道彦の散歩道

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09/21 「とんてき」と「鶏ちゃん」

2013年09月21日 | 食・レシピ

【とんてき】
「とんてき」は、三重県四日市市の名物料理である豚肉ステーキ(=とんてき)。
グローブ焼きまたはグローブという呼称を用いることもある。この「グローブ焼き」という名称は、豚肉を食べやすくするため、手のひらの形に切れ込みを入れていることに由来する。

『歴史』
発祥は四日市市内の中華料理店「来来憲」である。「とんてき」は同店の看板メニューであったが、当時は四日市名物として意識されることはなかった。2005年秋に四日市市職員の研修会で、豚肉のステーキに光りを当てようと四日市大学の小林慶太郎准教授が発案したことが、ご当地グルメとしてPRしていききっかけとなった。

2008年には「四日市とんてき協会」を設立し、とんてきマップを作成するなどして本格的な広報活動を開始した。協会の初代会長には発案者の小林准教授が就任している。また、名古屋・栄や東京・渋谷など四日市市外にもとんてきを出す店舗が進出し始めている。
2010年4月に正会員として愛Bリーグに認められ、同年9月のBーグランプリに三重県から初参加している。
同年6月には任意団体から一般社団法人として登録、法人格を取得している。

『特徴』
味付けや肉質は各店舗によって異なるが、四日市とんてき協会は「四日市とんてき」を次のように定義している。
1.黒っぽい濃い味のソース
2.厚切りの豚ロース肉を使用
3.ニンニクを添える
4.千切りキャベツを添える

なお、9月19日の「秘密のケンミンショー」で紹介されたが、これは三重県の名物料理で「名古屋めし」ではないと強く主張している。

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【鶏ちゃん】

「鶏ちゃん(けいちゃん)」とは、岐阜県の郷土料理の一つで、鶏肉を使用した料理である。

元々は飛騨地方南部の下呂市や高山市南部、中津川市北部、奥美濃地方の郡上市の家庭料理である。1950年頃から食されていて、地元の精肉店や居酒屋が独自に改良したと言われる。

『起源』
北海道のジンギスカン料理が起源になっていると言われる。日本では1918年に軍隊、警察、鉄道員用制服の素材となる羊毛自給をめざす「緬羊百万頭計画」が立案された。その早期実現のために羊毛のみならず羊肉も消費させることで、農家の収入増加と、飼育頭数増加を企画した。しかし日本人は従来、羊肉を食べる習慣がほとんどなく、産業廃棄物として畑の肥料として使われるような状態だった。この状況下、北海道では羊肉の臭みを消す調理法としてジンギスカン料理が生まれた。その後ジンギスカン料理は他の地域にも広まるが、局所的なものに限られた。

岐阜県においても例外ではなく、かって羊の飼育が盛だった地域でジンギスカン料理が広まるが、一般に普及せず、牧羊が途絶えると同時に消滅した。しかしその調理法を応用して、鶏肉を同様に調理するようになった。これが「鶏ちゃん」の始まりである。羊肉か鶏肉かという違いを除けば、味のついた肉を野菜と一緒に焼いて食するという点において、ジンギスカン料理と同一である。
また「鶏ちゃん」の名称は、同じく北海道の名物料理で、魚を焼く類似の料理「ちゃんちゃん焼き」に由来すると言われる。

『レシピ』
■鶏肉を一口サイズに切り分け、味噌や醤油、塩など様々に調合したタレに漬け込んでおく。
■下味のついた鶏肉を、キャベツやタマネギ、ニンジンなどの野菜と一緒に、鉄板やフライパンで焼いて食べる。
■染み出た肉汁と野菜からの甘さが混ざったタレに、鍋料理一般のように、最後のシメとしてうどんや焼きそばなど麺類を投入することもある。

なお、タレは各家庭、飲食店、製造業者により異なるが、郡上地区は郡上味噌味、下呂地区は醤油味が多い。鶏肉の部位も製造業者によって異なり、鶏の内臓を用いたもの、あるいは混ぜたものもあり、鶏の皮肉と内臓を混ぜたものを当地では「皮きも」と称する。タレには、ニンニクやタマネギの摺り下ろしたもの、ゴマなどを加える場合もある。

なお、9月19日の「秘密のケンミンショー」にて紹介されたが、岐阜県民は強く「名古屋めし」ではないと主張していた。

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