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ジョン・カーペンター監督『グッバイ・ベイビー』

2007-12-26 16:51:57 | ノンジャンル
 13人の監督が50分のホラー映画を競作するテレビシリーズ「13 thirteen~マスターズ・オブ・ホラー2~」の中の一編、ジョン・カーペンター監督の「グッバイ・ベイビー」をWOWOWで見ました。
 森の中を逃げる15才の女性アンジェリーク。カップルの乗る車に危うく轢かれそうになり、アンジェリークはカップルの勤め先であるリンカーン郡婦人科診療所に着きますが、赤いヴァンが追いかけて来ます。ヴァンの運転手ドウェインはアンジェリークの父でした。ドウェインは病院の敷地内に入ることを断られます。
 診断の結果、アンジェリークは妊娠していましたが、彼女は堕ろしたいと言います。検査中、彼女の腹部が異常な動きを示します。医師が中絶しようとしている時、ドウェインは「赤ん坊を守れ」という神の声を聞きます。彼は息子たちを連れて、病院の正面の柵に現れ、警備員を息子が射殺します。一家は病院に押し入ります。
 アンジェリークは避難しますが、腹の膨らみは一段と大きくなっています。彼女は妊娠した時のことをドクターたちに話します。おとといの夜、ブランコに乗っていると、地面に裂け目ができ、引きづり込まれ、邪悪な生物に犯されたのだと言います。所長は武装し、撃ち合いになり、息子が1人射殺されます。アンジェリークは陣痛が始まり、分娩が始まると液体が噴出し、ドクターの1人の目が見えなくなります。所長はドウェインと1人の息子に傷を負わされ、右手をつぶされ、今まで中絶をしてきたことを責められ、同じことをしてやると言われて、肛門を切り開かれ、堕胎の装置で内臓を吸い出されます。ダンジェリークは甲殻類に人間の頭がついたような生物を生みます。
 電気が点滅し始め、床が割れ、そこから伸びた手でドクターが引きづり込まれ、頭が野牛のような怪物が姿を表します。ドウェインはアンジェリークを見つけますが、赤ん坊の姿を見て、神を呪います。そこへ怪物が現れ、ドウェインは自分が聞いたのは神の声でなく、怪物の声だということに気付きます。アンジェリークは赤ん坊を射殺し、怪物は死んだ赤ん坊を持ち帰ります。

 ドウェインをテレビ映画「デスペレーション」で警官を演じていた俳優が演じていて、やはりここでも異常な感じをうまく出しています。この俳優、名前は知らないのですが、こうした異常性格者の役では有名な人なのかもしれません。
 話は、「エイリアン」と「エイリアン2」のテーマに沿っています。何かしらの怪物の子供を孕んだ人間、そしてその怪物と子供の親子愛。どんなものが生まれてくるのか、結構ハラハラしましたし、カーペンター監督だけあって、スピーディーな話の展開は気持ちよかったです。
 そして、R-15だけあって、射殺シーンはリアルですし、ドウェインが所長に加える暴行もかなりひどいものでした。残酷なものが好きな人にはオススメです。

暗い所で読書 目に悪くないの?

2007-12-25 16:29:01 | ノンジャンル
 今日の朝日新聞の朝刊に面白い記事が載っていました。アメリカで広く通用している通説のほとんどが科学的根拠がない、という記事でした。
 例として載っていた体に関する言い伝えは、「1日にコップ8杯以上水を飲むのがいい」「私たちは脳の10%使っていない」「毛や爪は、私たちが死んでからも伸びる」「毛をかみそりでそると濃くなる」「暗いところで本を読むと目が悪くなる」「七面鳥を食べると眠くなる」「携帯電話は病院の医療機器に影響する」の7つです。
 この中で私が一番なじみのあるものは「暗いところで本を読むと目が悪くなる」でしょう。勉強机で本を読む時まぶしいので電気スタンドをつけないでいると、必ず母が来て、この文句を言って電気スタンドをつけていました。結局目は悪くなりましたが、これは中学、高校と本を読み過ぎたためでしょう。
 「毛をかみそりでそると濃くなる」。これも小学生、中学生の女子に特に広まっていた「常識」なのではないでしょうか。これを信じてヒゲを剃らない女子が結構いたような気がします。
 あとは「毛や爪は、私たちが死んでも伸びる」とか「携帯電話は病院の医療機器に影響する」とかは聞いたことがあります。それ以外のものはアメリカ特有のものでしょう。
 世の中で常識と考えられていることが、意外に根拠がなかったりすることは相当ありそうですね。安易に信じず、一つ一つ検証して、無駄な努力を減らして行きたいものです。

