細野豪志ブログ

衆議院議員 細野豪志の活動報告です

教育基本法と徴兵制

2006-05-22 18:19:06 | 国会活動
国会に地元と忙しさにかまけて、随分、エントリーを怠ってしまいました。大変、失礼いたしました。更新がないなかで、活発なコメントを頂きました。建設的な意見が多く、じっくり読ませていただきました。ありがとうございました。

本題に入る前に、いつも気になっていることをご指摘頂きましたので、政治家に対する敬語の使い方について一言。会社で言えば、私は秘書室長ですので、「代表の小沢一郎」と呼ぶべきですし、代表に敬語をつけるのは変です。政治家になった当時は迷ったのですが、今は、対外的に発信する際も、嫌味に聞こえない程度に敬語を使うようにしています。

政治家は、政党に属すると組織人であると同時に、有権者に直接選ばれ、選挙区を抱える一国一城の主です。選んだ有権者と、主としての立場に敬意を払う意味で、会社組織とは違ったかたちで、敬語を使うのが良いのではないかというのが私の考えです。この点については、いろいろなご意見があろうかと思います。

次に、徴兵制について。何人かの方が、徴兵制は時代遅れとの指摘をされていました。多くの政府の安全保障関係の専門家と議論したことがありますが、90年代以降、徴兵制を廃止する国が多く、私も徴兵制は時代遅れになっていると考えています。我が国において、徴兵制を復活させる理由はありません。話はそれますが、同様の視点から、陸上自衛隊の装備についても時代についていっていない面があり、より機動力を重視すべきであることは、間違いありません。

本題に戻ります。上記のように、「教育基本法の改正=徴兵制」とのご懸念はあたらないと思いますが、教育基本法の中身が国家主義的な色彩を帯びることに対する懸念を持たれる方がいることは理解できます。かといって、誰が教育に責任を持つのかも明らかでなく、教育の目的も不明確である現状が望ましいとも思えません。

その意味で、「日本(文化や伝統、地域社会を含む概念です)を愛する心を涵養する(誤って記載した「国」を5/23に削除しました。ご指摘ありがとうございました)」という表現はなかなか練られたものではないかと私は感じています。今週半ばには、いよいよ国会に民主党案を提出できそうですので、政府案と比較していただければと思います。

渡部国対委員長が再三言及されている通り、教育は最重要課題だけに、皆さんにじっくり考えていただく必要がありますので、結論を急ぐ必要は全くありません。