道彦の散歩道

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09/05 「イカそうめん」と「沖漬け」

2013年09月05日 | 食・レシピ

【イカそうめん】
「イカそうめん」は、生のイカを麺状に細く切り、醤油やめんつゆを付けて食べる日本に特有の料理である。

『特徴』
言葉の並びから日本の食文化に馴染みの浅い人は誤解しがちであるが、「イカそうめん」はイカとそうめんを組み合わせた料理ではない。
イカの身を2枚あるいは3枚に分け、うどん程の細さに切る。醤油またはつゆは、醤油をショウガと和えた生姜醤油、ワサビと和えた山葵醤油、あるいはめんつゆのいずれかを好みによって使い分ける。
この食べ方がそうめんと共通していることから、そこまでの細さではないが「うどん」ではなく「そうめん」に譬えれたものと考えられる。太さで言えば、似ているのはむしろ、うどんである。

『食材と調理』
食材のイカは、たいていスルメイカが用いられ、それに次いでアオリイカが用いられることが多いようである。しかし、それらでなければならないという定義はなく、ヤリイカを使う料理人もいる。
鮮度の良いものは身が透き通っていて、甘さはそれほどでもないが、歯応えを楽しめる。
新鮮さで言うと産地で直接味わうに限るが、味の点で言うと1日置いたほうが甘味が増して美味しく食べられるものも多い(ケンサキイカ等)。また、細かく刻んだマグロの身を和えるとイカの成分が変化して旨味が増すとされる。

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【沖漬け】
「沖漬け」とは、イカやアジやキスなどを醤油に漬け込んだ料理。イカを漬け込んだものは「イカの沖漬け」と呼ぶ。

『概要』
この料理の本来は、イカ釣り船に調理ダレを持ち込み、釣れた先から生きたままのイカをタレの中に放り込んで作るという、文字通りの沖で漬けるものである。
イカがタレを飲み込むことにより内側からも味が付いて美味しくなるのだという。漬けて1日目はまだイカの鮮度が高く、イカ刺身のような味と食感を楽しむことが出来る。2日目、3日目と時間が経つにつれて味か身の奥まで行き渡り、1日目とはまた違った美味しさを楽しむことができる。

『調理と食べ方』
ヤリイカやアオリイカなどのイカを丸ごと、または切り身にして醤油ダレに漬け込んで食べる。醤油に日本酒を加えて煮立てたもの、それに唐辛子を入れたものを漬け汁にすることが多い。出汁を加えることもある。
また、食べる直前にユズなどの柑橘類の香りをつけて臭みを和らげるという調理法も見られる。
沖漬けは北海道の名物として有名だが、ホタルイカを沖漬けにしたものは富山県などの名物として広くしられている。
北海道では丸ごとイカを冷凍庫で凍らせ、食べる直前に輪切りして凍ったまま食べることも多い。この食べ方は「ルイベ」と呼ばれる。内臓ごと漬けた場合、ルイベにすることで臭みが軽減し、また、箸でつまめるようになるので、食べやすくなる。

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