道彦の散歩道

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09/19 銘柄米⑦

2013年09月19日 | 食・レシピ

【あやひめ】

「あやひめ」は、1992年に北海道立上川農業試験場で交配した「AC90300」と「キタアケ」との雑種後代から育成され、2001年2月、北海道の奨励品種に認定され、同年10月農林水産省に「水稲農林376号」として登録された。
「あやひめ」の出穂期、成熟期は従来米の「はなぶさ」より1日程度早い「中生の早」。傷害型耐冷性は「やや強いから強」。葉いもち病圃場抵抗性は「中」。玄米収量は「はなぶさ」にやや優。玄米品質は「はなぶさ」並みで、アミローズ含有量は「彩」や「はなぶさ」よりやや低く、低温年を除き白濁し、その程度は「はなぶさ」並み。玄米・白米白度は「はなぶさ」より高い。

炊飯米の白度が高く、粘りが強く、柔らかいため食味の評価が高く、「はなぶさ」に明らかに優る。一般粳米との混合評価も同様に高い。
以上のことから「あやひめ」を「はなぶさ」に替えて普及することにより、北海道米の食味向上と安定生産、販路拡大が図れると期待されている。

米の澱粉分子にはアミローズとアミロベクチンという種類があり、アミローズが低いほど、粘りが強くなる。「あやひめ」は小粒で白度の高い米であるが、もち米ではない。もち米にはアミローズを含んでいない。
この粘りが食べる人によって長所にも短所にもなってしまうため、万人受けする品種ではない。
柔らかい品質なので、他の品質に比べ吸水時間が少なくてもフックラと炊き上がり、玄米のままでも食べやすい品種である。

『低アミローズ米』
「低アミローズ米」とは、通常のうるち米に比べてアミローズの含有量が少ない米である。粘りが強く、冷めてもあまり食味が低下しないのが特徴である。
うるち米には17~23パーセント前後のアミローズが含まれているが、低アミローズ米にはアミローズが5~15パーセント前後しか含まれない。なお、もち米のアミローズは0パーセントに近い。
米の澱粉はアミローズとアミロペクチンに分けられる。アミローズの少ない米は相対的にアミロペクチンが多くなる。アミロペクチンが多いと澱粉の粘性は高まる。

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【キヌヒカリ】
「キヌヒカリ」は、1988歳に水稲農林290号「キヌヒカリ」として命名登録され、1989年に種苗法による品種登録された。農林水産省北陸農業試験場で育成された。
交配組合せは、「収2800/北陸100号」と「北陸96号」。

コシヒカリと比較すると、草丈が短く、耐倒伏性が強い。食味もコシヒカリ程度である。一方、縞葉枯病に弱く、穂発芽性もやや劣る。
関東地方で栽培する目的で採用された品種であるが、現在の主な生産地は近畿地方である。作付面積の多い県は兵庫県・滋賀県・埼玉県。2005年度の品種別作付面積では、49304ヘクタールで第五位てである。

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