道彦の散歩道

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09/15 銘柄米③

2013年09月15日 | 食・レシピ

【あきたこまち】
「あきたこまち」は、秋田県が独自の良食味品種を目指して開発した品種で、1984年、秋田県の奨励品種となっている。
そもそもの由来が福井県7交配種子を用いて育成されたため、種苗法による品種登録はされていない。そのため、知的財産としての裏付けはなく、隣県の岩手県をはじめ、関東、中四国、九州地方まで広く栽培されている。1991年には作付面積10万ヘクタールを越え、以降作付面積2-4位と上位を維持している。東北地方に限れば、「ひとめぼれ」に次いで作付面積は2位である。

味の特徴は、一言で言うとモチモチとした粘りのある食感。もち米のように粘りがあるので、おにぎりなど冷めても美味しいと評価されている。

「育種目標・経緯」
コシヒカリより早熟でかつコシヒカリの食味特性を持った品種を目指して育成された品種である。地元の要望を受けて、秋田県単独予算の育種事業として品種開発が行われた。

交配組み合わせはコシヒカリ/奥羽292号であり、1975年に福井県農業試験場で交配が行われた。1977年に雑種第一代一固体分の雑種第二代種子を秋田県農業試験場が譲り受け、その年の圃場栽培から後代の育成・選抜を行った。1981年、雑種第六代の選抜終了後、有望系統の雑種第七代種子に「秋田31号」の地方番号が与えられ、1982年以降の各種試験に供された。1984年に秋田県奨励品種に採用され、秋田県湯沢市小野の小野小町生誕にちなみ「あきたこまち」と命名された。

「品種特性」
秋田県内でも冷害など回避して安全に栽培できる熟期であり、秋田県では早生の?を示す品種である。玄米外観品質は特に優れる程ではないが実用上問題はない。炊飯米は外観はササニシキ並みの光沢を持つ。食味はササニシキ・コシヒカリと比較して遜色なく、強い粘りを持っている。ちなみにいもち病に対する抵抗性には優れるものの、ササニシキ期と同じく耐倒伏性には弱い。

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【はえぬき】

「はえぬき」は、山形県で作られ、1993年品種登録された。
日本穀物検定協会が認定する食味ランキングにおいて山形内陸産はえぬきが14年連続、山形庄内産はえぬきが12年連続で特Aを認定されたことから分かるように、味ではブランド米の魚沼産コシヒカリに全くひけをとらないが、山形県外での作付けがほとんど無いため、味のわりに知名度が低く比較的安価で取引されている。
冷めても味が落ちないことから、おにぎりや弁当の炊飯米として向いているため弁当業者やコンビニエンスストアからの業務用米としての需要が多く、特にセブン・イレブンのおにぎりの多くに使われているのが山形県産はえぬきであると言われている。

『品種特性』

ササニシキの後継品種を目指し、山形農業試験場庄内支場で「秋田31号(あきたこまち)」と「庄内29号」を掛け合わせ、1990年「山形45号」として誕生した。1991年、公募した名称を基に「はえぬき」と命名された。良食味を持ち、冷害と倒伏に対し強い品種であるが、いもち病耐病性は「やや弱い」。

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