【チャウダー】
「チャウダー」はアメリカ合衆国のスープの一種。
魚介類、ジャガイモ、ベーコン、クリームなどを入れて煮込んだ具だくさんのスープ。二枚貝を入れると「クラムチャウダー」、白身魚を入れると「フイッシュチャウダー」、スイートコーンを入れると「コーンチャウダー」、ベイクドビーンズを入れると「ビーンチャウダー」になる。
チャウダーという名称は、米語で食事を意味する俗語「チャウ」が元になったとする説や、フランス語で大鍋を意味する「ジョーディエール」が元になったとする説がある。いずれにしろ、チャウダーはアメリカ合衆国で生まれた料理であるとされる。カナダのケベック州マドレーヌ諸島には「チョード」というスープがあり、これもチャウダーと関係があるとされる。
合衆国は多くの移民により成立した国であるため、一口にチャウダーと言っても、移民元の国によって具材や味付けが異なる。
クラムチャウダーの例を見ると、イギリス移民が多かったボストン市などでは生クリームを多く使い(ニューインクランド風クラムチャウダー)、イタリア移民か多かったマンハッタンなどではトマトをよく使う(マンハッタン風クラムチャウダー)。
【チキンンスープ】
「チキンスープ」は、チキンブイヨンを用いて作られるスープである。鶏を使ったスープは世界各地に存在し、具は地域によって異なる。
『米国のチキンスープ』
アメリカ合衆国では一般的に鶏肉の切り身、ニンジン、タマネギ、セロリから作られ、塩とコショウで味をつける。鶏卵をつなぎとしたエッグヌードルという麺を入れると「チキンヌードルスープ」と呼ばれる。
調理しやすく、比較的安く、栄養に富み、消化しやすいため、病人食や風邪やインフルエンザの民間療法として伝統的に用いられ、俗に「ユダヤ人のペニシリン」とも呼ばれる。多くのヨーロッパ系アメリカ人のおふくろの味の一つである。
作り方は、上質な柔らかい鶏肉を選び、細部まできくれいにし、4分割して、水2800cc、米あるいは精白丸麦大さじ2杯、食塩少々とともにスープ鍋に入れる。弱火で煮込み、灰汁は取り除く。灰汁が出きったところで鶏肉を皿に取り出し、パセリ2枚分をかけ、溶かしバターをかけて食べる。スープは陶製の蓋つき深皿に入れ、温かいままテーブルへ運ぶ。