熊本県山鹿市でつくられた冊子
「熊本県の近代蚕糸業の開祖(1823~1897) 長野濬平」を
ご子孫が送ってくださいました。
小中学生向きにつくられたということですが、内容がとてもいいです。
長野濬平の生まれから亡くなるまでの生涯が書かれていますが、
おもに蚕糸業に関わることに重きをおいています。
熊本の近代化のために養蚕の研究に力をいれ、
明治のはじめから先進地をたずねて積極的に学び、
しかし度重なる苦難にもみまわれ、それを乗り越え、
遂に蚕糸業の開祖として熊本の生糸を日本一にしました。
それをわかりやすい文章で、難解な言葉には意味もつけて
濬平翁の功績について過不足なく、きちんと伝えています。
コラム欄に速水堅曹が取り上げてあり、その内容が的確でとてもうれしかったです。
次の世代の人たちに先駆者の功績がこのような冊子で伝えられることは
本当に喜ばしいことで
しみじみよかったな、とおもいました。