懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

たまにはメザシも美味しいな

2021年05月02日 | グルメ
メザシが食べたくなり、家内に買ってきてもらった。
イワシの漁獲量が減ったと言いながらメザシは安いものだ。
たまに食べると美味しいものだ。

子供の頃は数の子や松茸も安い食べ物だった。  
数の子はニシンの乱獲、松茸は柴刈りや松葉を燃料にしなくなり落ち葉が堆積しすぎ風通しや富栄養化で菌が生育しなくなった。イワシも漁獲量が減り高くなればわれ先に食べ始めるだろう。

イワシが乱獲で獲れなくなると、餌のイワシがないと、マグロ、カツオも 生態系が乱れる。
養殖が出来なくなる。魚の養殖は動物性たんぱくが必要。

メザしになるのはマイワシ、ウルメワシ、カタクチイワシ
イワシの稚魚はシラス、ちりめんじゃこ、少し大きく成ると畳いわし、だしイリコ、メザしに加工される。京都のちりめん山椒や千葉の九十九里浜の畳イワシが美味だ。
冬場で新鮮ならば刺身やヌタがいい。寿司ネタや煮つけ、天ぷらと用途は広い。

イワシを捌くのは指で割いたが、今は段ボールの結束に使うバンドでナイフ代わりに捌く。

45年位前に職場実習で新人さんが何日か来た。昼飯に帰省していた者がメザシをひと箱持ってきた。メザシも焼いて食べた。東京出身の東京の有名大学卒の人がメザシに何で目が無いのかと聞いて来た。メザシは目刺しと書く。目に竹串を挿し天日干しする。干す時に身を傷付けないためアゴやエラ、目に竹串を通すと言った。魚の干しているのを見た事が無かったのであろう。
今は簀子に並べて大型扇風機で乾燥させるので目のないメザシは見なくなった。