クリント・イーストウッド監督『硫黄島からの手紙』

2007-12-24 17:15:33 | ノンジャンル
 薬害肝炎の被害者に対して、やっと福田首相が一律救済の決断をしましたが、内閣支持率の急落が報じられた翌日のこととあっては、人気取りと取られても仕方がないと思いました。今後は金額と国の責任に問題が絞られてくるようです。

 さて、WOWOWでクリント・イーストウッド監督の'06年作品「硫黄島からの手紙」を見ました。
 場所は大平洋戦争末期の硫黄島。一日中塹壕を掘らされている西郷は妻のハナコに手紙を書きます。こんな何もない島、アメ公にやってしまえばいいと言ったのを士官に聞かれ、叱責を受けます。島に着いた栗林中将は島の視察に出向きます。兵士を非国民となじり棒で殴る士官を止める栗林。貴重な戦力なのだから、体罰でなく食事を抜くよう提案します。栗林は砂浜の塹壕掘りを止めさせ、兵士に十分な休養を与えるように指示します。兵士たちは栗林がアメリカにいたことがあると噂し、栗林に期待します。指令部で栗林は高橋将校のもとの陸軍と連係がとれてないと聞かされ、今日砂浜に降ろしたという兵器弾薬を元の場所に戻すように命令します。敵の上陸は防げないという栗林に反発する指令部の部下たち。栗林は島民も本土に避難させます。そこへ栗林の旧友で馬術でオリンピックの金メダルを取った西中佐がやってきて、2人は語り合いますが、戦況を考えればこの島を沈めてしまうのが一番いいと西は言います。栗林は連合艦隊は壊滅し、戦闘機はすべて東京に引き揚げたことを知っていたので、3つの山に地下壕を掘り、そこに潜って戦う戦術を考えます。清水は今いる場所は言えないが元気だと母に手紙を書きます。彼は憲兵隊でしたが、住民を助けたことで、一兵士として前線に送られたのでした。西郷は雑草汁を飲みながら、自分がパン屋だったとこを語り、召集令状が来た時に絶対生きて帰って来ると妻に言ったことを回想します。地下壕掘りは続き、栗林は大本営へ援軍を要請します。西郷は作戦説明で敵の衛生兵をまず狙えと教えられます。第1波の空襲があり、西の馬は死にます。日章旗はためく中、爆破の後片付けが行われ、夜地下壕の中の兵士たちは敵の迫撃砲の音に悩まされます。米軍の大艦隊が近づくの報に全員配置につきます。栗林は10人の敵兵を殺すまで死ぬなと演説します。翌日、第2波の空襲があり、外に出た西郷は海に無数に浮かぶ敵艦を見ます。そして敵の上陸が始まります。しばらく待ってから銃撃開始。火炎放射器などにやられ、初戦で幾つかの拠点を失います。すり鉢山の責任者が玉砕を打診してきますが、栗林は許しません。しかし責任者は勝手に玉砕命令を出し、部下は手榴弾で自決していきます。西郷は清水を説得し、自決を思い留まらせます。捕虜の米兵をリンチして虐殺する兵士たち。西郷と清水は指令部に着くと、命令違反で処刑されそうになるところを栗林に助けられます。反栗林派の造反の中、栗林はすり鉢山の奪還を目指します。大本営は援軍の派遣を断って来ました。栗林は傷ついた米兵の手当てを命じ、西郷は投降したいと言います。アメリカでの送別パーティーを回想する栗林。米兵の捕虜が死に、母からの手紙を西が翻訳して読むと、兵士の間に米兵も同じ人間だという思いが広がります。2人の兵士は投降しますが、捕虜になった後、銃殺されます。西郷はその死体を見て泣きます。西の部隊は来たの部隊と合流する前に、銃撃戦の中を横切らなければならなくなり、ほとんどの兵士を失います。西郷は届かないことを承知で手紙を書きます。栗林は信条書を書き、身の回りの物を燃やし、最後の総力戦に赴き、玉砕します。生き残った西郷は自分の書いた手紙を埋めます。栗林も生き残りますが、西郷に自分の死体を埋めてくれ、と頼んで自決します。西郷は捕虜となり、生き延びます。そして現代、調査隊は兵士たちの手紙が入った袋が埋まっているのを発見するのでした。

 この映画の製作は、監督とスピルバーグの連名になっています。この組み合わせが面白いと思いました。戦闘シーンは意外に少なく、残虐なシーンも、兵士の頭の半分が吹っ飛んでるのが映るのと、足を切断されているシーンぐらいで、「プライベート・ライアン」の冒頭のシーンのようなことはありません。召集令状が届けられるシーンなど、よくアメリカ人がここまで当時の日本人の気持ちを理解できたな、と感心するほどリアルでした。栗林中将が実在の人物なのかどうか知りませんが、硫黄島のトップがこれほど人間味にあふれた人だったのであれば、硫黄島の玉砕というのは今まで以上の重みを持って来ると思いました。まさにドキュメンタリーを見ているような臨場感があり、傑作だと思います。見てない方にはオススメです。

