【ヴィシソワーズ】
「ヴィシソワーズ」は、冷たいポロネギ風味のジャガイモのポタージュ。
バターでポロネギとジャガイモを炒めてからブイヨンを加えて煮、裏漉しして生クリームで伸ばし、冷やす。フランス語の名称は「ヴィシー風冷製クリームスープ」の意。このスープを考案したのはニューヨークのザ・リッツ・カールトンのシェフであったルイ・ディアで、フランスのヴィシーの出身だったためにこの名を付けた。
ルイ・ディアは自署において、母が作ったジャガイモとポロネギのスープ「ポタージュ・ボンヌ・ファム」に夏の暑い日、冷たい牛乳を入れてもらった記憶から「ヴィシソワーズ」の発想を得たと書いている。1917年6月、ザ・リッツ・カールトンの屋上レストラン「ルーフ・ガーデン」のオープンに合わせて導入したメニューだという。
1941年、親ナチス・ドイツであったフランスのヴィシー政権に反対するアメリカ人のシェフたちが、ヴィシソワーズを「クレーム・ゴロワース」に改名したが、アメリカ国内では「ヴィシソワーズ」として既によく知られていたため、この名称は定着しなかった。
20世紀のアメリカ合衆国で創られたスープの中では、最も有名なものの一つである。
【ソパ・デ・アホ】
「ソパ・デ・アホ」は、スペイン・カスティーリャ地方でポピュラーなスープの一つ。「アホ」はスペイン語でニンニクの意。「カスティーリャのスープ」とも呼ばれている。
スペインの羊飼いの間でポピュラーだったもので、羊飼いは貧乏だったため二日ほど経ったフランスパンを使ったレシピポピュラーになった。
カスティーリャのスープはこのベーシックなレシピから進化したもので、ハモン・セラーノとチョリソを使う他は基本的な作り方が同じである。
『作り方』
1.まるごとのニンニク一個の皮をむく。
2.フライパンに大さじ一杯のオリーブオイルをひいてニンニクを炒める。
3.ニンニクを炒め終わったら水に入れる。
4.フランスパンを切って、フライパンで炒める。
5.卵を割る。卵は沸騰してから入れる。
6.水と他の材料を全てフライパンに入れ、沸騰させる。