懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

茅葺民家 ススキのある風景

2013年12月03日 | 茅葺き民家
撮影場所 岡山県加茂町、奥津町

ススキは柿のたわわに実った風景とともに日本の晩秋の風景である。
秋の深まりとともに穂が白くフワフワになってくる。
ススキは茅葺の材料のため茅葺との相性がよい。
民家の脇や斜面に生やして毎年刈り取り屋根裏に貯蔵している。
強い雑草なのでどこにでも生えている。

ススキは薄とも芒とも書く、秋の七草のひとつでもあり「尾花」とよばれている。
キツネの尻尾に似ている事からこの名がついたのか
春の七草は食べられる植物だが秋の七草は生活の役に立つ植物を選んだように思う。
葛のようにでんぷん粉を採るため桔梗のように花も美しいが根を薬草として使うものなど

茅葺民家の屋根材には薄、荻、葦が使われる。
葦は川辺や海辺の土地に生え背丈も3メートルと高く軸が竹のようにしっかりしている。
ススキは野山に生え軸が少なく葉も屋根材に使う。穂は薄い茶色
荻は道路脇から湿った所に生える。穂が白いのでススキとの違いが分かる。軸もススキより長くしっかりしている。