。4』(ビーズログ文庫)
書評:石田リンネ著、『十三歳の誕生日、皇后になりました。5』(ビーズログ文庫)
おこぼれ姫と円卓の騎士