温暖化防止 カギは中印

2007-12-23 16:37:27 | ノンジャンル
 12月21日の朝日新聞の朝刊に、「07年版『世界エネルギー見通し』から 温暖化防止 カギは中印」と題する記事が載っていました。各国の排出している二酸化炭素の量を考えた場合、今後の二酸化炭素排出量の減少のカギを握るのが中国とインドだというのです。
 まあこれは今の中国とインドの経済成長のすごさを知っていれば当然予想されるところですが、実際グラフとして見せられると、う~んと唸ってしまいます。
 1900年~2005年の間に出した二酸化炭素量と2005年~2030年の間に出すであろう二酸化炭素量がグラフになあっているのですが、米国が前者が2800億トン、後者が1700億トン。EU全体で前者が2500億トン、後者が1000億トン。日本が前者は500億トン、後者が2000億トン、とここまでは未来の数字が過去の数字を下回っています。で、中国はというと、前者が900億トン、後者が2500億トン。インドは前者が200億トン、後者が800億トン、と中国もインドもどちらも未来の二酸化炭素排出量が過去を上回っています。特に中国はこのままいくと世界一の二酸化炭素排出国になる勢いです。
 なぜ、中国がこれほど二酸化炭素を排出するようになったのか。例えば、二酸化炭素排出の大きな部分を占める発電の様子を見てみると、何と70%が石炭。再生可能エネルギーは6%、原子力が2%と、石炭をガンガン燃やしている訳ですね。それによる大気汚染も深刻な問題になっているようです。
 中国もインドも今までの後れを取り戻し、欧米並みの快適な生活をめざしていると思うのですが、欧米並みの快適な生活の持続が不可能になりつつある今、新しく目指す地球に優しい生活をぜひ模索してほしいと思います。
 昨日のここで述べたように、先進国は今の生活を続けていくことは不可能なのです。より地球に優しいライフスタイルにシフトしていかないと、やがては生活の破たんが待っています。中国とインドが持続可能な生活のモデルケースとして、新しい経済システムを構築してくれることを願います。

あなたの暮らし、地球何個分?

2007-12-22 17:39:18 | ノンジャンル
 先日こちらで紹介し、「Favorite Books」にも掲載したイランでの女性の暮らしを描いたマンガ「ベルセポリス」がアニメ化され、日本でも上映されることになりました。ヒットすることを願います。

 さて、昨日の朝日新聞の朝刊に「あなたの暮らし、地球何個分」という記事が載っていました。今あなたの暮らしを同程度の暮らしを世界中の人がするとしたら、その暮らしを支えているものを提供するのに地球のどのくらいの広さが必要か、という記事です。計算の仕方は例えば、10tのオレンジジュースを一年に飲むとしたら、それを作るのに必要な50tのオレンジが必要で、それだけのオレンジを育てるのに必要な畑は2.8ha.。だから10tのオレンジジュースは2.8haの農地を必要としていると考えます。またはk、1klの原油を使うとすると、2.6tの二酸化炭素が出るので、それを吸収するのに必要な森林は0.7ha。したがって、1klの原油を使うには、0.7hの森林が必要、というように考えて行きます。
 すると当然今の暮らしを続けて行くには地球1個以下で間にまう生活をしていかないと、今の暮らしはやがて破たんするということになりますね。実際、各国はどうなのでしょう。
 わが日本、なんと2.4個分。今の半分以下しかものを使わない質素な生活をするか、新技術の開発が続いて今の暮らしをしても今の半分以下のものしか使わないで生活できないと、今の暮らしは近々破たんします。
 新聞に載っている一番すごいのはアラブ首長国連邦で、地球6個分の生活。次いで米国で4個分弱。次いで英国の3個分弱。中国はぎりぎり1個分未満。ただし、中国は貧富の差が激しいので、大都市で暮らしている人は米国と対して変わらない気がします。インドが地球0.5個分。アフガニスタンになると、ほとんど0に近い数字、つまり地球には優しいけれども限り無く貧しい生活をしているということになります。
 そこで、当然「目指せ!1個分の生活」となる訳ですが、英国では地産地消の徹底、日本では何と政府は具体的に取り組んでいないのだそうです。ここでも世界でビリを突っ走る日本政府の環境対策が露呈しています。
 とりあえず、身近なところでやって行きましょう。具体策は少し前にこちらでも紹介したので、ここでは辞めておきますが、またしばらくしたら、ご紹介したいと思います。とにかく待った無しの問題。皆さんで手を取って取り組んで行きましょう!