細野豪志ブログ

衆議院議員 細野豪志の活動報告です

すさまじき天下りの実態

2007-04-19 15:06:30 | 国会活動
米国と長崎の銃殺事件の発生は、国会にも暗い影を落としています。我々の身近でも、かつて民主党の先輩・石井紘基衆議院議員が刺殺されるという衝撃的な事件がありました。犯人の有罪は確定していますが、我々が知りたかった事件が起こった背景は明らかになりませんでした。

長崎の事件は、今のところ単純な怨恨と報じられています。本当にそうか?伊藤市長のご冥福をお祈りすると同時に、事件の背景が闇に葬り去られないことを願ってやみません。


話は変わり、天下りです。天下りを規制する民主党案は、政府案の提出を待って来週以降に出すことになりそうです。いずれにしても、この国の税金を葬り去っているのは、間違いなく天下りにあります。

民主党が要求した予備的調査によると、
・天下りがいる団体(特殊法人、独立行政法人、認可法人、指定法人)および株式会社の総数 4,576(その9割が天下り団体)
・天下っている国家公務員OB 27,822人
・そこに投じられている補助金などの交付額 平成18年度上半期で約6兆円(一年に換算すると何と12兆円!!!)
改めてこの数字はすさまじい。

政府案は、善い天下りと悪い天下りがあって、善い天下りを奨励しようという姿勢ですが、これまでの談合と無駄遣いの例と、その規模の大きさを考えると、天下りに善悪はないと、私は考えます。

今、私が調べているだけでも、各省庁に天下りのためにつくられたとおぼしき団体が、ゴロゴロあります。この構造を変えるためには、早期退職勧奨制度を廃止し、天下りを全廃するしか、この国の税の無駄遣いをなくす方法はありません。民主党の本当の戦いはこれからです。